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なぜ休学して農家?

お久しぶりです。

皆様元気に過ごしていますか?
ちなみに私は連日の苗植えで、太ももの後ろが絶賛筋肉痛中。笑
でもおかげさまで元気にわくわく過ごさせていただいてます^^

さて。
前回の記事から少し空いてしまったけれど、色々なキロクとして、そろそろ続きを書いていこうかなと思います

前回、意外とシンプルな今いる農家さんとの出会いを書きまして、、

ただ、なぜそこから私が一年間いることになったのか?という根本的な理由を書かずにおわったのでそこから書こうと思います。


農家で暮らす1年を選んだワケ

結論から言うと、農の世界に魅せられたからです。

①その農家の社長さんの想いに惹かれた
②その周りに生きる人たちに惹かれた
③野菜に惹かれた

以上より長期スパンで農の世界を見てみたいな〜と思ったのです。

あ〜〜長くなりそうですね笑
頭の中の記録として、書けるだけ書いていこうと思います。

のびのび育つレタスたち。

①想いに惹かれる

シンプルな出会いから、約1ヶ月間のインターンをさせていただいた大学2年の夏、そのときは、食の流通や栽培方法についてなど、農家で働く上で必要な知識やそれに関する全てのことに関する知識は0でした。(その状態で受け入れてくださった農家さんには感謝しかないです...)

本当に知らないことだらけで、(それもそのはず大学で勉強していたのは異文化間コミュニケーションとか観光学などでしたので..)その時は言われるがままに収穫や発送作業のお手伝いをしていましたが、作業をする中で、今まで当たり前に食べていた野菜の生産現場を知ったり、その農家さんの描く未来や理念、農業に対する想いを聞いたりする中で衝撃を受けたとともに、感動したのを覚えています。

今いる農家は自然栽培という肥料や農薬に頼らない栽培方法でお野菜を育てています。(独自の呼び方で、循環農法と呼んでいます)
最初はその農法が農業界でどういう立ち位置にいるか全く分からなかったし、ではその他に何栽培があるのか?
という感じで、農業の世界の規模感を全く掴めずにいました。

でも、社長さんと一緒に作業する中で色々なお話を聞き、この農法がどれだけ貴重で、重要な役割を果たしているかじわじわと自分の中に落ちてきました。


農業や農法についてはいろんなサイトで紹介されているので興味がある人は調べてみてください!
ざっくり言うと大量・安定的な生産を目的とする慣行農業と、環境の負荷を減らした生産を目的とする有機農業があり、さらにその中に農法が細かく分かれている、というイメージ。今ある農家のほとんどが慣行農家で有機農家はほんの僅か。
※あ、ここで私が言いたいのがどちらが良い、悪い、ではないということを覚えておいていただきたいです!
それぞれ大事にしている部分が違い、目的が違うために比べられないのです。

自然栽培は畝を作ったり、草取りをしたり、作物が成長しやすい環境を人の手を加えることによって整え、あとは作物の生命力や土の力、自然の力にに委ねる、という栽培方法。

天候や動物、虫による被害もあり得る非常にリスキーな農法でもあります。
農薬などを使った除草もしないため草取りは手作業。
それもまたすごい手間がかかります。
けれども土の中に住む微生物たちを育み、虫や獣とも共に生きることから、環境への負荷はとても少ないのです。

これがその噂の草取り。最初は途方に暮れそうだった。

(260mの畝を手作業で草取りをする、と聞き、実際にやってみた時は途方にくれるかと思いました..笑もちろん一本で終わるものじゃない...笑)

種まきから発送までしっかりと人の手を使って愛情を込めて野菜に接すると、野菜もそれに反応するかのように、元気にエネルギッシュに育ちます。

環境に優しく、本当に美味しい野菜を届けるべくこの方法を選んで、色々な葛藤を抱えながらも共に作りたい世界を歩んでいく仲間を集めながら着実に前に進む社長の想いに感動したのです。

そこんなにも熱い想いをもって生産し続けている農家があることを知り、今まで生産者のこと、全然考えていなかったな、と思いました。

スーパーで“安い”を理由に食べるもの選んでいた私は、今まで何を食べてきたんだろうと我にかえりました。

“想い”に触れた瞬間でした。

また同じ時間軸で、エシカルなライフスタイルを発信しながら活動している友人と出会い、食べるものが自分を作る、と言うことについてすごく考えるようになりました。

それまでは、有機や無肥料、オーガニックなどつくものは高くて手が届かない印象で、自分にはあまり関係ないことかなあ、なんて思っていました。

(一人暮らしの大学生なんて、基本そうですよね...汗)
でも自分が、肥料や農薬に頼らない方法で野菜を育てている農家に入って、手伝わせていただいた時に、あぁなるほどと。腑に落ちました。
手間がかかるしリスクもある中で、地球のため、人のためを思ってコツコツ取組み続けている農家があるんだ。

