【書評】新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く アルバート・ラズロ・バラバシ


ネットワークを記述するモデルについて。Webはランダムにノード同士がつながるのではなく、成長と優先的選択を組み込んだ「スケールフリーモデル」で記述できる。スケールフリーモデルでは、ノードのリンク数の分布はべき法則に従い20%のノードが80%のリンク数をもつ、ランダムにノードを取り除いていく時ほぼすべてのノードを取り除かないとバラバラにならない頑健性をもつが、リンク数の多いハブを優先的に狙うとたちまち壊れてしまう脆弱性をもつ、拡散の閾値がなくなり強力でなくても広がるといった特徴をもつ。また、Webに限らず生物学や経済学、アルカイダの組織にまで共通して見ることができ、ネットワークの構造を理解することが様々な分野の発展につながると期待されている。

ネットワークの構造が、事例を上げてわかりやすく理解できる。Webだけで無く世の中の様々な事象に対する新しい見方をを与えてくれる良書。

#推薦図書 #デザイン #ネットワーク #読書 #評論

この記事が参加している募集

推薦図書

はじめたばかりなので、皆さんのリアクションが励みになります。ぜひフォローしていってください。スキ・コメントでも大歓迎です。投げ銭すると飛んで喜びます