味だけで、雰囲気だけで
何人の常連さんがいなくなり、何人の常連さんの頻度が減り、何人の常連さんを奪ったか。
昨日、「世はまさに戦国時代」みたいな事を書いて。
常連さんに言われました。
「近くにコーヒー屋が出来ただけで、常連さんも来なくなるんですか?」と。
ええ、来なくなります。結局は利便性なのです。
「人でしか差別化出来ない」
僕は昔からこんな事を書いているのですが、これは事実でありつつも願望に近いものでもあり。
悲しいかな、響くのは2割程度です。
そうでなければ、あのコーヒー屋も、あのコーヒー屋も、長続きしてる理由がないので。
創業者すら抜けてるのに、店は増えてたりするし。
だから、カフェにおいて人はそこまで重要ではないんです。
と、書いて終わらせようと思ったんですが、さすがに悲しすぎるか。
僕が今のスタイルを続けてる理由は、差別化の為でもあり、いつか時代が追いついて、願望だった事が実現するのを夢見てたりするからで。
でも、それはあまりにも先になりそうなのは分かっていて。
なんなら、来ない可能性のほうが高いとすら思っていて。
それでもやめないのは、2割の人の為。
同じ人がいる事に、全く誰にも価値を見出してもらえてなかったら、続けられてないのです。
あなたが必要としてくれたおかげで、今も続けられてますと。
くだらない会話や、なんならそんな事すら求めてないけど、わざわざ来てくれる人の為に。
なんか、素敵やん。
おい、ふざけるな。
お店を続けるには、この2割の人が大切で。
安定した売上というよりも、精神の安定の為に必要なのです。
昨日も書きましたが、個人店の店主は、売上が無ければ身を削ります。
給料を削り、時間を削り、店を存続させ。
でも、それを続けると心も削られていきます。
お店をやってる意味が分からなくなるからです。
何の為に、誰の為にと。
これを支えてくれるのが、2割の人で。
有り難い以外の言葉が見つかりません。
お店を続けるには、いかにこの2割の人を見つけるかだと思います。
味なのか、居心地なのか、人なのか。
周りにどれだけコーヒー屋が出来て、全く同じメニューだろうが、それでも来てくれる人を。
こう考えた時、やっぱり人じゃないかと思うんです。
どうでしょ?
味だけで、雰囲気だけで、通い続けてるカフェってありますか?
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