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「やりたいこと」を押さえつけてしまうストレス

「やりたいことができない」

「やりたいことは特にない・・・」

どちらの声も
日常でよく聞くセリフです。

実は、「やりたいこと」をやること
つまり、自己コントロールすること
ははぐくむべき力であり、
ストレスに弱いことをご存知ですか?


「今は我慢が必要でも、しょうがない。
後で自由にできるときがくるから、
そのときにやりたいことをすればいい」

この考え方は実はとても危険です。
「やりたいことをやる」ことが、
育まなくてはいけない能力である
という視点が欠落しているからです。

村中直人『〈叱る依存〉がとまらない』


「やりたいこと」を司るのは、
脳の前頭前野という部分と
言われています。

一方で、命を守ための
「戦うか・逃げるか」という、
いわば防御の判断を司る
扁桃体や島皮質が活性化すると、

やりたいこと」を司る
前頭前野の役割を
低下
させてしまいます。

別の言い方をすると、
前頭前野は、
ストレスやネガティブ感情に
弱い性質を持っているようです。


そして、
ストレスやネガティブ感情は、
与られれば与えられるほど、
受けては悪い意味で「慣れ」てしまい、

ストレスやネガティブを
与る側は、
「依存」してしまうのです。


怖いのは、
部下や子供の教育の場合ですよね。

多くの人は、
ストレスやネガティブ、
つまり叱った際に、
ストレス感情が強すぎると、
「ストレスの状態」からの
回避しか考えられなくなります。

そして、
次に同じことをして叱った際も、
「そのストレス(=叱り)
からの回避」ばかりを考えて、
その場しのぎの行動を取ります。


しかし、
叱っている側は違いますよね。

「危険な目に合わせたくない」
「同じ失敗を繰返して欲しくない」
「成長してほしい」

そんな願いを込めて
叱っていると思います。

ただ、先ほどにも述べたように
「叱る」という行為がすぎると、
ネガティブな感情が強くなり、
逆効果となってしまいます。

最悪の場合、
冒頭に述べたような、
「やりたいこと」を司る
前頭前夜の働きを低下させ、
「無力化」させてしまうことも。


キツく教えることや、
叱ることが愛の鞭だ
という考えは、
脳科学的には全く無意味。。。

体育会系出身で、
我慢が多かった自分からすると
ショックな事実ですが、
負の連鎖を産まないためにも、
これは肝に銘じたいですね・・・


もし、あなたが教育者なら、
なるべく言葉でわかりやすく
伝える努力をしてあげましょう。

そして、
もしあなたが「やりたいことがない」
状態であるなら、
ストレスを我慢しすぎかもしれません。

少しリフレッシュして、
ストレスから離れられるといいですね^^




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初心者でもわかりやすい内容で、
2時間ほどでサクッと読めました^^






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