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組織を構成する3つの要素

 リーダーとなる上で、そもそも組織とは何かを理解していないと間違った方向へ行くことも多い。
今回は、そんな組織について話をしていきたい。

<組織とは何か>

 そもそも組織とはなんだろうか。
アメリカのアルフレッド・チャンドラーという経営史学者は
「戦略を実現するために、組織が編成される」
と著書でかたっている。
マネジメントの発明者といわれるピーター・ドラッカーは
「組織構造とは目標を達成する手段である」
と表現。
 まず大事なのは、ただ人が集まれば組織と呼べるわけではないということ。
 それらも踏まえて、私なりに整理すると、
組織とは、
「目的を達成するため、人々が意思をもって集い、戦略を構築したもの」
となる。
この、「目的」・「意思」・「戦略」の三つがそろうことで、はじめてその集団は組織ということができるというわけだ。
逆に、その3つのうちどれかが欠けると組織ではなく烏合(うごう)の衆といった状態になりかねない。

<目的とは>

 そもそも組織とは、一人ではできない何かがあるからこそ生まれる。
もし、一人で完遂できるのなら、それは間違いなく一人でやったほうが良い。
なぜなら、複数人になるとコミュニケーションという時間やコストのロスが発生し、基本的に一人当たりのパフォーマンスは悪くなるからだ。
 しかし、問題の規模が大きかったり、複雑だったりで一人では解決困難な場合もあるだろう。
そんな時に、人を集めて組織を作るわけである。
この「何をするために集まったのか」が組織の目的となる。
企業であれば、企業理念やミッション。
プロジェクトチームであれば、そのプロジェクトの目指すべき成果といったところだろうか。
 もしチームとしての正解が分からなくなったら、この目的を見直そう。
そしたら「あれ?そもそも組織の目的って何」となることがあるかもしれない。
そうなったらしっかりとチームで目的を確認した方が良いし、はっきりしないとなれば、解散を考えてもいいかもしれない。

<意思とは>

 組織としていくら立派な目的を持てたとしても、所属する人々がどのような意見を持っているのかで、実際の行動に大きな影響がでてくる。
この目的に対して各々もっている考えが、意思である
組織を索引する人ならば、メンバーの意思がどこを向いているのかは注意深く見なければならない。
 まず、目的に対して無関心な者が多いとすると、コミュニケーションや報酬などでつなぎ留める他ないので、様々なコストが爆増する。
ましてや目的に反対だという人が多いのなら、内部崩壊を起こしかねない。
組織と一言でいっても、構成するのは結局「個」であり、それぞれの人生や考え方をもっている。
そして、時代はますますその差が無視できない方向へむかっており、個の意思をくみ取らない組織が反映していくことは、余計に難しくなるだろう。

<戦略とは>

 いくら目的が定まり人が集まったとしても、どのようにその目的に向かうのかという戦略がなければ、結局は個々の戦いとなってしまう。
初めに行ったように、組織とは一人でできないことを行うために作る。
そして、個を繋げて組織活動を成すのが、戦略だ。
 個性が考え方の違いで生まれるとしたら、組織の違いはこの戦略で生まれるといっていい。
世の中を見渡せば、案外同じような目標を掲げている組織はあるものだ。
しかし、戦略を差別化することで、結果は大きく変わってくる。

<あなたの組織は?>

さて、あなたの企業に、団体に、チームに、
・目的はあるだろうか?
・リーダーはメンバーの意思を大切にしているだろうか?
・戦略をしっかりと構築しているだろうか?
そのどれかがぼやけているのなら、欠けているのなら、まずはチームでそのことを共有し、まとめた方がいいだろう。
それだけでも、チームの雰囲気は大きく変わるはずだ。

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