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魅力的なプロダクトを作る - プロダクトマネジメントってなんだ?

もっとプロダクトを成長させたい…
良いプロダクトを作りたい…
けど、難しい…
プロダクトマネジメントってなんなの…

最近、プロダクトマネジメントって言葉をよく聞くようになりました。
でも、
プロダクトマネジメントって具体的に何をやればいいの?
何を考えればいいの?などなど、疑問は尽きません。

自分のあたまを整理するため、過去の経験や書籍等をもとに「プロダクトマネジネントってなんだ?」を言語化してみることにしました。

自分向けのまとめですが、誰かのお役に立つとうれしいです。

はじめに

▼ これは何か
「魅力的なプロダクトを生む 4 つのマネジメント」 シリーズのひとつ。

▼ 魅力的なプロダクトを生む 4 つのマネジメント
魅力的なプロダクトを作るために何をすべきか。どんなスキルが必要か。自分の経験をもとに「4 つのマネジメント」に整理したシリーズ。(今後、書きたい記事たち)

注目する 4 つのマネジメント

1. プロダクトマネジネント(本記事)
2. チームマネジメント
3. プロジェクトマネジメント
4. 不確実性マネジメント

▼ 誰のために書かれているか
・良いプロダクトを作りたい人
・若手〜中堅のプロダクトマネージャー
・プロダクトマネージャーになりたい人
・プロダクトマネージャーと働いてる人

▼ どう役に立つか
・プロダクトマネジメントの要点がわかり、スキルアップに繋がる
・いまの自分に出来てる / 出来てないことが明確になり、振り返りに役立つ

前提 - プロダクトマネージャーの仕事

魅力的なプロダクトを定義し、信頼できるチームと共に、あらゆる課題を乗り越え、それを実現すること

これが、多くの PdM が組織から求められることだと思う。

プロダクトマネージャーの仕事 - 4 つのマネジメント
プロダクトマネージャーは以下をマネジメントすることで、良いプロダクトを生み出せるよう努める。

本記事では、プロダクトマネジメントについて考える。

プロダクトマネジメントとは?

簡単に書くと「魅力的なプロダクトを定義する」だと思う。

もう少し、細かく書くと「魅力的なプロダクトを定義し、それを実現するための戦略を設計する」

しかし、これでは抽象的で何をすればいいのか、わからない。
そこで、本記事では 3 つにわけて考えていく。

1. プロダクトマネージャーの 3 視点
どんな視点で考えると良いか

2. プロダクトマネジメントの 5 段階モデル
何を考えれば、解像度があがるか

3. プロダクトマネジメントに必要なスキル
実践に必要なスキルは何か

プロダクトマネージャーに必要な 3 つの視点

魅力的なプロダクト を定義するには 3 つの視点が重要。

プロダクトマネージャーはこの 3 つ すべてを満たす「魅力的なプロダクト」を定義し、そのプロダクトに「必要なもの / 不要なもの」を判断できるようにする。

  1. UX:価値があるか - ユーザーの課題を解決できるか

  2. Business:売れるか - 利益を生み、継続的にプロダクトを提供できるか

  3. Develop:作れるか - リソースや技術的な視点で、実際に作れるか

▼ 現場では、どう?
施策立案やメンバーとの議論の際など、より具体的な粒度で考えることが多い。
たとえば、
UX:ビジョンからズレてない?ユーザビリティは十分?
Business:KPI への影響は?目標達成できそう?
Develop:余分な機能ない?負債になる設計になってない?
など

プロダクトマネジメントの 5 段階モデル

プロダクトマネジメントは抽象度が高いので、何を考えればいいのか、わからなくなることが多々ある。思考整理のため、プロダクトマネジメントを 5 つの段階に分け、それぞれ考えるとよい。

  1. Product Vision:プロダクトの価値を表すビジョン

  2. Product Structure:ベースとなる体験構造

  3. Product Strategy:ビジョンを実現する戦略

  4. Project Concept:戦略を実現する施策やロードマップ

  5. Feature:成果物としての機能やサービス

詳しくは別記事にまとめた。

以下、5 段階モデルのポイントを一部記載する。

▼ プロダクトの一貫性
プロダクトマネージャーは、ビジョンを軸に戦略や戦術を設計し、「何を作るか」を決める。その際、本当に必要なもの以外は、大胆に切り捨てていく判断が重要。

