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これからの男の子たちへ  第一章 読書感想文

<読もうと思ったきっかけ>

・親友の「大学生のうちに本当はバックパックしたいんだけど、女の子だからできない」という言葉がなんとなくずっと頭の中に残っているから。
・自分も中学高校と歪んだ性に対する価値観を刷り込まれたため、それをうまく脱したいと思ったから。
・自分らしさなどを正確に知るときに「性」というのは大きなイデオロギーであるが俯瞰して認知できていないと感じたから。

<要約>


フランス作家のシモーヌ・ド・ボーヴォワールは、「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」というように
ジェンダーは、子供たちが周囲の大人やメディアの情報を通じて「学び」、外から「刷り込まれ」彼らの内面に無意識に根差すようになるんだそう。

男の性に限った話でいうと、「有害な男らしさ」がある。
「意地なしはダメ」「大物感」「動じない強さ」「ぶちのめせ」が男性性の4要素と定義されてるそう。
これらが一因を担い、心身の限界を超えて仕事に打ち込んだり勝ち負けの世界でしか自分を肯定できなかったりを引きおこす。

男の子の子育てで引っ掛かる問題の中に「カンチョー放置問題」と「いじわるは好意の裏返し」がある。
カンチョーは他者の体と人格を尊重する感覚とは遠く離れたものであり悪ふざけで済ませてはならない。
また、それを「男の子のいじわるは好意の裏返し」と簡単にとらえるのでは、よくない。
男の子は適切な表現方法を学ぶべきだし、女の子は嫌な思いをしても抗議したい気持ちをそぎ落としてしまうことにつながる。
これはDVの被害者はすぐに怒れないでいたり、いつまでもDVがなくならない一因を担っているのではないか。

<感じたこと>


・「○○なら」に当てはまるのは性別だけでなく家庭や兄弟などの環境要因とこれまでの行動の積み重ねによる慣性力もある

「男なら」「木村さんのご家庭なら」「長男なら」「立教生なら」「理系なら」「起業を志望するなら」とかこれらすべてが環境による固定概念だし
なんなら、「毎日Noteを継続しているから」とか「この会社に勤めているから」とか日々の行動の積み重ねによる慣性も自分を構成している。
いい慣性ならまだしも「自分頭がよくないから勉強ができない」とか「自分はいろいろ考えてもなかなか行動できないから」といったネガティブなものもある。「いま」「ここ」「ありのまま」を見るのはとっても至難の業であるが、これを養っていく必要がありそうだ。

・それは、教育者一人が気を付けても外部からも固定観念は入ってくるものである

幼少期の子供の性への捉え方は、親以外もすごく影響する。学校でどんな風な認識をされるか、テレビ・YouTubeなどでどういった風に扱われているか
個人的にはお笑い芸人のコンビで相方の髪が生えてない頭を思いっきり叩き観客が笑ったりするのも社会の風潮を促しているようで辞めてほしいなと思う。


今日も素敵な一日になりますように

なおつぐ

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