シチュエーションが変わるだけで、百倍くらい美味しく感じるものがある。

ぱっと思い浮かぶものでいえばカップヌードル。まあ、ただでさえ旨いし、日本人の舌にこんなにも最適化された食べ物が他にあるんだろうかというくらい優れていることは言わずもがな。しかし、海や山で食べるカップヌードルといったら、なんであんなに旨く感じるんでしょうね？もうね、麻薬ですよね。キマります。

あとは野球場で食べる焼きそば。神宮球場だと外苑前の駅から球場に向かうまでの道筋に、飲食店が店の前でこぞって焼きそばを売っている。そんなに安くもないし具も全然はいっていない、ふっつーの焼きそばなんだけど、なんか買ってしまう。そして試合を観ながらビールと流し込む。旨い。

そして最近気づいたのが松屋の牛丼だ。もとから牛丼チェーンの中ではダントツで松屋派（ちなみに、松屋＞吉野家＞なか卯＞すき家の順です、個人的には）。松屋はイートインではしょっちゅう利用していましたし、飲みの後にフラッと寄りたくなるのも松屋でした。

そういえば大学時代、親友と一緒に松屋に行ったときに、親友が牛丼にフレンチドレッシングをかけているのを見た時はカルチャーショックだったなー。「見た目悪いけど、旨いんだよ！」といって勧められるがままに、フレンチドレッシングを初めてかけた時の衝撃といったら、今でも忘れられませんよ。牛丼のタレに、コクと奥深さが出るんですよね。立体的になるというか。それ以来、牛丼には必ずフレンチドレッシングをかけています。

話を戻して。今般のコロナウイルスでイートインを利用するのも気がひけるので、お持ち帰りをするようになったんです。私、あんまり牛丼を家で食べる習慣がなかったので、この機会に「お持ち帰り松屋」がめちゃめちゃ増えてるんですが、まあ、旨いですね！いやもともと松屋派なので、旨いのはわかってるんですが、なんでしょう。やっぱり、店で食べる松屋の牛丼と、家で食べる松屋の牛丼、なんか違いますね。紙の容器っていうのもなんかいいんですよね。ちょっとアウトドア感があって。

お好みで七味とかタレとかを入れて、もちろんフレンチドレッシングも入れて、帰路につく道すがら、ちょっとワクワクしてますもんね。500円くらいでこんなに幸せになれるなんてすごいですよね。さすが、みんなの食卓でありたいと謳ってるだけありますよ！ほんとうに。