若いリハスタッフが理解すると成長する考え方。グローバルハイクオリティ・ノーコミュニケーション層とローカルロークオリティ・コミュニケーション層を理解すると、10年後も生き抜ける。
今回は、グローバルハイクオリティ・ノーコミュニケーション層とローカルロークオリティ・コミュニケーション層という言葉を理解して、医療福祉業界で10年後を創造して生き残るというテーマでお話しします。
なにそれ?美味しいの?って感じですよね?
ゴリゴリのビジネスの話になると思いますので、覚悟してください。
若い人に”今は”必要ないかもしれない・・・
”将来は”必ず必要になるといった話です。
グローバルハイクオリティ・ノーコミュニケーション層とローカルハイクオリティ・コミュニケーション層って何?
この2つは、世界が進む方向性を示したものです。
私たちが、どのように進んでいけばいいか?
という問いに答えてくれるものなんです。
この二つの概念は、2014年にチームラボ代表の猪子寿之氏のインタビューが元となってます。
それによると、世界はグローバルハイクオリティでノーコミュニケーション層と、ローカルロークオリティでコミュニケーション層に分かれていくだろうと。
これ→https://www.gqjapan.jp/culture/column/20140805/trotting-arround-asia-134
この言葉を知ったのが去年なんですが、この記事から8年たった今、本当にそんな感じです。
グローバルハイクオリティ・ノーコミュニケーション層ってなんなん?
グローバルハイクオリティの特徴は、世界を相手にするので、莫大なお金を注ぎ込んで質を高くしていくことです。
なんで、コミュニティやコミニケーションはいらないってことです。
映画なんかは、わかりやすいですよね。
ディズニーが仕掛けた、アナと雪の女王の製作費は150億円です。
世界(グローバル)を相手にするので、半端ないクオリティが求めて、そこに莫大な費用をかけるんです。
そして、さらに莫大なお金をかけて、バンバンCM流します。
そこに、コミュニケーションは必要ありません。
勝手にニュースにしてくれることで、認知を広めてくれることもあります。
コミュニケーションいらないといいましたが、制作途中の会議とか、クリエーター同士のコミュニケーションは含みません。
これは、仕掛ける段階で、コミュニケーションが必要か?
という問いに対しての答えです。
その結果、254億円越えの興行収入を得ることができたんですね。
BTSとか、韓国のエンタメは国がバックアップしてお金と権利を与えています。
国家予算で、34億円(2021年度)を韓流拡散費用として捻出し、世界戦ができるような準備を国を上げて支援しているんです。
日本では聞かないですよね?
BTSは国連でパフォーマンスしていたのは記憶に新しいところです。
まさに国ぐるみ。
これ→ https://www.youtube.com/watch?v=cXATUFrELFw
いやー、キラキラしてる!
韓国ポップと、日本のポップ、才能の差は?
と聞かれても、ほとんどないと思います。
(多分。どこのポジションで言ってるんだ?って感じですね)
どれだけお金をかけて、世界に仕掛けていくか?
と言った姿勢の違いだと思います。
ローカルロークオリティ・コミュニケーション層ってなんなん?
対して、ローカルロークオリティは、質を上げるために金をかけることができないから、地域に密着していく戦法です。
どんなにクオリティを高めようとしても、アナ雪のような莫大な金はかけられないってことです。
ぼくたちは、世界を相手にするワケではありません。
なので、クオリティにお金をかけることができない代わりに、コミュニケーションを密接に取っていくという作戦です。
ももクロが、全国のヤマダ電機などをハイエースで周り、地元の人たちとコミュニケーションをとっていたのは有名な話です。
金がねーから、大規模なコンサートとかテレビでのCMはできません。
地域の人と交流して、多くの人とコミュニケーションを取りながら、認知を広めていく作戦です。
”見た時ある”人がテレビに出ていると、応援したくなる気持ちはわかります。
会いに行けるアイドルを謳ったことが、ももクロの勝因なんです。
あとは、地域密着の食堂とか中華屋さんなんかもうまくやってるところは、ローカルロークオリティです。
町内会の集まりとかで、場所を提供したりします。
人と人との関わりに、ばっちり癒着してコミュニケーションをとっています。
そして、「どうせ金払うんなら、あいつのところで飯食おうぜ!!」という状態を作ってお金を頂戴する作戦です。
もちろん自分達も、大型店に行かずに、地域のなんとか商店でお買い物をするのが大事です。
どんなことに気をつけて作戦を立てよう?
