見出し画像

コンパル|粧し込んでいなくても迎え入れてくれる店

この日の行き先は、高崎にある純喫茶 コンパル。階段を登って扉を開けるまでは少し勇気がいる。

画像1
画像2

店に入るなり、テレビを観ていた店主と目が合い「お疲れ様」と迎え入れてもらいます。開放的な窓や大きな鏡があるからか、比較的広く見える店内には先客が一人。

画像3

(足元に年季が入ったストーブを置いてもらうが火が点いているのか分からない……)

こういう喫茶店ではカレーライスでしょう!と根拠のない持論を引っさげやってきたので早速カレーライスを頼む。

画像4

おしゃれな野菜やこだわりのスパイスでガチガチに武装したカレーも良いけれど、こういう喫茶店では何の捻りもないカレーが食べたいんです。すごく美味しかった。何というか、その時の心情が味に結びついている感じがして気分が良ければ美味いし、病んでいれば沁み渡る。

画像5

食後のコーヒーとサービスの果物。銀色のうつわに気分が上がり、プリンパフェを追加。

画像6

果物は缶詰を一切使わず、生の果物が惜しみなく盛られています。プリンは固め。

私にとって食事に出かけることは、自分の身なりも飾り立てて気後れなく店に入るまでも一連のプロセスなのですが、ここは疲れ果てた状態でお店に入っても誰の目も気にすることなく、大口を開けてご飯を食べられるところだと思います。そういう店の優しさや放任さに幸せを感じることもあるよね。

画像7

(十数年も前に発注しすぎたというマッチ。後日自宅で着火を試みるも、しけた音を立ててパキッと折れました。)

ごちそうさまでした。

#エッセイ #日記 #喫茶店 #純喫茶

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?