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『ルームサービス』

room service
Charles Bukowski

オレがタイプしているときに
女は善意でやってくる

タイプライターが立てる音が
オレにより多くの運と成功をもたらすと
女を勇気づける

女が突然部屋に入ってきて
女の呼び声がオレの耳に飛び込んでくる

オレは乱暴にイスから飛び上がり

叫ぶ:
「まったくなんてこった!」

女は軽食を載せたプレートをオレに渡す

「どうも」オレは女に言う、
「だけど死ぬほどビビったぞ、オレがタイパーに向かっているときはここには意識がないってことはわかっていてくれ」

「ごめんね」女は言う、「忘れてた」

「いやいいんだ」オレは女に言う、、、

どうせ明日の夜も
同じことを繰り返すだけだ

愛は、もちろん、
すべてを許す

オレのようなロクデナシは
女の用意した軽食を受け取り
タイプライターのリボンを替え
灰皿を綺麗にし
さっき書いた文章が
一体どこに行ったのかと訝ることになる

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