杜甫のキャリア
杜甫は命がけで長安を脱出して無事に皇帝の粛宗の元にたどり着くことができました。
この時に官位を与えられましたが、宰相の房琯を罷免した事件でそれを諌めたところ、粛宗の怒りを買い罷免されてしまうのです。
人にアドバイスをするのも難しいことですからね。
杜甫は家族のいる鄜州まで約200km の道のりをとぼとぼと帰ることになりました。
そこでは旅の途中の惨状や、戦場の有様、自らの貧困をリアルに詩にしています。
長安が奪回され、杜甫は再び都に行きました。
再び官位を得たのです。
安定した仕事を得たことで他の詩人と交流したり、生活が落ち着いたことで作風も変化していきました。
華麗で優雅になっていったのです。
しかしそんな生活も長くは続きませんでした。
半年後、華州に左遷されるのです。
また、そんな折に長安で大飢饉が起きました。
人々の苦しみを見聞きし、杜甫は官位を捨てて、秦州に行き同谷に行きました。
そこから南下し、杜甫は四川の成都で家を構え、住むことになりました。
折角つかみかけたチャンスを工程を怒らせて不意にしてしまったり、それが結果として作風に結びついたり、人生には様々な要因がありますね。
見えない世界について学ぶことで皇帝ともうまくやり取りできたでしょう。
現実に即した力を身につけるためにも、見えない世界に興味のある人はぜひ一緒に頑張りましょう。
これからも良い記事を書いていきます。