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2023年 上半期聴いてよかったやつ(新旧)

茹だるような暑さで外に出る気もないので個人的に良かったやつを短評します。3枚は旧譜(といっても2枚は去年の作品)だけど聴いてよかったなぁ~と思った作品です。


GEZAN - あのち

仲間とともに創り上げた渾身の一枚!現実から目を背けることなく言葉の力を信じ拳を突き上げて進んでいくスペクタクルなロック・レコードです。

GEZAN with Million Wish Collective - 萃点 / SUITEN

GEZAN の New AL。というより GEZAN With Million WishCollective としての ALですね。

圧倒的な快作だと思います。本作を聴いてこれは絶対に生で聴かないと!と思い急遽ライブを申し込んだほど。実際ヤバかったな…

GEZAN の基本構成はドラム、ベース、ギター、ヴォーカルのシンプルな4人組バンドですが今回は音楽友達ないし仲間でもある+トロンボーン+パーカッションと総勢15名のコーラス隊 Million Wish Collective という大所帯なメンバーからなる作品です。コーラス隊が15名いるのでそれはもう、声の圧が凄い… 詞も鮮烈ですが M-4 “ もう俺らは我慢できない “ のコーラス・ワークに鳥肌がびりびり立つ…

この記事でフロントマン マヒト氏が語っている通り、コレクティヴというぐらいなので、コーラス隊は錚々たるメンツなのかなと思いきや、今まで GEZAN の活動に携わってきた仲間、つまり資本的ではなく、純粋に仲の良い仲間たちで構成しているようで。だからレコーディングは勿論ステージに立つことも初めてな人たちが多かったようです。そういったマヒト氏のアティチュードに惚れ惚れとしますし、何より(前作も素晴らしかったけど)本作はより一層彼らが音楽活動を通してやりたいことや伝えたいことがダイレクトに伝わるので、無論刺さりました。

ランダムなツイートがコピー&テイストされたように自分勝手に唄われる M-6 “ TOKYO DUB STORY “ から核を担う M-7 “ 萃点 “ へと繋がる展開が本作のハイライト。

日本には言霊という言葉があるように、言葉にはとてつもない力があって、それは使い方によっては愛にもなるし武器にもなってしまうのだなと改めて気づかされる作品でした。


5kai - 行

京都発 オルタナティブ・ロック バンドが4年振りに 2nd AL をリリース。息を吞むほどにスリリングであらゆる感情さえも吞み込むよう…

5kai - 行

現在は東京を拠点に活動を行っているようですね。

ポストロック/エモ/スロウコア/ハードコア 辺りの音楽が影響下にあり、それらをストレートに音に乗せるのではなくミニマルに抑え込むセンスに脱帽です。冷ややかな炎が不規則かつ機能的にうねりあげているかのよう。ドラムとギターの生々しい音像と愁いを帯びたメロディーが緊張感を演出する M-2 “ “ M-3 “ “ M-7 “ cost “がまさに 5kai たらしめるナンバーではないのでしょうか。また、同じくオルタナティブでスリリングなバンド・サウンドを展開する the hatch にも通ずる M-4 “ 祝詞 “ も必聴ですね。

しかし、全曲通してやはり アブストラクト・ヒップ ホップのビートをミニマルに解釈したようなアレンジにも思えるドラムがえぐいなぁと。どうやらライブではツイン・ドラムの構成のようで俄然ライブが楽しみになってきたし、ラストを飾る10分越えの長編曲 M-10 “ ロウソク “ の生演奏も楽しみでワクワクするな。


Young Fathers - Heavy Heavy

アンダーグラウンドもオーバーグラウンドも分け隔てなく縦横するかのように解放的な作品だ!イギリスはエディンバラ3人組グループの 4th ALです。

Young Fathers - I Saw

Young Fathers の音楽は形容しがたい。ヒップホップが基調としてはあるが、ある曲はゴスペルのように荘厳で、ある曲はクラウト・ロックのように実験的で、ある曲はハードコアのように激情に身を任せたくなる瞬間があります。それは主要なメンバー3人ともの生まれが違うように、一つのものに縛られないフリーダムな感性から生まれるセンスなのでしょう。

ただ、だからといってあれもこれも好きなものを好きなだけ放り込んだ雑然とした作品ではないことは一聴してわかります。たしかに縛られない自由さがありますが、やはり根底に一貫したコンセプトないしアティチュードがあるからこそブレない音楽を作ることができるのでしょう。

