TEAM HIDARI

伝説の彫刻職人「左甚五郎」を主人公とした、木彫人形によるストップモーション・アクション…

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伝説の彫刻職人「左甚五郎」を主人公とした、木彫人形によるストップモーション・アクション時代劇『HIDARI』の公式アカウントです。 プロジェクトの最新情報は、公式Twitterをご確認ください!

最近の記事

The Webby Award受賞!

第28回 The Webby Awardsの受賞作品が発表になり、HIDARIがAnimatoin部門にて受賞、Art & Experimantal部門でノミネートされました! https://winners.webbyawards.com/winners/video/general-video/animation?years=0 The Webby Awardsは「インターネット最高の栄誉」として知られ、国際デジタル芸術科学アカデミー(IADAS)が主催する、インターネット

    • その後の進捗状況

      KickstarterのクラウドファンディングにてHIDARIにご支援いただいた皆様、応援いただきありがとうございます! 今日はその後のHIDARIについてご報告させていただきます。 パイロットフィルムを公開した後、世界中から様々な反響をいただき、5月にはパイロットフィルムとしては異例の劇場公開を東京と大阪で実現することができました。 2週間の公開期間中、連日たくさんのお客様にお越しいただき、大画面&爆音でHIDARIの世界観をお楽しみいただくことができました。トークイベン

      • 今後の上映情報

        この度HIDARIがいくつかの映画祭で上映されることが決定しました!日本を飛び出し、いよいよNYでの上映も決定しておりますので、お近くの方はぜひ大画面でHIDARIを堪能してください!! SHORTS SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2023 (TOKYO, JAPAN) 6/24(土)15:40-17:30 ANIMATION PROGRAM 3 @表参道ヒルズ スペース オー 上映終了後、HIDARIチームのティーチインが決定しました! [登壇者

        • ご支援、応援ありがとうございました!

          48日間に渡るクラウドファンディングが無事終了いたしました! ご支援いただいた1419人の支援者の皆様、本当にありがとうございました! 連日Kickstarterを通してのコメント、ソーシャルメディアやyoutubeでコメントをお寄せいただき、このプロジェクトの広がりを感じ、非常に多くのエネルギーをいただきました。 この続きを観たい!とたくさんの方に言っていただけて本当に嬉しく思います。 また、このクラウドファンディング期間中に東京で人形の展示を開催でき、たくさんのお客様に

        The Webby Award受賞!

          クラファン終了間近!東京での展示の様子をお届け!

          クラウドファンディングもいよいよ明日が最終日となりました! ご支援いただいた方、ご支援を検討していただいている方、コメントをお寄せいただいた方、本当にありがとうございます! いよいよ明日4/25いっぱいでプロジェクトが最終となりますので、ご検討中の方はぜひ時間内にご支援いただけたらと思います。 (*決済時にカードのエラーで支払いができず、ご支援が不成立になってしまうことがあります。今一度ご選択中のカード情報をお確かめくださいませ。) さて、本日は、こちらも明日25日が最終日

          クラファン終了間近!東京での展示の様子をお届け!

          監督からのメッセージ

          HIDARIのクラウドファンディングをご支援いただいている皆様、本プロジェクトをサポートいただきありがとうございます! 世界中のたくさんの方々にサポートいただき、さらにYouTubeなどでもたくさんの熱い応援コメントをもらい、これはなんとしても長編映画化しなくては!という気持ちをさらに強めました。自分が観たいと思ったものをともかく全部つぎ込んだ作品に対して、同じように思ってもらえる人がこんなにも沢山いたことを本当に嬉しく思います。 僕はこれまでたくさんのミュージックビデオ

          監督からのメッセージ

          この世界だけの音

          木でできた人形の世界では、斬られたらどんな音がするのか、そのからくり義手は一体どんな音がするのか。この作品においては木というのが大事な要素なので、人形たちの体、道具、建物、あらゆる素材にある木を、音としてもこだわりたいと川村監督は考えていた。 音響効果を担当した勝亦は、アニメーションでも実写でもない、この世界観のための新しい音の開発に挑むことになった。 やはり集める素材は「木」まずは木の素材をひたすら収集することから始めた。ホームセンター、リサイクルショップをまわり、新しい

          この世界だけの音

          最後の魔法使い

          編集を担当した帆足は時折撮影現場を訪れて進捗をチェックしていたが、間近で見る人形の造形やセットの素晴らしさ、そしてスタッフ達のただならぬ熱量を浴びて、画の仕上げを担当する者として日に日に緊張感と責任感を感じていたという。チームは日々ボルテージが上がりまくりな中で30日間の撮影を終え、制作のバトンはエディターの帆足に渡った。 膨大な作業量帆足はこれまでもストップモーション作品の編集作業を手掛けてきたが、甚五郎の体を支えるこれまでにない量の突き出しやタンクの消し込み作業のボリュ

          最後の魔法使い

          人形に魂を吹き込む作業

          甚五郎の人形が完成してからチームにジョインしたオカダは、まずこの甚五郎という人形がストップモーションのアニメートに向いていなさすぎる人形であることに非常に驚いたという。第一印象は「コマ撮りできなくはない人形だが、これはコマ撮り用の人形なのだろうか...?」だったとか。 規格外の人形現実問題、この人形をアニメートするのは大変なのだ。脚がプラプラしていて自立できない甚五郎の場合、人形を立たせるために複数の突き出しが必要となるのだが、まずは甚五郎の固定、そしてボリュームのある義手

          人形に魂を吹き込む作業

          パイロットフィルムの劇場上映+人形の展示が決定!

