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どっちが多い?信号機 vs 治療院

FROM 安永周平

以前、組織学習経営コンサルタントの池本さん(※ドクターシーラボが上場した時の社長であり、僕の元上司でもあります^^;)の話を聞いていて、驚いたことがあります。何かというと…せっかくなので、ちょっとあなたにも考えてみてほしいのですが、日本に「信号機」って何個くらいあると思いますか?

Q:日本に信号機、何個ある?


僕らがよく見る信号機…それなりの都会であれば、信号機が見えないところなんて無いんじゃないかと思うくらい至るところに設置されていますよね。あれ、日本で何個くらいあるのか考えたことあります?

ちなみに1つの交差点には4つとか、歩行者向けのを入れると8個くらい設置されていますが、これらを1セットで1個とカウントします。つまり、信号機のある1つの交差点で1個という計算です。さて、いったいどれくらいの数があるんでしょう?

5000〜1万くらいでしょうか?
それとも10万くらいでしょうか?
あるいは100万くらいでしょうか?

A:信号機は全国で20万8061個


さて、正解ですが、、、警察庁の公式サイトに平成28年度のデータが載っています。それによれば、全国で20万8061個です。ちなみに都道府県別で1番多いのは、警視庁のある東京都で1万5785個。逆に1番少ないのは鳥取県で1300個だそうです。

いかがでしょう?予想より多かったでしょうか?それとも少なかったでしょうか?まぁ、いずれにしても日本には20万8061個も信号機が設置された交差点があるということ。ただ、これだけではあまりピンと来ないかもしれないので、次の質問にいってみましょう。

Q:日本に美容室、何軒ある?


僕も先日、美容室で髪を切ってもらったのですが、よく考えたら、その美容室に行くまでに4〜5個くらい美容室を見かけた気がします。そう、最近は美容室も本当に多い。かといって、最寄りの美容室に行くかというと…行かないんですよね。これだけ多ければ、近いというのはそんなに重要な理由ではありません。少し遠くても、知っていて、気に入っていて、信頼している人のところに行くわけです。

で、話が逸れましたが、日本に美容室は何個あるでしょうか?勘のいいあなたは、話の流れで既にお察しかと思いますが…正解を言ってしまうと、およそ25万軒です。先ほどの信号機の数を思い出してください。約21万個…そう、現在の日本において、美容室の数というのは信号の数よりも多いんですね。

信号機なんて、5分歩くだけで何個見かけるんだ?って話ですよ。ただ、僕らはそれほど意識していないだけで、データによればその信号機よりも美容室の数の方が多いんです。裏を返せば、美容室というのはそこら中にライバルが犇めいている業界だということ。まさに競合に溢れた”レッドオーシャン”とも言える状態です。

コンビニより多い歯医者、治療院…


また、信号ほどではありませんが、今や僕らの生活には欠かせないコンビニ。このコンビニも、もちろん全国にたくさんあります。日本フランチャイズチェーン協会が昨年11月に発表したデータによれば、全国でコンビニは5万6700軒あるそうです。ただ、意外にもコンビニよりも多いのが歯科医院。歯医者は全国で6万8500軒もあります。

そして、歯医者だけではありません。整体をはじめとする治療院もそうです。統計では、柔道整復の施術所も4万8024件あります。それに、これは国家資格(柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師)を持っている人がいる施術所だけの話ですから、その他セラピーや整体師の数を入れたらもっと多いです。おそらくコンビニの数よりはるかに多くなるでしょう。

すぐ近くにひしめくライバル達


治療家やセラピストとして独立を考える人は多いですが、業界としてそれほど参入障壁が高いわけではありません。ですから、当然ライバルもたくさんいます。コンビニに行くより近いところにライバルがいるのです。それも何人も。そしてホームページの集客まで考えると、ライバルの数は桁違いに増えるでしょう。

これはどんなビジネスにも言えることですが、事業家として、自分が参入している市場がどのような状況になっているのかをしっかりと把握しておかなければいけません。先のデータからすれば、実店舗で美容室、治療院をやるというのは、丸腰でスタートするには非常に厳しい状況だと言えるでしょう。

選ばれないビジネスに未来はない


しかし、悲観する必要はありません。なぜなら、そうした中でも上手くいっている人、選ばれている人がいるわけです。先の美容室の話のように、よほど大きく条件が違わない限りは、人は知っていて、気に入っていて、信頼している人を選ぶわけです。

逆に言えば、あなたがお客さんとそうした関係を築くことできれば、競合の数や景気に左右されたりすることのないビジネスを築けると思いませんか?お客さんがそのように思ってくれたら、口コミ・紹介だって起こる可能性が上がります。

結果として、自分を選んでくれた大切なお客さんに価値を提供できる、与えることができるはずです。それが、僕らビジネスを続ける人間にとっての「あるべき姿」ではないでしょうか。

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