また、彼らの音楽は先鋭的で決してポップではなく、あえて「陰」と「陽」で例えるならば、前者の音楽にカテゴライズされるでしょう。しかし、本作は(たしかに不穏なメロディーやアレンジはつぶさに確認できるが)旧作に比べると解放的でポジティヴな気持ちになれます。「ドラムのビートを聴いて、心を無にして楽しむんだ」とダンスを誘うかのような M-3 “ Drum “ にネイティブ・アメリカンの戦士の名を冠する M-5 “ Geronimo “ では「やるんだ、楽しむんだ」と高らかに唄う。ワールド・ミュージックのように大自然が瞼の裏に広がるスケール感のある M-7 “Ululation “ も最高だ。中でもお気に入りの曲は M-9 ″ Holy Moly “。どん底に突き落とされても「なってこった!今すぐチャンスを掴むんだ」「一線を越えよう、新たな平原へと まだまだ得るものがある」と心奮わせる詞が疾走感あるメロディーの中を駆け抜けていくこの曲は、今後辛いことがあったときに支えてくれる大切な曲になるだろうな。

あと、やっぱりライブがカッコよすぎる!この M-1 “ Rice “ のライブ映像よ!演出然り佇まい然り…憧れるなぁ…


Algiers - SHOOK


ブルースやゴスペルだけでなくパンクやヒップホップ やダブ要素も合わさった非常にエネルギッシュでスリリングな作品!アトランタの4人組 バンドが 4th AL を Matador からリリース!

Algiers- Irreversible Damage

いやぁ~これはカッコ過ぎる(笑) 思わず笑っちゃうぐらい純粋にカッコいいと思った作品です!Algires は 1st AL で知り、あまりにもクール過ぎて衝撃を受け、そのまま勢いでCDを買ったことは今でも覚えています。ただそれから正直 2nd 3rd がファースト インパクトを越えてこず、新譜もあまり期待せずに聴いたんですが、いやはやヤバいね…

彼らの音楽性は黒人音楽の中でもブルースとゴスペルをロックに落とし込み、ラディカルなリリックを訴えるように叫ぶといった特徴がありますが、本作は 1970年のパンクを取り入れた DJ Grand Wizard TheodoreSubway Theme』に触発されたようで、パンク要素とラップ要素が色濃く反映されています。

また Rage Against The Machineザック・デ・ラ・ロッチャ氏が携わることにより、過激さに拍車がかかっているようにも思えます。非常にスリリングな音楽だ…

たしかにこの過激な一面がフィーチャーされがちですが、やっぱり フロントマン フランクリン・ジェームズ・フィッシャー氏のソウルフルな歌声が良い。特に M-6 “ Bite Back “ の畳みかけるようなラップとのコントラストが美しい… 勿論 M-3 “ 73% “ 筆頭に、英詩なので翻訳しないと詩の理解は確実ではないけど、訴えかけてくる熱さはしっかりと感じます。パンク然とした M-9 “ A Good Man “ とか痛快だ。

本人たちがインタビューで「 ザック・デ・ラ・ロッチャ 筆頭にあらゆるミュージシャンが携わっている。でもわざわざクレジットを確認しなければならないということはなく、あくまでとても自然に関わりあっているんだ。」と語っていて本当にその通りだなと。本作は様々なミュージシャンが携わっていますが、みんな自然と溶け込んでいる点が素晴らしく、それが傑作だということを裏付けているかもしれません。

ここ最近のライブでは Algiers4人で演奏するだけでなく様々なミュージシャンやパフォーマーともセッションをしているようです。是非生で観たいな。


Yo La Tengo - This Stupid World

USが誇るオルタナティブ・ロック バンドが実に16作目を Matador からリリース!暖かい歌声とノイジーなアンサンブルがじんわりと全身を満たすかのように心地良い作品です。

Yo La Tengo - Sinatra Drive Breakdown

90年代 US オルタナティブ・ロック シーンの代表的なミュージシャンですね。絶対に好きだろと思いながらも全然聴けず…新譜をリリースしたニュースを見て良い機会だからと聴いてみたら、ちゃんと好きなヤツでした。

「まぁまぁ。そう慌てずゆっくり聴いていきなよ。」と言わんばかりにゆったりとリズムを刻むベース。それから徐々にギターがノイズを増幅していき、アイラ・カプラン氏もそれに合わせてマイペースに優しく歌を紡いでゆく。そんな本作のオープナーを飾る M-1 “ Sinatra Drive Breakdown “ は7分を超える長尺な曲で、そこには経験豊富でどっしりと構えるベテランの佇まいを感じさせられます。続く M-2 “ Fallout “ もノイジーだが決して不快ではなく非常にメロディックなナンバーだ。

本作は通して、優しく歌われる歌声と決してBPMは早くないノイジーなアンサンブルが心地良く、それはアルコールがゆっくりと全身に巡るかのような、じんわりと没入していく感覚にも似ているのかなと思います。

