視聴環境:U-NEXT

【内容】
世間を騒がせた佐村河内守による「ゴーストライター騒動」を追ったドキュメンタリー映画。

監督:森達也

※ネタバレ(?)します。


【感想】
世間を騒がせた騒動だけに、公開当時も話題になり、気になっていた作品がU-NEXTで配信されていたことがわかり、観てみることに…
公開当時、ラストシーンにかなり印象的との話を聴いたりしていたので、そこも確認したいなあと…

やっぱり面白いドキュメンタリー映画は、本当に面白いなあと…
バラエティ番組や海外からの取材に答えたり…
スキャンダラスなニュース制に、取材したされている佐村河内氏のキャラクターは、良くも悪くもとにかく目が離せないという人間的な魅力があると感じました。
対照的に、話題の人として担ぎ上げられていく新垣隆氏…ある種舐められるような突っ込みドコロ満載の独特の人柄…

途中出てくる佐村河内氏の父親は、この騒動で友人などからも絶縁状態になっているとかといった切ない話も飛び出したりするのも痛々しかったです。

その他、監督の森達也が、佐村河内氏に作曲できない状態が続いたんだから、今、作曲したくてたまらないはずだと本人に語りかけ、本人が作曲を始める…
ドキュメンタリー監督としてある種踏み込み過ぎなのではとも思いつつも、映画としては観ている分にはとても面白い。
耳が聞こえづらいはずの佐村河内氏が、リズムを出しながら、キーボードで音をだしながら作曲していく…
こ、これは…

映画を観ているうちに、本当によく出来た物語のように感じられて来ました。
なにより、風貌がとても電気グルーブのピエール滝に似ていることもあって、何かピエール滝が演じる映画を観ているような、そんな気持ちにもなって来ました。
ラスト、奥さんが聴いている横で、佐村河内氏が作曲した曲を流しているのをじっと撮っているシーンは、なんとも言えない気持ちになりました。

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