それでは、私たちにどのように影響するか?
ということを考えていきましょう。
私たちは、グローバルハイクオリティ層には入ることはできません。
というか、世界を相手にするなら大学病院とかでなくては、太刀打ちできません。
莫大な教育費をかけることもできなければ、高額な機器を買うこともできません。
研究の第1人者を雇って、病院の知名度を上げるといったこともできません。
なんで、クオリティを追求したところて、グローバルハイクオリティ層には負けちゃうんですね。
ローコストで出来るだけクオリティを上げる努力をするの大事です。
だけど、世界戦を見据えるほど、クオリティをあげようとは思わなくて良いということです。
ただし、クオリティが低くても良いとは言ってません。
お金をかけるのは違うってことです。
最低80点以上です。
ダメな商品をコミュニティを使って売ろうとしても、それは売れないですよね。
ただし、売るために重要なのは、コミュニケーションということです。
通所リハビリテーションの勝たせ方を考える
通リハを例に、利用者を増やすことを目的とした場合を考えてみましょう。
とりあえず、どこで?というところは無視します。
そして、単独でやっているという前提です。
病院じゃないから、ほっといたら集客できないんです。
ラグジュアリーな建物にしたい!!
高額な機器を入れて、座る椅子は高級ソファにしたい!
家具は、北欧風。
風呂は、大理石。
なんてやってる場合ではないですよね。
居心地はいいけど。
やったら、秒で潰れてしまいます。
じゃあ、どうするか。
はい、皆さんもうお分かりですね。
ローカルロークオリティ・コミュニケーションです。
圧倒的な、そして圧倒的にコミュニケーションに時間を割くことが重要です。
通所リハビリテーションに、利用者を紹介するのはケアマネージャーです。
なんで、ケアマネージャーとのコミュニケーションを取るために、圧倒的な時間を割く。
なんなら、ケアマネージャーと飲みにいっちゃう。
なんなら、ケアマネージャーの悩み聞きます!!というオンライサロンを立ち上げちゃう。
なんなら、地域のケアマネージャーの会合を開いちゃう。
返報性の法則ってご存知ですか?
人に助けてもらった場合などに、お返ししなくては!!という気持ちになることです。
近所の人に、何かいただいたらお返しする、そしてそのお礼をまたもらう。という無限ループのことです。
なんで、ケアマネージャーさんたちに酒を奢ってさらにそれが楽しい時間だったとすると、「何かを返さないと!!」という気持ちにさせることができます。
「利用者少なくて困ってるんですよー」と泣きついたら、返してくれそうです(黒いですかね?)。
もちろん、酒を奢らなくても良いと思います。
密に連絡を取り合い、コミュニケーションを取ることで信頼を得る。
そうすることで、「どうせなら、信頼しているあの人に利用者を任せよう」という状態を作ることができます。
要するに、コミュニケーションを取ることで”信頼”を得ることです。
ローカルロークオリティ・コミュニケーション層は、”人”を選びます。
もはや、ハイコミュニケーション層とした方がいい感じもします。
そして、グローバルハイクオリティと、ローカルロークオリティという二極化は、ますます拡大していくと思われます。
この傾向は、オンラインサロンから、バーチャルリアリティとかに変化しても同じ形になる可能性が高いと思います。
なので、グローバルハイクオリティに入らない限り、10年後もコミュニケーションが重要になるということです。
ですので、どのような人とコミュニケーションをとる必要があるか?と、問い続けることが成功の鍵となりそうです。
一緒に考えていきましょうね。
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