最初サブスクで聴いたとき「これはレコードで聴きたい!」と直感で思い、レコードを購入しました。すると、どうやら、B面最後の曲 M-7 “ Brain Capers “ ではラベル面に曲の長さが∞(無限)と表記されていて、曲の最後の数秒間がストップボタンを押さない限り、永遠にループする仕様(ロックド・グルーブ)になっていたり、1LPで収まるところをあえて2LPにして、わざわざ最後の曲D面にはボーナス・トラック(これはCDにもストリーミングにも収録されていない)としてジャム・セッションのような曲が入っていたり、そんな遊び心が心の底から素敵だなと思いました。レコードで購入した自分の直感もちょっと好きになったり…

彼らのキャリアは30年を超えており、また、僕はこの作品が Yo La Tengo をしっかりと初めて聴いた作品になるので、彼らの厚みやら軌跡やらを語ることはできません。ですが、ファンになったことも事実なので、旧作も自分なりにマイペースに聴いていきたいなと思いました。

Yo La Tengo をヨラヨラ聴きながら美味しいビールを飲む週末こそ至高…


squid - O Monolith

UKの新世代 ポスト・パンク バンドが 電子音楽の名門レーベル WARP から2nd AL をリリース!奇妙で大胆不敵に展開していく尖ったヤツです!!

Squid - Swing (In a Dream)

サウス ロンドンのポスト・パンク シーンが熱いことは今に始まったことではないのは無論周知のこと。若くて尖ったバンドが次々に現れ squid もその中でちょこちょこシングルをリリースしていて、「おっ!このバンド良いな!」と思い期待していた 1st AL が個人的にあまりハマれなくて残念だった(好きなシングル曲が収録されていなかった…)んですが、本作はだいぶ好きです。いぶし銀な味がありますね。

シングル カットされた M-1 “ Swing (In a Dream) “ を聴き「これは一味違うぞ!」と期待していた通り、妙な中毒性があります。それこそ Modest mouse を彷彿させる気持ち悪さを感じますね。King Krule と共鳴する侘しさも随所に感じたり…ディスコ・パンクっぽいダンサブルなビートも好きだし、無駄に全曲仰々しい(良い表現をするとシリアス?)のもなんか良いな…

また一曲一曲が今のシーンには珍しく割と長めですが、次の展開が読めないからワクワクするし、逆にこう展開してくれ!と感じたところがリクエスト通り展開して暴発するようなバンド・アンサンブルを聴かしてくれたりと、聴いていて本当に楽しい作品です。M-3 “ Devil’s Den “ の音に潰されるんじゃないかと恐怖感を煽るアウトロがぶつっと切れたかと思いきや、ヘロヘロなギター・アルペジオが聴こえてくる M-4 “ Siphon Song “ へと繋いでいく流れは思わずにやりとしちゃいます。WARP からリリースしていることもあり、ところどころ聴こえてくるシンセや電子音も気持ち良いですね。

ライブ映像を見る限り音の厚みが凄そうだし何より踊れるから是非単独来日してほしい!

そういえばミックスは Tortoiseジョン・マッケンタイ氏が関わっているのですね。ノリで頼んだらOKしてくれたとのこと…たしかに納得だな~


People In The Box - Camera Obscura

確実な”独創性”だけでなく更に自由で大衆性をも体得した People In The Box 8枚目のALです。

People In The Box - 螺旋をほどく話

正直このインタビュー記事が全てを物語っているのでわざわざ僕が言葉にする必要もないですが少しだけ感想を書きたいと思います。

本作は良過ぎてため息が出るほどまとまりが良い…!どの曲も Camera Obscura という世界を創造するには無くてはならない存在感を放っています。前々作『 Kodomo Rengou 』~『 Tabula Rasa 』から作品の雰囲気は似通っていますが、本作はよりキャッチーに聴こえるんですね。

特に「詞」にそれが反映されています。フロントマン 波多野氏が「歳を取るにつれて世界の見え方、リスナーへの伝え方等、作曲の根幹にかかわる部分が若い時とかなり変わってきた。」と語っています。

たしかに、若手の頃の曲は危うさも孕んでいるほど鋭利な曲も多く、また、詞が抽象的だったから「何を伝えたいのかわからない、だけどそこが良い!」と思っていました。ですが、本作の詞は「何を伝えたいのか漠然とわかるからこそ、そこが良い!」と思いました。韻の踏み方とかもかなり意識しているのがわかるし、口ずさみやすい曲がたくさんあるからキャッチーに聴こえるんでしょうね。 ( M-9 “ カセットテープ “ ポルターガイストとツァイトガイストで韻踏むのカッコ過ぎるだろ…)

