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「なんでもできる」が損する時代

学校教育において全科目「オール5」というのが評価されていた時代があり、
僕の世代では、「よくできました」が多ければ良かった。
勉強もできたし、運動もできた、家庭科など「なんでもできた」
それぞれ学校で3番以内だったとは思うし、1位になることも多かった。

中学校では勉強をサボり、最下位ぐらいまで落ちたこともあったが、
地頭が良かったのか、1年と少し勉強すれば現役で一橋に受かった。

部活に没頭した大学生を経て、社会人になった。
IT起業でマーケティングをしていたが、大概のことはそつなくこなし、
いい評価も得ていたと思う。

昨日ノートにも書いたが、
昨日適応障害と診断された。
会社にいる意義を感じられなくなってしまった。

いわゆる器用貧乏で、何でもできるが、何にもできない自分に向いているのは、「ゼネラリスト」いわゆる管理職として出世する道だった。
向いているとは正直思う。
MBTIも指揮官らしい、人をまとめるのは得意だったと思う。

「社会(会社)の歯車になりたくない」
という言葉が一昔よく語られていたように思う。
社会人3年目、痛烈に感じた。
器用貧乏、ゼネラリストは歯車でしかない。

ゼネラリストと対比されるスペシャリストは歯車かもしれないが、
個性を持って、社会の重要な一部を担うようになる。
ゼネラリストは歯車と歯車をつなぐ「歯車」にならざるを得ない。
地獄だ。

プロジェクトマネージャーのような立場になり、プロジェクトをまとめてリードしていくのだと思ったこともあったが、実際は違った。
現場を知らない、理解できていない経営陣と担当者の間に挟まれる歯車に過ぎなかった。

そして自分が出世していったとして、将来はこうなるのかと思うと絶望が深まるばかりだ。

もしこれを見ている学生がいれば、
「丸くなるな、星になれ。」
サッポロビールの素敵なコピーライトを伝えたい。

できないことを嘆かなくて良い。
できることを誇り、極めて行ってほしい。

僕はまんまるに近いが、凹んだ部分に目を向けるのではなく、
少し尖ったところを研ぎ澄ますことに力を入れていきたい。

丸くなるな、星になれ。

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