コーヒーと音楽 Vol.294 - The Band
The Band - Acadian Driftwood
この4月から職場が変わり、家を出る時間も早くなってしまいました。それだけでも気が滅入ります。
こんな時、特に朝になると聴きたくなる曲を今日はご紹介します。
紹介するのは The Band の Acadian Driftwood という曲。
1976年リリースのNorthern Lights – Southern Cross というThe Band6枚目のスタジオアルバムに収録されている曲です。
とにかく編曲が素晴らしい。メンバー各々が奏でる音の調和。
Robbie Robertsonのオープンチューニングのギターの開放感。
Garth Hudsonの裏で彩りを加えているアコーディオン、Chanter。そしてこの曲を印象づけるのに決め手となっているイントロのピッコロ。
Rick Dankoの太いベースにLevon Helmの安定した湿り気のあるドラム。
Richard ManuelのClavinet。
さらにByron BerlineのFiddleが大きな空を演出しています。
ボーカルが入れ替わるのもまた良い味を出しています。
この曲はカナダ〜アメリカのフランス移民の苦難の歴史が歌われています。
ケイジャンミュージックのルーツになる歴史です。それがこの歌で歌われています。
The Bandがなぜいまだに根強い人気があるのか。その理由のひとつには移民の人々にとっての救いがそこにあるからなのだと思います。
↓この映像が歴史的背景をすごくよくまとめていました。
辛い苦難の時を耐え忍び、それでもめげずに幸せを掴み取った人々のことを想います。
新たな生活がはじまった方々。朝のちょっとした時間にこんな曲を聴いてみてはいかがでしょうか。大変なことがあっても前を向ける曲です。
<今日の誕生日>
4月5日
羽鳥 美保(はとり みほ)この日日本は東京で生まれたミュージシャン。チボ・マットのメンバー。
Allan Clarke(1942 - 2010)この日イギリスで生まれたミュージシャン。The Holliesのメンバー。
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