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優秀な成績を取る上で、はじめにおさえておくべきこと

ヨーロッパや英国でGPA4.0/4.0というのは、常に全問正解という意味ではなく、評価は国によって異なります。例えばイギリスの場合70%以上の得点はGPA 4.0となります。他、ヨーロッパでは80%以上の評価で4.0になるところなどがあります。ただ、それだからイギリスの方が4.0を取りやすいのかというと、全くそうではありません。通常一つの科目で4.0を取るというのは学年の大体上位10-15%と言われています。イギリスの場合、80%や、まして90%というのはほぼあり得ません。特に文系のように、明確な答えが不確かなことが多い場合、その傾向が強いです。一方、理系、社会科学の場合(例えば数学や法学)、客観的に正解というものが存在すると、全体的に成績を高く取ることは理論上は可能となります。ちなみに私は文系でした(法律も同時に履修しましたが)。

私のいたヨーロッパのシステムですと、80%の正解率でGPA 4.0 (「優」)というレベルでした。70%を取ると「良」GPA 3.0です。このシステムでは80%を取るのは難しいとされ、90%以上は通常なかなかありえません。たとえば私の場合、筆記試験で全問正解(自身の書いた内容が模範解答と全く同じ)でも、90%の採点しかくれなかったことがあります。

このGPA4.0の基準を常に達成する方法を理解するためには、まず、この点に関して明白な — しかし絶対に不可欠な — 真実を書き記す必要があります:もし一科目の内容をすべてマスターすれば、GPA4.0以下の成績を取ることは難しい、ということです!言い換えれば、試験の対象となる教材の範囲はあらかじめ決まっていて、もしその範囲から外れるようなことがあれば、それは試験作成者の過失であり、訂正の対象となるべきなのです。例えば、「この問題は授業で取り扱わなかったので、無効にして、全員に得点を与える」というように。この点は、今後の内容を理解する上で必須です。

先に進む前に、一歩引いてみましょう。もう一つ大事なこととして、今後履修する(候補となる)科目に関する情報を先に得ることで、すでに有利な立場に立つことができ、明確さと確信を得ることができるということです。まず、インターネットで同じ科目の去年などの情報がないかを検索します。他には、別の学年の生徒と仲良くなるという方法もあります。私の場合、語学の授業の同僚と仲良くなりました。彼が受けたいろいろな科目について、何が簡単だと思うかなどを聞くことができました。シラバスや講義のスライドなどをもらうこともできました。ただし、コースの中身がいつも同じであるとは限らないことに留意する必要があります。まったく同じ内容を教わると信じすぎないほうがいいでしょう。

このように、まず成績重視の科目を選ぶことも可能ですが、成績とは別に、自分が本当に興味のある科目もあります。もちろん、これらのカテゴリーは互いに排他的だと考えるべきではありません。事実、興味があり、さらに成績を取ることがさほど難しくない科目があるのであれば、それは理想です。そうでない場合は、よく考える必要があります。私の場合、興味の幅が広かったので、興味があると同時に、比較的成績が取りやすいと言われる科目を履修しました。全科目の70%が必修科目で、残りが選択科目だったので、選択科目はこの考え方で選びました。ただ、いつも他人から状況を得ることができたわけではないので70-80%の場合、ただ自身の興味あるものを選びました。

そして、課外授業として、さらに興味深い科目を取りました。これらは高い成績を取ることにはこだわりませんでした。95%くらいの成績もあれば、70%くらいのものもありました。これらの課外科目では、この70%の基準を下回らないように設定し、必ずしも80%以上を目指しませんでした。そのため、科目によって重要度の比重をかえることができました。つまり、自身のプログラム(実際の成績)の科目に重点を置き、その他はそれほど気にしないということです。このように、最高の成績を取るためには、自分のエネルギーをどう配分するかが鍵です。最も重要なことで上級の成績をえるためには、戦略的に重要度を区別できなければなりません

ちなみに、上記に加え、できるだけ多くの情報を得ることは、選択科目だけでなく必修科目にも適用されるべきです。可能なかぎり、来学期・来年に履修するコースのシラバスや講義スライドを受け取ることです。そうすることで、次に何を学ぶかの内容にある程度触れることができ、実際にそれらに直面するときにある程度の親近感を持つことができるのです。

このエントリーでは、主に2つのことを述べました。第一に、各科目での修学内容には一定の範囲があり、その範囲内の全てをマスターすれば、80%(GPA4.0)を下回ることはむしろ難しいということです。第二に、可能な限り、科目を戦略的に選択する必要があり、そのためには、より多くの情報は常に歓迎されるということです。

これらはむしろ当然の内容と思われるかもしれませんが、次からのエントリーで明らかになるように、これを理解しているのは、高得点を取得する上で大きな意味があるのです!

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