オーガニックや有機の野菜、プロダクトはそんな人たちが手間暇かけて、守りたいものを守れるように頑張り続けてきた証なんだと。気づきました。
高いには意味がある。
そして、未来の自分の健康や地球環境のことを思ったら、その選択は投資になると。

どこからきたか分からないものを食べるより(あくまでも適当にものづくりをする人なんていないと思っています。それぞれに目的があって、誇りをもって取り組んでいると信じていますが、)、できるだけ顔の見える生産者が手間暇かけて作ってくださったものを選びたい。

農薬や肥料が含まれている(※国で安全と規定されていて、使っていいものは定められているけれど、海外ではもう使われなくなったものを使ってたりもするそうです)ものより、自然の中で生きようとして生きているものを私の生きる源にしたい。

なぜならやっぱり、生命力に溢れていて、食べた時の満足度が違うから。

数字で測れないのが悔しいし、思い込みだって言う人もいるかもしれないけど、作り手を知って、農業の裏側をほんの少し覗いて、私はこれからもそんな選択をしていきたい。と思ったのです。

食べることは、生きること。

すごくすごく、本質的だなと思ったのです。

②人に惹かれる

これはもう本当に文字通り、この農家に集まる“ヒト”に惹かれたから。
素敵な人の周りには素敵な人が集まる。
あぁ私はこんな世界で生きていきたい。この輪を広げたい。そう思ったのです。
シンプルです。

ものがたり喫茶でPay it forwardという映画からインスピレーションをうけて活動していた時に、「思いやりが循環する社会をつくりたい」という想いをもとにビジネスコンテストなどに参加していましたが、(またいつかnoteにできれば)どこかで夢物語なのでは..?と不安に思っていたときに、心強い支えとなってくれたのもこの農家さんと、その周りにいる仲間の方たちでした。

共感資本社会の実現を目指す新井和宏さんにお会いしたり、あり方で生きるの大久保寛司先生にあったのもこの場所。

新井さんと、寛司さんとの奇跡の対談。

あぁ大事にしたいと思ってたことって間違ってなかったんだ。と、思えた大切な場所です。

また、ここで出会った各地から集まる若者との出逢いも、私にとっては大きなものでした。

ただ“農業をしたい”だけでなく、その奥にある本質的な何かを探し求めてきた若者たちと出逢って繋がることを重ねる中で、この輪を大きくしたい。そう思いました。

農家さんで若者を集って行ったイベント


③野菜に惹かれる

あとはシンプルに、野菜に触れるのもすごく好きだな〜と感じたからです。
ひとつひとつ個性的な野菜たちは収穫をしていても、パッキングをしていても愛おしいし、よく頑張ってここまで生きてきたな〜といつも心の中で思っています笑

雨の日も風の日も、カンカン照りで苦しい日も、種をつなぐために静かに根を伸ばして頑張っている野菜の在り方みたいなものに惚れました。(なんの告白)

カラフルなミニトマトたち♡

コツコツと作業するのも好きだし、自然の中にいるのも好き、食べることもすき。

あ、農業って私の肌に合ってるかもしれない。と思ったからです。

そんなこんなで、農の世界に魅せられ、
2ヶ月に一回ほどほんの少しのお手伝いをさせていただくなかでもっと長期スパンで野菜の成長を見たいな〜と思ったし、私にできることがあればやってみたいなと思って1年間の休学を決め、今北海道にいるということです。


あ〜長くなってしまった!笑
けど、書きたいことは詰め込めました。

伝わりましたでしょうか?

なぜ私が休学してまで農業をしているか。

こういうことです。

農業の世界って、本当に大変だけれど、
やっぱり面白いよ!

次は、私が普段何をしてるのか、農家の中の私の役割(若者ができること)などなど書いて行けたらな〜と。

今回も読んだよ〜というしるしでハート押していただけたらうれしいナ
(よんでくれてる人がいるんだ〜〜と嬉しくなります。)

各地で梅雨入りしたようですね。
6月は季節の変わり目で体調やこころのバランスが崩れる人が多いみたいなので、しっかり食べて、しっかり寝て過ごしてくださいね!


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※農家の名前を出していないのはこのnoteが超個人的なものであって、会社の考えなどを代弁するものでないからです!知っている人は、あの農家のことだな〜くらいで読んでいただけたら^^

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