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落ちる受験生のスケジュールとは?

昨日は「受験は投資ゲーム」という話をした。

受験とは、時間をチップとした投資ゲーム。
平等に配られる時間という資産を、どこにどれだけ使うかによって、結果が変わる。

ふつう、素人の投資といえば、分散投資をおススメされる。
色々な銘柄を少しずつ買って、ある株が暴落しても大ダメージがないように調整するのだ。

しかし、受験の場合は全く違う
受験ゲームに勝ちたいならば、まず集中投資をしなくてはいけない。
集中投資とは、分散の逆で、一点に集中して資産を投下する投資方法のことを言う。

最初は得意科目を作るのだ。
英語でも数学でも国語でも理社でもなんでもいい。
なにか一教科に的を絞って、狂ったように勉強する。
全てを捨てて全力投球する。

そうすると、やがてその教科だけ成績が上がってくる。
成績が上がると、勉強は楽しくなる。
他の教科についても「成績が上がるかもしれない」と前向きになれる。

だからこそ、受験の初めは集中投資をおススメしている。
逆に、ロクに得意科目もないうちから分散型投資に手を出すのはやめたほうがいい。
時間を使った割に、目に見える成果が出ないので、報われないように思えるからだ。

もちろん、分散投資に踏み切っても、結果は出る。
出るが、それは遠い先のことだ。

私は各科目、最初100~200時間くらいは捨てるつもりで勉強したほうがいいと考えている。
「勉強について質と量とどちらが大事か」と問うてくる学生もいるが、やはり最初は量である。
一定の量を確保できるようになってから、質を探求するべきだ。

そういった意味で、最初の勉強は修行だと思って、無駄を省くなんて考えずにがむしゃらに勉強する。
「勉強は質か量か」なんて質問をするのは、大体が普段から勉強していないような子である。
そういった子たちは、まず文句を言わずにガリガリとできる限りの勉強をすれば、勝手に成績が伸びる。

偏差値40台の子なら、50に乗ったとき。
50台の子なら、55程度まで来たとき。
これくらいになったなら、ある程度慣れてきただろう。
そうしたら、だんだん無駄をなくしていく。
こうして、自分なりの勉強スタイルを確立するとよい。

こういうことができる受験生は、たいてい合格する。
自己管理がしっかりしているからだ。
自分がどのような効果を求めてどんな勉強をしているか、常に把握しながら勉強しているから、計画を立てるのもうまいし、勉強の結果から計画の修正もできる。

逆に、自己管理ができていない受験生はおちる。
つまり、
・リターンに対して過剰な(過小な)時間投資をする
・自分の成績に対して適切な投資ができていない
・量より質の時期になっても自分の学習方法を見直さない

ような子は、たいてい残念な結果に終わるのだ。

リターンに対して過剰な(過小な)時間投資をするとは、「英単語の学習に1時間以上かける」ような子をいう。
英単語学習は、とにかく短い時間でまとまった量の学習をすべきである。
私の場合は、15~20分で100単語のペースで回していた。

成績の悪い子ほど、単語暗記のような細かいことに長時間を使う。
単語暗記は長い時間やると、ただボーっとしてしまう時間が発生する可能性がある。

考える余地がほぼ存在しない単語暗記では、とにかく無駄な時間が少なくなるようにすべきである。
ただし、単語暗記で発生する無駄時間など、気を付けていても発生してしまう。
だからこそ、無駄時間が発生しないように、最初から量のノルマと時間のノルマをカツカツにしながら決めておく必要があるのだ。

最低限の投資で最大限の利益(=学習効果、成績の上昇幅)を得るのが、よい受験生の投資術である。
だからこそ、常にどれだけのリターンに対してどれだけの時間を払うのか注意しておかねばならない。

特に東大や京大のような、文系も理系も問わず高いレベルの国・数・英の学習が必要な大学を目指すならば、なおのことである。
普通の受験生よりも、なおのこと集中して時間の使い方に注意を払う必要がある。

では、どこにどれだけの時間投資をすべきか?
これは学校の先生など、プロに聞こう。
やがて自分でできるようになるだろうが、最初のうちはプロに聞いて計画を組んでもらったほうが早い。

塾に行ったほうが受かりやすいのは、プロが受験スケジュールを組んでくれるからである。
逆を言えば、自分でスケジュールが組めるなら、塾なんて行かなくても受験には勝てる。

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