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写真のコラム

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何のために写真を撮るのか?

何のために写真を撮るのか?

ここ数年「何のために写真を撮るのか?」ということで悩んでいました。

考えても答えが見つからない。

今回、お話しするのは「たぶんこうじゃないか」という私なりの「答え」です。

私は普段サラリーマンとして働いています。IT関連の企業でカメラや写真と全く関係のない仕事内容。

カメラを始めたばかりの頃はシャッターを押すだけで楽しく、家族の記録を写真で残したいという目的もあり、趣味として続けることに何

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新しいカメラを買ったら良い写真が撮れる?カメラなんて何でも良い?

新しいカメラを買ったら良い写真が撮れる?カメラなんて何でも良い?

最近、新しいカメラのレビューをさせてもらう機会が多くなってきました。

レビューのポイントとしては「このカメラを買えば今以上の写真が撮れるようになるか?」という観点で評価するようにしています。

結論から書くと、新しい機種ほどAF性能、手振れ補正、連写、レスポンスなど機能や操作性が向上しており、「撮影のしやすさ」は年々進化していると実感します。 新しい機種を使うことで、撮影時におけるミスを大幅

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写真の上達に繋がったこと

写真の上達に繋がったこと

単焦点レンズ50mm縛りは勉強になった。

昔、Nikon D800が欲しくて機材を全部売って、カメラ本体と50mm f1.8だけになったことがある。

50mm一本だけなので、撮影で工夫するしかない。

変わったのは

・移動するようになった
足を使って離れたり、近づいたり、立ったり、しゃがんだり自分から動いて撮影するようになった

・近景を意識できるようになった
遠近感や立体感を表現

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写真の良し悪しとは何か①

写真の良し悪しとは何か①

たとえ話ですが、まったく同じ山の風景写真が2枚あったとします。

①おじいさんが長年山に登り続け、5年目にようやく撮れた写真。

②有名な写真家がヘリコプターで山に行き、1回目で撮った写真。

どっちが良い写真でしょうか?

情報を追加してみます。

①おじいさんは、酒癖が悪く暴言を吐いたりする人で、地元の人からは嫌われている。

②有名な写真家はボランティアも積極的に行うような好青年で、人当たり

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写真の良し悪しとは何か②

写真の良し悪しとは何か②

今回もたとえ話から始まりますが、どの写真が良いと思うか、みなさんもちょっと考えてみてください。

■家族の集合写真
①プロに撮影してもらい、全員カメラ目線で微笑んでいる写真

②プロに撮影してもらったが、突然赤ちゃんが泣いてしまい、家族全員が赤ちゃんの方を見ている写真

③お父さんが撮影した、ピントが甘く、構図もズレている写真

どれが良い写真でしょう?

■結婚式の写真
①会場のプロが撮影した、

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おすすめのカメラ①

おすすめのカメラ①

ちょっと前の話。
「カメラが欲しいんだけど、Canon EOS R5とSONY α7RIVだとどっちがいいかな?」と相談を受けた。

「レンズは24-105mmにするつもり」と具体的に候補を絞り込んでいる様子。

「ISO51200にできるR5と、画素数が多いα7RIVのどっちが性能いい?」と言われて、「ん?」と思った。

話を聞いていると、前もフルサイズのカメラを持っていたが、撮らなくな

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おすすめのカメラ②

おすすめのカメラ②

先日、「子供のサッカーの試合を撮りたいんだけど、どんなカメラがいいかな?」と相談を受けた。

私は「サッカー=躍動感」みたいなイメージがあり、話を聞きながらシュートシーンの写真を想像していた。 それなら、APS-Cかフォーサーズと望遠レンズが良さそうだなと。

とりあえず他にも撮りたい写真があるだろうし、予算的なこともあるので、「どんな写真が撮りたいんですか?」と掘り下げてみた。

すると、

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おすすめのカメラ③

おすすめのカメラ③

父から「カメラが壊れた。新しいカメラを買いたいんだけど何がいい?」と連絡が来た。

これまで使っていたのはキヤノンのコンデジ。

山小屋の管理人をしていたので、山の景色や、作業証跡を写真で残している。 外装はボロボロで、レンズの蓋も自動で閉まらなくなるくらい長く使っていた。

山にいる時間が長いだけあって、ハッとするようなよい写真を数多く撮っている。 雲海と朝日とか、写真が趣味の人ならヨダレ

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構図の話①

構図の話①

初めてこの場所で撮影したとき、私なりにベストだと思ったこの場所は誰も居なくて、最後まで1人だった。なぜ皆さんここで撮らないのか不思議だった。

翌年、また同じ場所で撮っていたら声を掛けてくれた方がいて、話を聞くと皆さんはSLを撮りにきていると教えてくれた。

私はSLを風景として撮り、他の人はSLとして撮っていたということだ。

なるほどと思った。

私の撮った写真は周りの人にとっては、失敗作なの

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構図の話②

構図の話②

初めての場所で撮影するときは、かなり早めに現地入りするようにしている。カメラを持たずにぷらぷら歩いて、その場の雰囲気を感じたり、特徴的なものを探したいからだ。そして、写真を通して何を伝えたいのか自分なりに考え、構図を決める。

3年前、この構図が自分なりにベスト!と思ったのだが、後から来た皆さんは下の方で撮影している。さらに、日が沈んだら皆さん帰ってしまった。

なんでこっちで撮らないの?

これ

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構図の話③

構図の話③

ここは有名な撮影スポット。線路が手前でカーブしており、望遠レンズを使うと真正面から撮影できる。(車掌さんが手を振ってくれるような安全な場所です)

この日は雪とSLを撮りたかったのだが、残念ながら雪が積もっていない。後ろの山には雪があるので、季節感を出すなら山まで入れる構図となる。

ただ、それだと間延びした締まりのない写真になってしまう。季節感を優先するか、SLをメインにするか。何度も構図を切り

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構図の話④

構図の話④

人気のスポットでは、どうしても同じような構図になってしまうことがある。

例えば、人工物があったりして、それを避けると構図はもうコレしかない。というケース。

または、構図の知識がある人だと、理想を突き詰めていくと同じになってしまうケースもある。

これはもう仕方がないことで、マネしたとかそういう類のものではない。

大切なことは、その構図にした理由を考えているか。説明できるか。ということ。

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