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徒歩日本縦断《京都➡島根編》6日目 『余部鉄橋と鳥取砂丘』香美町➡鳥取市

久しぶりに凍えない夜を過ごして熟睡できた。
3時起きでナイトパック料金内に退出できたので2000円
安い!

この日はまた鳥取に帰るので、ホテルをとった。
そのホテルへ荷物を預けに行く。
これでこの日は身軽。
予定では限界値50km以上なので、荷物があったら多分、無理。

吉野家で朝食にしたかったが、始発が近いので駅へ急ぐ。
地方のダイヤは逃すと痛い。

なんとか間に合った。
トイレも我慢していたが、途中下車する事になりそうなので急いで済ませた。

扇風機のスイッチがある!
山陰線の車内は寒い。
トンネルの音もうるさかったが、
コロナで窓開けて換気してるせいだと思う。

始発の乗客は2,3人しかいない。

車窓からすごい見晴らし。
今思えば、この下を通るのでよく見ておけば良かった。
おそらくこの後通る余部鉄橋からの写真。

下車。
学生が多く乗り込んでいった。

曇りのせいか、まだ暗い。

香住駅に戻ってきた。

ここから鳥取まで50km以上歩く。

40km以上はきつく、50km以上は北海道以来だったと思う。
絶対、日が暮れる。
出来れば、日暮れまでに鳥取砂丘を見たいのであまり途中休憩できない。

休みが決まっていて10日間で出雲まで行き、寝台特急に乗って帰る。
予定を一日分遅れているので、荷物を身軽にできる鳥取でなんとしても距離を稼ぎたかった。

缶詰売ってる自販機。

電車。

山へ入っていく。

山を下り、谷から海へ向かうと、
大きな橋があり、なんとなく近づいていく。

そこに余部鉄橋の観光スポットがあった。

余部鉄橋を知らなかった。
昔、クレーン車がない中で人の手で建て大工事だったようだ。

今は新しい橋が建っているが、
昔の鉄橋も残している。

エレベータで登る事が出来た。

足がすくむ高さ。
工事した人はこんな中で作業したのか。

昔の線路も残していた。

デカい!

朽ちた廃墟。

鹿!
テントで聴いた高い鳴き声は鹿のような気がする。

恐ろしく急な階段。
北海道以来かも。

立って登るより、よじ登るような角度。
手すりもない。
足を踏み間違えたら死ぬかもしれない。

古いトンネル跡があるらしく、なんとなく見に行く。

地図で見ると道が繋がっているようにも見えたが、
後になって後悔する。

トンネル。確かに古い。
近づけはしない。

道が続いていて、この先で合流できると思い進んでしまう。
カートがあれば絶対諦めていたが、この日は身軽だったので冒険してしまった。

どんどん険しくなる。
しかし、道にはなっているのだからどこかに通じると思っていた。

道の先で川とぶつかる。
川の先も歩けそうで進んでしまう。

結局何もないし、地図でみると道路と離れそう。
ガードレールを見つけ、無理やり崖を上り道路に戻ってきた。
崖は滑りやすく危険。

車も全然通らないし、けがしたらやばかった。

車が異様に少ないと思ったら、この先通行止めらしい。
トンネルを見に行ってしまった為に看板に気が付かなかったか。

迂回ルートを調べると徒歩10時間かかりそうだった。

すでに遅れているから、
迂回したら出雲まで徒歩で間に合わない。

2022年内に出雲に行かないと、
2023年夏に日本縦断が間に合わない。
そう思って無理にやりくりしてきた今回の旅。

ここで終了か。
去年、富山まで行けなかった事をずっと思いながら冬を越した。
出雲に着かなかったら、厳しい労働の中、冬を越せる気がしない。

何もかもダレてしまう気がする。


地図で調べて、封鎖されている距離は短いので、
通行できるところまで行き、
危険そうな所にぶつかったら、諦める事にした。

工事関係者にあったら潔く従おう。
死んだり入院したら迷惑かかるから、
自分の身もちゃんと守ろう。

そう決めて進むことにした。

落石もあるようだ。

トンネル。
電気が壊れたトンネルはいくつか通ったが、
全面、電灯の無いトンネルは初めてだ。

ライトを使い、ナイトモードで撮影したトンネル内。
完全に真っ暗だが、
直線なお陰で道はわかる。

北海道では、電灯が壊れて、一部真っ暗なトンネルがあった。
その時は目が開いてるのか閉じているのかわからない錯覚におちいって、
平衡感覚もぐらついて歩きにくかった。
もちろんライトは持っていて試しにやっただけだけど。

誰もいない道路は歩きやすいが、なにかあっても誰も来ない怖さはある。

工事車両。
マンホールの作業は、通行止めしないと怖そう。

ここが、通行止めの原因ぽい。
地割れが起きている。

土台が歪み盛り上がっている。
上を通行して崩れたら危ない、
だからこそ通行止めなのだろう。

人間の体重では崩れないだろうが、
不思議と忍び足になってしまう。

通行止めエリアの出口まで来た。
注意されて引き返さなければ行けない緊張が続いたが、ここまでくればきっと大丈夫だろう。

お世話になりました。今後は通行止めに注意します。許してください。

巨木!