ビジョンに関連しない機能はプロダクトの競争優位に繋がらず、サービスの複雑さやリソースの無駄遣いに終わる可能性が高い。

定期的に、各階層を行き来しつつ、モデル全体で一貫性を保てているか、を振り返ることが重要。

▼ 戦略の順序
一貫性と同じくらい重要な要素として「どこからやるか」がある。
たとえば、

  • リソース不足により、実行できる戦略数が限定される

  • にわとり / たまご問題

など、戦略の優先度を判断しなければいけない状況は多々ある。このとき、戦略の相互関係を見える化すると優先度を判断しやすくなる。

▼ 現場では、どう?
5 段階すべてが完璧に定義されてるケースは、ほぼない。
新しいチームに参加したときは、ベースとなる「ビジョン」と「構造」の理解を優先する。それがある程度出来たら、「戦略」や「戦術」について、関係者と議論しつつ、施策に取り組む。

また各階層は一度決めたら確定ではなく、何度も階層を行き来しつつ、少しづつ解像度をあげていく。

プロダクトマネジメントに必要なスキル

基礎スキル

あげ出せばキリがないが、自分の解釈としてはアイデアの発散と収束に関連するものベースだと思う。

▼ 基礎スキルの例
1. 発想力:新しいアイデアを生む
2. 仮説思考力:少ない仮説から大胆な仮説を生む
3. 論理的思考力:論理的に思考し、アイデアを判断する
4. データ分析力:ファクトを集め、発散・収束に活用できる
など

あとは、コミュニケーションスキルやパーソナリティもすごく大事。それは「チームマネジメント」として別記事に書く予定。

専門スキル

プロダクトマネジメントにおける意思決定等のベースとなるもの。プロダクトマネージャーの 3 視点に対応する。直接的に仕事で利用するわけではないが、戦略や施策の精度に大きく影響を与える。

範囲が広いので、組織に求められる役割や自分の特性をもとに「今後、何を学ぶか」は自分で開拓する必要がある。コツコツ学んでいく。

▼ 専門スキルの例
UX - ユーザーへの理解

ユーザー体験の設計、ユーザーリサーチ、ユーザビリティ、認知工学など

Business - ビジネスへの理解
市場分析、ビジネスモデル、KPI マネジメント、狭義のマーケティングなど

Development - 開発への理解
エンジニアリング、UI デザイン、プラットフォーム(Web / iOS / Android)、デバイスの知識など

実践スキル

実務でよく利用するもの。プロダクトマネジメントの 5 段階モデルに対応する。スキルというより、中間成果物としてチームに共有するものが多い。これができないとプロダクトマネージャーの仕事が進められない(と言ってもいい)

詳しくは別記事にまとめた。

▼ 実践スキルの例
・ビジョン設計
・市場分析、ユーザーリサーチなど
・グロースモデルの設計
・ロードマップ、PRD の設計
・データによる効果検証、などなど

現場では、どう?
すべてのスキルを高いレベルで実践できる人は、すごく少ない。それに、すべてのスキルをマスターしないと実務をこなせないってこともない。

ざっくり分けると、以下の「判断」ができれば、仕事は進められる(と思う)。

スキルレベルの参考
1. 無知:全く知らない
2. 理解:他メンバーの会話に、なんとなくついていける
3. 判断:ヒアリングした情報をもとに、良し悪しを判断し、意思決定できる
4. 習熟:自分で要点を整理し、意思決定できる

おわりに

まとめるとこんな感じ

プロダクトマネジメントとは

魅力的なプロダクトを定義し、実現への戦略を設計すること

プロダクトマネジメントのポイント

  1. 価値がある / 売れる / 作れる の 3 つを満たす

  2. ビジョン 〜 戦略 〜 戦術等の一貫性を保ち、競争優位を強化する

  3. 戦略等の相互関係を把握し、優先度判断の質をあげる

プロダクトマネジメントに必要なスキル

  • 基礎:アイデア発散と収束に関する「仮説思考」「論理的思考」などのスキル

  • 専門:意思決定の品質に関わる「UX / Biz / Dev」のスキル

  • 実践:戦略の設計、PRD 作成など実務で必要なスキル

おわりのおわりに

まとめてみましたが、

言うは易く行うは難し

って感じですね。
難しいですが、学ぶことがたくさんあって楽しいです。

今後もコツコツ、知見をまとめていこうと思います。よろしくです。

それでは、最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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参考

最後に本記事のベースとなってる考えや影響を受けた書籍の一部を載せておきます。

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