見出し画像

【海外移住】ジョージアを知って行くまで

ジョージアを最初に知ったのは俺が20歳の夏前。

仲良い友達(15個年上)と一緒に夏の旅行を立てていた。15も年下のやつと2人で、2週間海外旅行に行こうと言っちゃうような人だ。そりゃ変なコンセプトを欲しがる。ここから先はタクミさんと呼ぼう。

最初に上がったのはキューバだった。

海は綺麗でキューバは物価が安いから行きたいと。だけどアメリカに支配されていて貧しく外国人を狙うテロリストが沢山いるという。飛行機がバズーカで爆撃されることがある。

そんなタクミさんのめっちゃ曖昧なソースの情報のために断念した。

その次に挙がったのがジョージアだった。

タクミさんの友達が行ったことがあったらしくソビエトから独立して、今新しいカルチャーが出来上がったばかりだという。

当時俺らの中で『カルチャー』というワードが流行っていた。物質的な美しさやかっこよさではなく、文脈や歴史から生まれたストーリーの方を楽しむ方が残るものがあると考えていた。食べ物にしても美味しさよりも誰が作るかを重要視していた。

特に観光に関するカルチャーへの重要性を感じていた。もっとよくできると思っていた。ポイントは体験だと考え、観光を大きく”旅行”と”旅”の2つに分け、旅行と旅の違いを明確に定義していた。

旅行は、事前に用意されたもの(観光地)に行って誰もが行って体験できるものに金を払って手にするもの。

対して、旅は現地に行って探すもしくはローカルの人から聞いた場所に行ってその人たちが普段している体験を共有してもらう。というものだった。

自動販売機で買ったら100%押したボタンの商品が出てくる、それが旅行。旅は何が出てくるかわからないガチャガチャみたいなものでほぼ運。

人はそんな運試しなことをしたくないと言うが実は完全に運なわけではない。出会うためにコツが必要なだけで何ならそのコツを持った人を知っていれば旅は簡単にできる。

そのコツを持った人をサービスに置き換えようと構想を練っていた。結構マジだった。何ならビジネスプランを考え何人か投資家に話したりしていた。既存の旅行業に対して問題意識があった。(のちにAir BnBからツアーガイドサービスが出て俺らの方が早かったとぼやいてた)

とにかく我々は新しい体験に飢えていた。毎回あまりイメージも情報もない場所に行くことが大事なポイントで、体がバラバラになりそうでなければキューバでもジョージアでもどっちでもよかった。

でも結局、モルディブのチケットを買った。理由は往復4万5000円で安くて、何よりテキーラのボトルを飲みながらで頭がバカになってたからだと思う

それから3年後コロナがくる前の2019年の年末。お金がなくても楽しめるヨーロッパみたいな場所を探していた。ふとジョージアを思い出した。

なぜ最終的に行くことになったのかはうろ覚えだけど英語が通じる、ファッションが盛ん、独自のヒップホップカルチャーなどのキーワードがその立地から全く想像できなくて興味をそそられたんだと思う。

ロシアの下、トルコの横、アルメニアの上。アジアとヨーロッパの本当に真ん中にある。行かないと何もわからな『ジョージア』と言うパラレルワールドがそこにある。


それがまさか東京を出て移住先になるとは思いもしなかった。
あの時タクミさんがボソっと言ってなかったら、人生っておもろいな。

続く。知らんけど

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?