県内最大のイヌシデの巨木らしい。

鷺?

おばあちゃんが腰をまげて農作業をしていた。
長時間の農作業がおばあちゃんの腰を曲げる事を知った。

小鳥

大きな川。
川沿いは歩きやすかった。

この日は休めないので、歩きながら昼飯。

どこか不気味なコンビニエンス。


狭い路地。

崖。

監視カメラ付きはバッテリーがいつも気になる。
24時間もつとして毎日取り換えているのだろうか?

鳥取入り!

さらば兵庫県。
いつか兵庫の南の方も行ってみたい。

これから通る道。
あの奥に鳥取砂丘が。

われは海の子♪はここで生まれたのか?


ポツンとモダンな建物。東浜駅で家族が遊んでいた。

流石にもう通らない

コンビニ見つけておでん食べる。
美味い。おでん好き。


この山を越えれば鳥取市だ!

事業で松を植えたらしい。

日が沈む。
かなりかなり足が痛かったが鳥取砂丘を日があるうちに見たい!
その一心で早歩きする。

日が沈むのが確定してしまった。
沈んだ後、20分くらいはマジックアワーで明るいはずだ。
せめてそこに間に合いたい。

この辺りは、足が痛くてぎこちなかったがダッシュしては休み、
ダッシュしては息を整えを繰り返した。

マジックアワーに入った。
影がなくなる。

海岸沿いの道の方が開けていて、鳥取砂丘が見やすいと思い
海岸沿いの道を選ぶ。

この海岸沿いの道の選択は間違いだったかもしれない。
景色は素晴らしいが、やがて道がなくなり、砂浜を歩くことになる。
それが足を奪われ歩きにくく遅くなる。

海に近いほうが土が固いので、波打ち際を急いで渡る。
間に合ってくれ鳥取砂丘!

すこし崖を上るとアスファルトがあり、ラストスパートをかける。
マジックアワーも終わりが近づき、
暮れてきてしまってきている。
まだ砂丘は見えない!

アスファルトと砂浜が絶妙につながっていない。
無理してよじ降りて通過。
足元が悪い。

やはり砂浜は足がとられる。
まだ砂丘が見えない

暮れるギリギリに砂丘が見えた!
しかし、高い丘がそびえたって全体が見えない。
どうやら裏側的なところに来てしまったようだ。

日が沈む前に全体が見たい。
だいぶ足がとられる砂になっていたが急ぐ。
息も上がっていた。

この丘を登ればおそらく全体が見える。
無理やり登り始めてしまった。

これが予想以上に急斜面。
しかもかなり高い。
砂でできているから角度や高さが良くわからなかったが、
登れば登るほど実感が増してきて。
坂の途中で怖くなってしまった。
しかし、足場が悪く体制を維持して引き返すのもできず、
もし下るなら転がらないと無理だった。

丘は登れば登るほど坂が急になり、登っても登っても滑ってしまう。
この日はリュックもあったためバランスが難しく気を抜くと海の方に身体が離れてしまう。
休むとズルズル落ちてしまうので
しがみつく様に勢いをつけて駆け上がる。

息も上がりきって過呼吸で苦しかった。

何とか登り切った。写真で見るとわからないが、ビル3,4階以上は登ったと思う。

日は暮れてしまったが、鳥取砂丘の海側の丘から見た全体。
やはり距離感がバグる。
くぼんだ所はすこし雑草があって歩きやすい場所もあった。
鳥取砂丘は地元の人が植物を抜いて保全しているらしい。

登った坂、垂直に登ると足元が崩れやすいので斜めに登った。
やはり写真だと伝わらない。

靴の中は砂だらけで気持ち悪かった。

時間があれば美術館見たかった。
今は先を急ぐのと疲れで見ていられない。

日が沈んだ後は急ぐ必要もないので晩飯。
ラーメン屋に入って食べた。
店員塩対応だし、肉薄いし、具は少ない。
いい印象は無かった。

なんだか食べなおしたくてマックで飯を食いなおした。

大学駅あたりまで歩く予定だったが、
すこし頑張って松垣駅まで歩く。

足の痛みも疲れも限界まできていて、
半分意識を失いながら茫然と歩き続けた。

21時過ぎに電車にのって鳥取駅へ。

21:30ごろホテルに到着。
足がうまく動かず、服を脱いでる途中で転んで倒れる。
そのまま気絶するように寝たいが、
折角の久しぶりのホテル。
勿体ないので支度する。

久しぶりの広い空間、ストレッチもできた。
テレビはYoutube設定ができて、大きい画面で動画がみれた。

日付が変わる手前で気絶するように寝る。



この日歩いた距離 56km

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