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【仕事#4】高圧的な指導が起こる原因


なぜ高圧的な指導をしてしまうのか

前回の続き

前回【仕事#3】エンジョイベースボールの続きの記事になっています。
ご覧になられていないかたはぜひ!


脳が快感と思い込んでいるから?!

これが大きな要因になってしまうのではないかと考えます。

脳には報酬系という回路がある、それは快感がきっかけになり「もっとやってみよう」というモードに入る。快感を報酬としてそらを獲得するために今行ったいる行動が強化されていく。プラス面に働けば上達、成長につながるがマイナス面として働くことが指導の現場では多い。例えば叱った時に子供がビシッとした、言うことを聞いた、シャキッとしたみたいな状況が生まれ、脳がそれを快感だと判断してきまうことで、結果的にその指導に依存してしまう。

川上2023 不適切な関わりを予防する 教室「安全基地化」計画 p174

つまり、

強い指導をすると脳が快感だと判断してしまうのです。

スポーツを指導する際に報酬系がプラスに働くと指導技術の向上、子ども(指導される側)も大人(指導する側)も良い関係で進んでいくでしょう。
おそらくこの関係が続くと子どもも大人もある程度ストレスフリーにスポーツに取り組むことができるでしょう。

しかし、そうではないのが報酬系がマイナス面で働いた場合。
残念ながら指導の現場ではマイナス面に働く方が多いと筆者は述べています。
スポーツを指導する場面では大方、指導者(大人)と指導される側(子供)の関係が成り立っているのではないでしょうか。
そのような関係の中で以下の指導パターンに陥っていくケースが多い気がします。

①最初は穏やかに指導を行なっていて徐々に子供の技量も上がってくる。
②しかし時間が経つと技量が今まで以上に上がらず、子どもも試合等でうまくいかず子供の技量も上がらなくなる。
③指導者側はなんとなくうまくいかない現状にストレスをかかえ始める。
④指導者は(ストレスが溜まってきて)今までは何てこともなかった子供の返事や態度が気になってくる。
⑤指導がうまくいかず、だらだらやっている(ように見える)子供へ強い口調の指導へと変わっていく。
⑥子供は怒られたくないからシャキッとして、言うことを聞き始める。
⑦子供は怒られたくないからスポーツを失敗しないように取り組み始める。

こうなってくると指導者は

強い口調で指導をすると子供は言うことを聞く

と勘違いし始めます。さらにそれを

脳は快感だと思い込んでしまいます。

それが高圧的な指導を生む要因に大きく関わっているのではないかと考えます。

強い口調で指導すると指導者側から見ると子供がやるようになる!
と思いがちです。
しかし子供は
怒られたくないからやっている
と心の中では変わっていってしまいます。

これでは自ら考えて取り組むエンジョイベースボールにつながっているのでしょうか?
読者の皆様なら全く違う方向だと言うことに気づいているはずですよね?

話は逸れますが・・・

前回の更新からだいぶ時間が経ってしまいました。
なかなか時間が作れずに更新できていませんでした。すみません。
しかし時間が作れなかったのには訳がありました。
それは中学校と小学校の体育の授業を見る機会をいただいたからです!
幼稚園の様子もすこーしだけ伺えました。
ご縁をいただき現在の学校現場での指導の在り方を見れたことはこの3ヶ月ぐらいで大きな学びとなりました。
少しずつ考えを整理してこちらに記事を挙げていきたいと思います。

年も明けたことですし、心機一転またnote活動を再開していきたいと思います!
ことしもよろしくお願いいたします。

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