フジロック2018_180731_0075

フジロック2018日記

フジロックに行ってきた。毎年恒例の行事である。今年は、というかだいたいいつもそうなのだが、友達と2人で参戦した。高校からの付き合いだ、長い。17年近く。そんな友達がいることを少しありがたいと思う。

参戦したのは1日目と2日目。木曜深夜にクルマで東京を出発。運転中は僕があらかじめ用意した、フジロックで観る予定のアーティストのプレイリストを流しながらドライブ。10キロある関越トンネルを目前に、相変わらずこのトンネルは気が狂いそうになるよねなどと言いながら、トンネルを無事に抜けると、いよいよ苗場だ。テンションは日が昇るとともに上がっていく。きょうはどうやら台風も大丈夫そうだ。「雨もフジロックの味わいのひとつ」などと形容されたりもするが、そんなの嘘だ。晴れた方がいいに決まっている。だってビールがうまくないし、昼寝もできないじゃないか。

開場の1時間前にはゲートに並び、門が開くのを待つ。ビールで乾杯。写真をぱしゃり。9時開場。グリーンステージのいつものポジションを陣取り、椅子とレジャーシートを並べ拠点設置完了!基本、自由行動の方針なので、観たいアーティストが被れば一緒にみるし、そうでなければ「じゃあ、また!」で各々散らばる。そんな関係性が楽でいい。彼女と一緒に来たいとも夢想したりもするが、トイレいきたいだの、疲れただの、飽きただのいわれたらキレそうなので、やはり一人がいいのかもしれない。でも彼女はほしい。




モンパチで僕のフジロックはスタート。「あなたに」も「小さな恋の歌」も高校時代にめちゃくちゃ流行った曲。懐かしさに浸る。レッドマーキーに移動し、ミツメ。肩肘はらない爽やかさが今時。オアシスエリアでメシ。初めて苗場食堂でとろろご飯を食べたけど、なぜそんなに人気なのかわからないくらい普通でびっくりした。もっとがっつりしたものにすればよかったと後悔する。レッドマーキーに戻って、LET'S EAT GRANDMA。10代の美少女ポップデュオ。あぶなかっしい演奏も含めて可愛らしい。ホワイトステージで
PARQUET COURTS。おしゃれガレージバンドだけど、あんまり心に届かなくて途中で離脱。

昼寝タイムに突入。正直、この昼寝がフジロックで一番好きな時間。爆音も轟音もうるささではなく心地よさと認識され、眠りに入る。時々吹き付ける風が気持ちいい。

2時間後にむくりと起きて、グリーンステージのサカナクションにそなえる。サカナ素晴らしかった。フェスを熟知した盛り上げ上手なセトリで、ネイティブダンサーからの流れはお見事。最後はフィールド・オブ・ヘブンに移り、ハナレグミ。没入感が半端ない。永積崇の歌声を生で初めて聴いたけど、CDの何十倍も良い。「深呼吸」では思わず涙が。今日のベストアクト。しかも2時間も演奏してくれた。感謝。深夜12時までたっぷり遊んだ。



疲れ果てなんとかホテルに辿り着く。宿はNASPA。去年も泊まった大きいホテルで設備は最高。チェックインが12時すぎていたから大浴場やっているか不安だったけど、さすがにフジロックシーズンは24時間、開けておいてくれるらしい。湯船に浸かり、足を伸ばすと「あ゛ー!!」という大きな声が思わず出る。和室の部屋に戻り、カップラーメンをすすり、友人と簡単にいちにちを振り返りながら、この日は終了。いつの間にか寝ていた。

2日目。なんとか目標にしていた8時に起きる、というか疲れの抜けない体をむりやり起こす。朝風呂を浴び、朝食へ。NASPAのビュッフェはクオリティが高い。和食も洋食もどちらも美味い。ついつい食べすぎてしまう。

この日は、レッドマーキーのシャムキャッツからと思っていたけど、間に合わず。用意に手間取り少し出発が遅れたのだ。急ぎ足でステージまで向かっていたのでゲートでフジロックエクスプレスのスタッフさんに写真をとらないか声をかけられたけれど断ってしまった。今考えたら、残念なことをした。せっかくサイトに載るチャンスだっのに。

グリーンステージのイースタンユースからこの日はスタート。轟音が胸をえぐる。ホワイトステージ、OLEDICKFOGGYの全力プレイには、ただただ大人のかっこよさを感じた。



そのあとは適当にビールを飲み飲み、メシを食べ、グリーンステージ後方の坂でひたすら寝る。The Birthday、JOHNNY MARRをBGMに。贅沢だ。隣では関西から来たと思われる20代前半のカップルがきょうのヘッドライナー、ケンドリックラマーについて熱く語っている。でもどうやら恋人の仲ではないらしい。今夜どうするんだろ。やっぱり彼女っていいなと思いながら、また眠る。レッドマーキーでSUPERORGANISMを。人多すぎ。人気なんだな。本人たちの姿を確認できないまま、前の人の頭をみながら音を楽しむ。

レッドマーキーからフィールド・オブ・ヘブンへ移動。ヘリノックス率の高さ、そして、ヘリノックスを畳まずに頭に乗せて移動する人の率の高さに感心しながら、重い足を前へ進める。ハンバート・ハンバート。めっちゃ前でみたからすごい入りこめた。二人のユニゾンする声が最高でした。MCも楽しい。ハンバート終わりくらいから雨足が強まる。グリーンステージの拠点に戻り、カッパを着て、SKRILLEXの音でぶち上がる。

雨が激しくなってきたので、ケンドリックラマーを観ずに苗場を後にしようとしたその時、YOSHIKIが現れる。しかもENDLESS RAIN。美しいピアノの旋律に観客の大合唱。降りしきる雨の中、目撃したENDLESS RAINに、正直、僕の中で、今年のフジロックのすべてを持って行かれてしまった。帰ってからは、X JAPANラストライブのENDLESS RAINをエンドレスリピート。平成最後の夏、平成最後のフジロック、今年も良きでした。また来年。


新たなコンテンツの制作のために大切に使わせていただきます。何に使ったかは、noteにてご報告させて頂きます。