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音声AI、ある大学教授の勇気あるチャレンジ

割引あり


『ある最先端の研究者の気づき』を近い将来、出版します。 
      
私は、先端テクノロジーのリサーチャーを長年月させていただきながら、さまざまな気づきがありました。現在もなお、たくさんの気づきがあり、これからも、NOTEさんにアップさせていただこうと考えています。

さて、今回は音声AIです。今でこそ、AIブームで、ChatGPT、Copilotなどのスゴイ人工知能が発表され、ねこもしゃくしも、AIです(^^)。動画もかつては手作業の多かった編集ですが、AIで一発、ちょっとした文章を入れるだけで、基本的な動画ができて、あとは微調整するだけ。かくいう、私も、昨年5月の段階で、以下のような動画をつくっていました。


ここで使われている音声AIは、いわゆるロボットの声ではなく、非常に人間らしい声で、少しの違和感はあるものの、ほとんど人間の声として聴きやすくなっています。皆さん、あたり前と思うかもしませんが、十数年前までは、開発段階といわざるをえず、通信機メーカーやICメーカー、またAI開発ベンチャーなどは、引き続き、音声AI、音声合成の研究に注力していました。コンピュータ音声において、人間らしい声をいかにつくりだすか、が勝負でした。かくいう筆者も関係プロジェクトを推進中でした。

そのような中、咽頭がんにより、手術せざるを得ず、手術前の声を録音、それをコンピュータに入れて、声が出なくなっても教鞭をとっていたのが、大阪芸術大学の牧先生でした。私は牧先生が使うノートパソコンを納品させていただいたことがありました。私たちは、通信機メーカー、電子出版社、そしてマーケティング開発という三社で連携し、市場開発を行っていました。そのようなとき、牧先生があらわれ、言わば死期が近い立場でありながら、IT技術にひとつの光明を入れた瞬間でした。以下のように、一気にNHKをはじめとしてメディアに紹介されました。現在、身近になってきたAIですが、こうした、牧先生のような貴重な取り組みをされる方々がいて、そしてメーカーや開発者などの努力、さらには、産業や社会の大きな発展の流れもあって、今日があるのだと、個人的には感じています。

それでは、当時の文章を掲載させていただきますネ! (^^)

声を失った大阪芸大の教授 パソコン肉声で教壇復帰へ


ある大手研究所とパイロットプロジェクトの形で進めてきた案件が、大阪芸術大学の牧先生のおかげで、大きくメディアに紹介されました。製品名等はここでは、さしひかえますが、社会に貢献できる先端テクノロジーの応用として、注目されました。

2007年12月に日経新聞で紹介され、2008年4月には、NHKのニュース ( NHK NEWS WATCH ) をはじめ、読売、朝日、産経、毎日等の主要紙に大きく取り上げられました。クライアント企業にとっては、社会貢献の視点があり、広報価値はきわめて高く、ブランドイメージアップに大きく貢献しました。

また、最先端テクノロジーの応用を通して、社会の発展、人々の幸福に貢献、という理念のもと、日本ALS協会(※)等に、収益の一部を寄付させていただきました。少しでも、ご活動に寄与できましたら幸いです。 
※ALS=筋萎縮性側索硬化症。イギリスの著名な宇宙物理学者、
ホーキング博士も30年来の患者といわれています。。

(記事の一部をご紹介させていただきます)

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▼声を失った大阪芸大の教授 パソコン肉声で教壇復帰へ

 がんで声帯を切除し、声を失った大阪芸術大(大阪府河南町)の教授、牧泉さんが15日、パソコンで合成した“肉声”で再び教壇に立つ。これまで咽(いん)頭(とう)癌や食道がんが相次いで見つかり治療に専念していたが、肉声再生ソフトの開発を知り、職場復帰を決意した。牧さんは「同じような痛みを持つ人たちへの励みになれば」と話している。

 牧さんは昭和53年から同大で化学と情報処理を教えてきた。平成12年、咽頭がんで余命数カ月を宣告されたものの放射線治療などで1年後に完治。しかし、昨年2月には食道がんが新たに見つかり、同10月に声帯などの切除手術を受けることになった。

 声が出なくなることで「もう職場復帰はできない」と思っていたというが、インターネットで通信機器会社研究開発中の音声合成ソフトがあることを知り、「これなら教壇に戻れるかも」と希望を持ったという。

 ソフトは、事前に収録した本人の音声記録を使って、声を合成処理する仕組みで、牧さんの場合は同社のスタッフが切除手術前に肉声を収録した。パソコンに文章入力すると、声が再生され、声質や口調まで再現できるのが特徴という。

 スピーカーを通じて自分の“肉声”を確認した牧さんは手術後、復職に向けて毎日1時間、病床でキーボードの打ち込み練習に励んできた。

 普通に会話するように音を出すには速く入力することが必要で、何度かくじけそうになったが、そばで看病を続けてくれた妻、恵子さんと話がしたいという思いが支えになったという。

 声帯切除で声がでなくなった場合、首に取り付けた器具の振動で発声させたり、空気吸引による食道発声などの方法があるが、牧さんは「本当の人の声は人の心を動かす。自分の声で話したい」という思いからコンピュータ処理した声を選んだ。

 今年度は週2回、情報処理概論の講義を受け持つ。プロジェクターを使って説明するとともに学生からの質疑応答にも積極的にやり取りするつもりだ。

 ただ、がん再発への不安は尽きない。牧さんは「人間の考えを超えた何かが私に講義をするよう求めている。声を取り戻したからには学生たちが満足できる講義をしたい」と笑顔を見せた。。

なお、『声を失った大阪芸大の教授 パソコン肉声で教壇復帰へ』の他の記事、続きは、PDFファイル(全35ページ)でお読みいただけます。

『ある最先端の研究者の気づき』


(1).テクノロジーの進化と、ビジネスの可能性
(2).夢実現のために…やる気の構造と脳システム
(3).イチロー選手の心の姿勢に学ぶ
(4).廃園寸前から、V字型回復、日本一になった「旭山動物園」の秘密
(5).天命に生きた大人物、笹目仙人、中村天風
(6).遺伝子の不思議、DNA的発想をビジネスに生かす
(7).声を失った教授、パソコン肉声で教壇復帰へ
(8).映画「フラガール」に見る、事業変革における苦悩と成功
(9).甲子園優勝校、奇跡の逆転満塁ホームランの秘密
(10).祝「おくりびと」アカデミー賞受賞!
(11).我が心のデンマーク---岡田真澄、、、山本五十六
(12).すべての存在はつながっている
(13).ビルゲイツが選んだ次の人生
(14).ドッグイヤーからマウスイヤーへ、そして・・・..
(15).地方や地元の活性化からビジネスを広げてゆくという発想
(16).抽象論ではない成功哲学に学ぶ.
(17).香りの意外な活用法、それは! なんと、イチロー選手も?
(18).世界経済の動向と、今後のスタンス
(19).映像アーカイブの時代
(20).日本生命弘世現さんの事業成功の誓いのこと
(21).セルフイメージを変える!

                                (AQU先端テクノロジー総研、2009年編集リリース)

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