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図と文字の同時認識が難しい → ×

右折禁止なので、左折だけができるということで左向きの矢印(←)が描かれています。

論理的には正しいのですが、うっかりものでロジカルじゃない私のような人間は、この種のサインボードには混乱してしまうことがあります。

文字で書かれた「右折禁止」は「◯◯してはいけない」という禁止を求める文章で、「右折」を否定しています。ところが、左向きの矢印(←)は、禁止ではなく「左折」を肯定しています。

目に入った文字と矢印を頭の中で理解し、文字と図の意味することが同じであると認識するステップが必要です。

落ち着いて読めば、「右折の否定」と「左折の肯定」が同じであることが理解できるのですが、車の運転中など一瞬を争うシチュエーションで、すぐにこの理解ができるかどうかは自信がないのです。

改善するのであれば、左向きの矢印(←)の代わりに、文字通りに「右折の否定」として右向きの矢印(→)の上に×や駐車禁止風のマークを重ねるほうが良いのではないでしょうか。要するに禁止なら文字でも図でも禁止で統一し、肯定なら肯定で統一することが、混乱を防ぐ一案だと考えます。


※本記事は筆者ブログからの転載です。
Originally published at ktazuke.goat.me on Apr 15, 2017

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