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「た」から始まる熊本名物をお土産に買ってきた



高菜

 からし菜の変種。九州各地で生産されています。熊本県では、主に阿蘇地方で生産されています。3~4月に収穫。
 長野県の野沢菜、広島県の広島菜に並ぶ「日本三大漬け菜」の一つ。
 阿蘇地方で水田の裏作で育てられます。秋に種をまいて冬を越えて春に収穫。阿蘇地方は標高500~800mと高地にあり、火山灰の土壌と寒暖差の大きい阿蘇の気候が生むおいしい高菜。新芽を手作業で摘み取ります。細くて柔らかく鮮度落ちが早いため、昔から収穫後すぐ漬物に。高菜漬けには、一週間程度塩漬けした「浅漬け」、1年以上重石の下で糠に漬けて乳酸発酵させた「古漬け」があります。スーパーや飲食店でよく見かけるのは、「古漬け」。唐辛子の辛味と乳酸菌の酸味が効いています。高菜漬をみじん切りにして、油で炒めた「高菜の油炒め」。ごはんに混ぜて「高菜飯」として食べるではなく、豚骨ラーメンのトッピングにもぴったりです。
最近では、ピラフ、パスタ、パンの具材などバリエーションも豊富。
 浅漬けは3日ほどしか持たず、傷みやすく、収穫の時期も限られるため、貴重です。浅漬けは緑色が鮮やかでさっぱりしており、ピリ辛です。

今回のお土産は、阿蘇地域南部、大分県、宮崎県ともつながる高森町。
阿蘇の入口、立野から繋がる南阿蘇鉄道、アニメ「夏目友人帳」の舞台であり、合格、必勝の御利益のある上色見熊野座神社もある町。
観光案内所で購入した高菜飯の素。
 炊き立てのご飯に混ぜて食べると、アツアツのごはんとピリッと唐辛子の辛味、古漬けの酸味のバランスが絶妙です。


だご汁(だんご汁)

 熊本県、大分県で年中食べられる料理。学校給食でも定番。
 小麦粉や米粉を水で練って、フキンをかけて20分ほど寝かせ、手で細長く伸ばしてちぎって団子を作ります。里芋、ごぼうなどの季節の野菜、椎茸などのキノコを入れ、味噌、醤油ベースの昆布、いりこ出汁のつゆで煮た料理がだんご汁です。昔から農作業の合間で食べられていた料理。手軽につくれて栄養価も高く、腹持ちも良いから長年愛されてました。
 「だご」とは熊本弁で「だんご」。熊本ではだんごにさつまいもを使用する地域が多いのが特徴。生のさつまいもを包んだ、だんご入りの「いきなりだご汁」(熊本市)、さつまいもを練り込んだ「おひめさん団子汁」(県北地域)、さつまいもと黒砂糖を混ぜた甘い餡をさつまいも入りの生地で包んだ「あん餅だご汁」(合志市)など、バラエティ豊富。
 大分県では、うどんのように生地を引きのばしてちぎるのが特徴。
 このように、地域や家庭によって材料やつくり方が異なります。
 特に、大分市から豊後大野市、竹田市、阿蘇地域、熊本市を経由する国道57号線には、だご汁を提供するお店が多いため、「だご汁街道」と呼ばれます。
 阿蘇の風景が印象的なパッケージ。ねぎ、きざみ揚げ、シイタケの具材付き。味噌仕立てのスープのコク、柔らかな平打ち麺は胃にやさしく、食欲のないときでも進みます。
 


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