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売上が上がれば上がるほど社会の課題解決につながる仕組みを

スポンサー営業をしていると、3タイプの企業があることに気づかされます。ひとつは「露出重視型」で、広告費がいかに企業の認知度を拡大させて売上増に貢献するか。ほとんどの企業がこのタイプであり、営業もこのニーズを満たすプレゼンを志向するのが一般的です。

タイプのふたつ目は「おつきあい型」。過去からのつながり、以前にお世話になったからといった理由で協賛を得られることはそんなに少なくありません。日本的な粘着力の高い「関係性ビジネス」は今なお根強く残っており、各方面に太いネットワークを持つ個人は重宝されます。

そして3つ目は「CSR型」です。生産性だけを重視するのではなく、地球環境や社会課題の解決を企業の「存在意義」に据えることを生存戦略とした企業。財務的リターンと同時に、社会や環境に効果を生み出す可能性から、その事業に対する投資効果の大きさを見定める投資家もいます。現在がどんなに好調であっても、社会的インパクトがともなわなければ、その事業や企業に対する将来性は低く見積もられてしまう時代。社会課題にどう向き合うのかを真剣に考える企業です。

「エシカル」

とは「倫理的な」という意味。倫理的な価値観でモノを選ぶ人は割と増えてきていると思います。より良い商品をより安く買うという価値観ではなく、自分達が生活していく社会の課題といかに向き合い、地球を維持することに対してどんな貢献をするのか。そんな企業を応援するという価値観。

応援者やファンをいかに増やすのか。その問いに答え続けることによって新しいマーケットが広がっていきます。自分自身が満足するという従来の価値は、モノがあふれる時代において目立たなくなりつつあります。反して、コミュニティとともに社会をよくする手段、商品、サービスが求められるようになりました。

今、とあるサッカークラブでプロジェクトを立ち上げました。そもそも何もなかったクラブに、ビジョンやコンセプトを築き、言語化したその先にある、一貫性のある企画。その資金集めにも同時に取り組み、少しずつ共感が集まってきました。共感と社会課題との相性っていいですね。

物質的な豊かさだけではなく心の豊かさも。顧客だけではなく、その家族やコミュニティを幸せにできるプロモーションをする。顧客を含むパートナーとの共創が実現できているか?売上が大きくなればなるほど、社会課題の解決につながる仕組みを作っていきたいです。

久保大輔




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