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ママと子どもの読書時間 ~①よるのお話~


読書の効果とは

読書の効果として文章能力が向上したり語彙力が向上したりと、お子さんの学力向上に期待できるということはよく知られていることだと思います。
図書室で働いていると、若いママさんがお子さんのためにたくさんの絵本を借りられる姿をよく見かけます。また、絵本コーナーでお子さんにせがまれて読み聞かせをする全てのママたちが、とてもお上手なのには驚かされます。私自身は娘の子育ての中で、あそこまで努力できなかったのでは…と反省する気持ちになったりもします。
ところが絵本をたくさん借りられるのに対して、ご自分の本を借りられるママは少ないように思います。私が子育てに追われていた日々を思い返してみても、やはり自分の時間を持つのは難しくその事に対する不満もありました。読書は寝かしつけの時などに読む絵本でも充分でしたし、自分のための読書なんてする暇があったら少しでも寝たい‼️…というのが本音だったと思います。
でも、実は読書にはストレスを解消する効果もあります。「6分間の読書」でも、ストレス解消に大きな効果があるというデータもあるようです。
ぜひ、忙しいママさんにもお試しいただければ…と思います。

「よるのあいだに」

小さいお子さんは、夜を怖がったりすることもあるかもしれません。私も添い寝をしてやっと寝かしつけたと思っても、部屋を出て行こうとすると娘がすぐに起きてしまった経験が何度もありました。
「よるのあいだに」はみんなが帰った後にオフィスの清掃をしてくれる人、夜の街の安全を守ってくれている人など、夜に働いて私たちの生活を支えてくれている人たちのお話です。
私たちが眠りにつこうとしている時にも、誰かが見守ってくれている…。そう思うと、なんだかとても安心できるのです。お話だけではなく絵もとても素晴らしくて、おやすみ前の読み聞かせにぴったりです。

「よるのあいだに」
ポリー・フェイバー 文 , ハリエット・ホブデイ 絵

「ランチ酒」

お子さんが眠りについた後もし余力が残っていたら、ほんの数分だけご自分のための本を開いてみませんか?お子さんの絵本とリンクした「よるのお話」はいかがでしょうか?
「ランチ酒」の主人公は、いろいろな事情を抱えた人たちの夜を見守る仕事をしています。夜勤明けにランチとお酒を食し、家に帰って眠りにつく生活をしているのです。「見守り屋」という仕事を通して出会うさまざまな登場人物のドラマが、グッときます。そして、ランチを眠る前の食事として暮らしている人がいる…。そんな当たり前のことに、改めてハッとさせられもします。そして主人公がこだわるランチとお酒のマリアージュにはどれもワクワクさせられ、献立の参考にもなりそうです。

「よるのお話」で、自分時間を過ごしてストレス解消ができますように…
おやすみなさい✨

「ランチ酒」 原田ひ香 著

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