今日は目的の物を買いに人がいっぱいいるところに赴いたが、あまりいい感情にはならなかった。
　目的の物はなく、男女カップルが多すぎて辟易したからである。
ただ、数年ぶりにインカコーラとゲームソフトとの再会には懐かしさを感じたので、二人の世界に入っている人々が視界に入らなければもっとテンションが上がったのではないだろうか。
　「デートはするのはいいが、公共の場ではいちゃつくのは辞めてほしい」心の中で愚痴りながら家に帰る途中ふと思い浮かんだのがタイトルだった。

　恋人がいる友人や既婚者の方々から馴れ初めを聞くことがこれまでに多くあったのだが特に多かったのだが下2つだった。
・好きになって告白して付き合った
・仲良くなって気が付いたら付き合っていた

多くの男女カップルが視界に入った時、かつて聞いた話が思い浮かんだ。

「あれ、わしがパートナー作るの難易度高いのでは？」

恋愛感情がない、そもそも友達が少ないので
人間そのものと関係性を深めることができないのである。

　一度、友達、パートナーをアプリで探したことがある。
結論から言うと関係性を深める難易度が鬼であることを金払って感じたようだった。何人かとはチャットでやりとりをし、一人は直接会ってご飯を食べに行ったが、チャットは途切れ、唯一あった一人とも連絡が取りづらくなってしまったからである。
　久々に連絡を取ろうにも「こいつ誰」とか思われそうでできない自分のチキンさもぶん殴りたいほど痛感した。
　チャットより直接会話する方が楽である自分にとって、チャット上で会話を膨らませるのは難しく、話を広げようとしてくれている方には有難さと同時にボキャブラリーの貧困さに申し訳ない感情になる。
　少し話して音沙汰なくなるのはただ単にご縁がなかったとも言えるのだが、家族になりませんかといえるような間柄だったり人としての相性が分からないまま離れてしまうような感じがするのだ。

パートナー(家族)は欲しい。ただ人との関係性を深めることができない。　

自分は死ぬまでに難易度が高いこのクエストをクリアすることはできるのだろうか。　…できないだろうなぁ。