          いつもHIDARIを応援いただきありがとうございます!今日は大きなニュースが2つあります! パイロットフィルムの劇場上映が決定!パイロットフィルムの公開以降、「大画面で観てみたい」というコメントを多くお寄せいただいていた「HIDARI」が、この度東京と大阪の劇場にて上映されることになりました!!! 是非大画面&大音量で、HIDARIの物語やアクションをご堪能いただけたらと思います! HIDARIの制作を手がけているドワーフによる「こまねこ はじめのいっぽ」とTECARATに

          パイロットフィルムの劇場上映+人形の展示が決定!

          「ストップモーション・アクション」という新ジャンルの発明

          人形は木彫で、アクションもので、カメラも動かすという今回のような難易度の高いプロジェクトは、きっとどのアニメーターにとっても初めて挑戦するようなことだとみんな思っていた。しかし「人形が出来上がったら少し触って慣れたい」と言うアニメーターの稲積が次のミーティングに出してきたのは、チームの度肝を抜くこのテスト動画だった。 ジャパニメーション meets ストップモーションプロジェクト資料の中に、時代劇を始めとする様々な侍モチーフのリファレンス画像が入っているページがあったのだが

          「ストップモーション・アクション」という新ジャンルの発明

          甚五郎を浮かび上がらせる光

          納得がいかない…からのスタート建て込みが始まり、照明技師の加藤が最初に苦労したのは、甚五郎の顔の見え方だった。甚五郎の体のシルエットはいつも様になっているのだが、顔に関しては、角度や光の当たり方次第で顔が膨らんで見えるなど、ヨリのためのライティングは課題が多かったのだ。実物の人形は木や衣装の質感がとても美しいので、作業中加藤は、自分の作る光が人形たちを活かせているのだろうか...という不安を抱えていたのだそう。 しかし撮影開始後すぐに取り掛かった飛んできたチェーンソーを受ける

          甚五郎を浮かび上がらせる光

          古材を使ったセットデザイン

          セットについて話し始めた頃は、プロットがまだパイロットフィルムのサイズに収まりきっておらず、戦いの舞台となる場所も賭場、敵の本拠地、蔵のようなスペースなど様々検討されていた。そんなある日、八代が世界観を示すコンセプトアートを描いてきた。 その際に八代から「厳密な日本家屋の作り方を守らなくてもいいから、エッセンスをうまく混ぜて、実は建築的には正しくなくても、雰囲気としては正しいものがいいのでは」という問いかけがあった。これに対してチームは満場一致でこの意見に賛同し、「正しさに

          古材を使ったセットデザイン

          完全解剖!甚五郎の道具箱

          川村監督は当初から「甚五郎はでっかい大工道具箱を抱えていて、その道具箱がガシャンガシャンと変形して開くと、その中には普段使ってる道具類と、秘密の義手が3本くらい収められている」というイメージをチームに共有していた。この道具箱の製作が始まる頃には甚五郎の人形サイズも決まっていたので、道具箱のサイズもすんなり決まった。あとはその道具箱がどう変形して開くのかだが、これを絵で示すのは難しいため、能勢は模型を作ることにした。 初回の模型は既にチームの理想にかなり近いものだった。観音開

          完全解剖!甚五郎の道具箱

          肘掛犬誕生秘話

          「肘掛」がほしかった犬丸の人形を作ってる時に、小川のこのスケッチを見ていて、犬丸用の脇息(肘掛)と煙草盆が必要だという話になった。 犬丸ロボと合わせて武内が担当するか、人形を作った八代が担当するかと話していたところ、八代に少し時間の余裕があるということで、犬丸の手のサイズに合わせて八代が担当することになった。 本当にただの肘掛が出来上がってくると誰もが思っていたが、次のミーティングの時に八代が「肘掛作りましたー」と言って出してきたのが、まさかの、犬だった!(笑) まだ犬丸

          肘掛犬誕生秘話

          眠り猫の人形造形

          この作品の清涼剤日光東照宮の眠り猫が今回の猫のモデルであるということは当初から決まっていた。今回のパイロットフィルムの中で唯一モデルがあるキャラクターなので、どこまでリアルな眠り猫に寄せるか、どこまでリアルな猫っぽくするのか、ちょっとキャラ化されてるマスコットなのか、というのが論点だった。川村監督としては精巧に作られたリアルな猫は違うという見解で、八代が描いた様々な猫のスケッチの中から、緩めにデフォルメされたデザインで進めようということになった。 少し緩くデフォルメした雰囲

          眠り猫の人形造形