素晴らしき「個人主義」
こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。
昨日は「全体主義」について書きました。
簡単におさらいしておくと、
という内容でした。
その続きとして、今日は全体主義とは真逆に位置する「個人主義」について書いていこうと思います。
多くの人が当たり前すぎて気付いていないのですが、
現在の日本は「個人主義」の国家です。
その証拠に日本国憲法にもこのように謳われています。
しかし、今の日本社会では個人主義についてほとんど教えられることもなく、またメディアで取り上げられることもありません。
実際のところ多くの人が、この「すべて国民は、個人として尊重される」「生命、自由及び幸福追求権は国政の上で最大の尊重が必要」という、日本が徹底した個人主義に立つことを意味する条文の存在さえ知らないのではないでしょうか?
でもそれを恥じることはありません。
「知っている」は誰でも「知らなかった」からスタートするものです。
良い機会ですのでみんなで「知っている」になりましょう笑
ということで憲法13条をあらためて読んでみましょう。
実はこの憲法13条は私達にとって非常に大切なことが書かれています。
なぜならこの「すべて国民は個人として尊重され、その生命、自由及び幸福追求権は国政の上で最大の尊重がされる」という内容は「個人は全体のために奉仕すべき」という全体主義に対する明確な否定だからです。
私たち国民は政府の為に存在しているのではない
とするのがこの憲法13条であり、この条文は日本が「個人主義」であるという宣言なのです。
ですので個人主義に反対する全体主義の人達は、このような考え方に対し「行き過ぎた個人主義」という言葉を使って必死にレッテルを貼ろうとします。
しかし彼らはその主張は「個人主義」をそれとは全く違う異質のものに置き換えているだけですので騙されてはいけません。
その異質のものとは「利己主義」です。
「利己主義」とは、「自分の利益や立場だけを考え、他人や社会のことは考えず身勝手に振る舞う事」を指します。
彼らはこの「利己主義」を「個人主義」と混同して批判しますが、これは個人主義ではありません。
なぜなら個人主義における「個人」とは、自分自身の事だけではないからです。
個人主義が利己主義と大きく違う点は、「他の人のことを認める」という点です。
つまり個人主義の「個人」とは、「自分を含む全ての人」を指すものです。
故に個人主義とは
自分自身の自由と権利と同時に他人の自由と権利を認めること
というものなので、利己主義とは似ても似つかない考え方となります。
それは憲法13条に書かれている「公共の福祉に反しない限り」という言葉でもわかります。
これは「他人の自由や権利を侵害しない限り」という意味ですから、「利己主義の拒否」でしかありません。
だから全体主義者の言う「行き過ぎた個人主義」とは、補助金を指さし「これは税負担の減らない減税」というくらい意味不明で日本語として成立していないものになります。
ついでに「他人の自由や権利を侵害しない限り」という部分をもう少し深く触れておくと、この「侵害しない限り」こそが国家の役割となります。
つまり暴力や詐欺から個人の自由や権利、生命や財産を守ったり、客観的立場から個人間の紛争を和解に導いたりすることで「侵害を防ぐこと」こそが国家の役割であるという意味がこの「侵害しない限り」という短い言葉には込められているのです。
間違っても政府のために自己犠牲を捧げるといった全体主義的な考え方は、この国の憲法では1ミリも謳われていません。
ちなみに自民党の改憲草案ではこの憲法13条の「個人として尊重」が「人として尊重」に変えられています。
わざわざ「個」という字を外すことは、明確な個人主義の否定であり、自民党が全体主義政党である証左でしょう。
全体主義下の社会では、政府や社会への自己犠牲が「美しい」とする価値観を植え付けられます。
人は自分自身のために生きるのではなく、他者へ奉仕することこそが正しいとする道徳観が基盤にされます。
しかしこの裏には「国家に対する忠誠」が隠されており、戦前の日本こそがこの典型でした。
でも今の日本は個人主義国家です。
国家や政府は、決して忠誠を誓う対象ではありません。
統制されるべきなのは国民ではなく「政府」です。
国民の自由と権利を守るためには、国民によって権力を持つ政府が統制されなければいけません。
それが「憲法」です。
政府は法によって犯罪から国民の自由と権利を守り、国民は憲法によって政府を統制する。
これが日本のルールです。
そしてその基盤となるのは
個人の自由や権利、つまり自分自身の自由と権利、および他人の自由と権利を認める
という「個人主義」なのです。
全体主義に飲み込まれないように、この素晴らしい個人主義をもっと理解し、守っていくべきだと私は思います。
ということで、今日の記事はここまで。
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