見出し画像

いつでも転職できる人の条件

FROM ボブ・バーグ

人員削減、スリム化、肩叩き、お役御免。何と呼ぼうが、解雇やクビはまったくもって愉快ではない。深い理由はないが、もう今の仕事、今の職場では働きたくないと感じている人もいるだろう。たとえクビになっていなくても、そろそろ行動を起こすときではないか?

今日の求人市場は非常に不安定だ。多くの上級管理職や中間管理職が首を切られ、残った者たちも、明日は我が身だと感じている。同じ会社で10年、20年働いていたのが、ある日いきなり放り出され、今までと変わらないレベルの給料や手当がもらえる仕事をどうやって探せと言うのか?

もしも自分がこういう立場に置かれたら、可能な限り迅速かつ効率的に、望む仕事や地位を手にするにはどうすればいいのか? 力になってくれる人脈はどうやって探すのか? 同じ求人に応募したほかの候補者たちに差をつけ、自分こそが適任であるとどうやってアピールするのか?まずはやるべきことをやっておこう。

「水が必要になる前に井戸を掘れ」


ハーヴィ・マッケイ著のすばらしい書籍のタイトルにもなっているが、これは最近よく使われる金言でもある。新しい仕事を探すことになったとき、この名言ほど的を射た言葉はない。自分の職探しの状況を評価してみよう。最良のケースから最悪のケースまでを想像して、次のうち、どれに近いかを考えてみよう。

1.もう、次の職場からオファーをもらっている。または、解雇されたときや辞めたときの仕事はしっかりと確保してある。

2.再就職を考えている業界には有力なコネがあるし、業界内外から尊敬を得ているから、望む仕事にはすぐに就けるはずだ。

3.まったくのゼロからのスタートだ。

さて、望ましいのはどの筋書きだろうか? 悩むほどの問題ではないだろう。残念ながら、プライベートや仕事のネットワーク作りを、将来に備えた貯蓄と同様、おろそかにしてしまう人は多いようだ。そして2つの厄介な状況、無職で、おまけに求職中の生活費もないという状況を招いてしまう!

『ゼロからのスタート』を避ける方法


以上から導かれる最初の結論はこうだ。現在、職に就いているのであれば、今すぐ就職紹介のネットワークを築き始めよう。3番目の筋書きを避けるには、それが最も心強い保険となる。それに、不安を抱えた弱い立場ではなく、確固とした足場を確保していれば、最善だと思った行動、必要だと思った行動を起こす際に、余裕を失わず、自信を持って動ける。

そしてもちろん、いつも言っている紹介元のリストを増やす原則、紹介経由の仕事を増やす原則を活用しているあなたは、すでにいいスタートを切っているのだ。

一部の人だけが知る求人市場の秘密…


職探しの活動をする際には、レベルの高い販売職や経営職、管理職といった、より高い地位を望むにつれて、「隠れた求人市場」と呼ばれるものの存在が重要になる。この言葉が意味するのはこういうことだ。多くの人は仕事を探して新聞やインターネットに目を向けるが、人が望むような仕事は、内輪以外には公開されないだけで、実はすぐそばにある。

驚くべき数字をお伝えしよう。紙の媒体による求人(新聞の求人欄をはじめ、企業からの郵便物、卒業生名簿、業界誌まですべてを含む)は、管理職向けの全求人のわずか5%にすぎない!さらにもう1つ。管理職のための人材紹介会社、リテイナー・ファーム(クライアント企業との契約により前金をもらって人材を探すこと。一般職も扱うコンティンジェンシー・ファーム、成功報酬型は含まない)による求人もやはりわずか5%にしかならない。

魅力的な管理職ポジションの90%は隠れている


つまり、管理職求人の90%が「隠れた市場」のものなのだ。そう、9割である!こうした非公開求人を有効活用するには、あなたが元から持っている勢力圏に加えて、ネットワーキングのスキルを使って築き上げた勢力圏を利用することが重要となる。つまり紹介によって、希望の職に就く手助けをしてくれる人を見つけ出すのだ。

役立つ情報をくれる人、希望のポストの採用担当者を紹介してくれる人、希望のポストの採用担当者本人…こうした人達を探しておこう。そして、信頼関係を築いておこう。そうすることが、あなたの転職・再就職を格段に有利にしてくれるだろう。

-PR-
注意!これを読む前に転職しないでください…

転職・再就職で上手くいく人いかない人のたった1つの違いとは?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?