勿論ロックバンドとしてのアンサンブルも昔と変わらず最高です。彼らの特徴である意表を突かれる転調は健在で、M-5 “ スマート製品 “ のサビのエッジィなベース・ラインも最高だし、何より M-8 “ 水晶体に漂う世界 “ のイントロのコーラス・ワークが2:55~あたりで壮大なエンドロールへと変貌する展開は今の People In The Box の真骨頂でしょう。あと、(これもインタビューで語られているが) 遊び心が随所に散りばめられていて、本当に楽しそうに作曲しているんだなって感じられたのがファンとして何より嬉しかった。若手の頃は尖りすぎていて大丈夫か・・?って心配していたこともあったので、これからも独自の音楽を模索しながら活動し続けてリスナーたちに新鮮なサプライズを届けてほしいです。

こんなに「まだ終わらないでくれ!!もっと聴きたいんだ!!!」と思った作品はなかなかないな…

PS. いい機会だからついにカセット テープ・レコーダー買っちゃった。


耳中華 - 笑う光 (2022)

インターネットが産んだ新たな不可解でナンセンスなミュージック。でも、なぜか懐かしい気持ちになるアルバムです。

耳中華 - 笑う光

正直よくわかっていない…インターネットが産んだ音楽といえば、例えばVOCALOIDヴェイパーウェイヴ があり、だがそれらとはまた一線を画した新たな音楽に出会った感覚に陥りとにかく興奮しました。

そもそも本作に出会ったきっかけは、それこそインターネットを主軸として活動している Hasami Group こと 青木龍一郎 氏が運営しているHPの記事 “ 日本における2022年の傑作アルバム15枚 “ でした。ある種出会ったのは必然なのかも…

耳中華の音楽の特徴としては、いわゆる『 東方project 』から派生した『 ゆっくり 』と呼ばれる二次創作キャラや合成音声(ソフトボイスのみによるものもある) がヴォーカルをとり、ネット上で乱雑にポストされた一節を無感情で唄われ、それに合わせるようにMVはYoutubeに無数にあるホームビデオを合成させたもので構成されています。ナンセンスといえばそれまでですが、僕は彼の音楽を聴いて不思議と心が揺さぶられてしまうんです。わからないけど、最近アマプラで配信された TRICK (今はもうサブスクの配信は停止している) を見ていて、SEや演出が良い意味で平成っぽさが凝縮しているなぁ~と思い、本作もそれに近いノスタルジーを得られるからかなと。。本当によくわからないけどとにかく好きなんです。

でも現代詩に通ずる詞はしっかりと好きだな。M-6 “ 進化 “ や M-8 “ 興味 “ の詞は、切ないメロディーとも相俟って非常にセンチメンタルな気分になるし。ただ M-10 “ “ の一節 「ジュース飲む光!」で涙が出る日が来るとは思わなかった。何なんだよジュース飲む光!って…でも琴線に触れたのは事実だし彼のような新たな才能を持つミュージシャンに出会えたことが光栄です。


ANORAK! - ANORAK! (2022)

まさにエモーショナルなインディー・ロック!
青々しさが眩しくて熱い 東京を拠点に活動する4人組 バンドの 1st AL です。

ANORAK! - 八王子/調布 November 28,2021

またこれは涙腺に直撃するバンドが出てきました。そもそも彼らを知ったきっかけは ASIAN KUNG-FU GENERATION フロントマン 後藤正文氏が素晴らしい音楽を作る新進気鋭なミュージシャンを応援するために立ち上げられた企画 APPLE VINEGAR -Music Award-で選出されていた作品の一つで、いざ聴いてみたらそれはもう秒で心掴まれましたね。

彼らにとって馴染みのある町の名前がつけられた楽曲は US エモ リバイバル/インディー/パンク の要素をぎゅっと詰めた青くて泥臭くて熱い音楽です。また、一曲一曲が短いからそこに疾走感が生まれ、あっという間に聴き終わってしまう刹那的な作品でもあり、それがエモくてたまんないですね。

US エモ系統のバンドからの影響は勿論うかがえますが、それこそ ASIAN KUNG-FU GENERATION や M-6 “ 調布 “ のシャウトからは bloodthirsty butchers の影が一瞬よぎるし、荒々しくもテクニカルに混じりあうギターが初期 VELTPUNCH っぽくて、本当にこのバンドは僕が好きなバンドの直系に至るんだなと思いました。フェイバリットは M-5 “ 八王子 “。切なさを帯びたイントロのリフからしゃがれ声で唄われるサビのシャウト!これは声を嗄らしてシンガ・ロングしたいナンバーだ。

ライブで観たいぞ!!!!


ASIAN KUNG-FU GENERATION - サーフ ブンガク カマクラ (2008)

アジカンの5th AL。江ノ島電鉄をモチーフとして作曲されたパワー・ポップな一枚です。

ASIAN KUNG-FU GENERATION - 藤沢ルーザー

今年 サーフ ブンガク カマクラ の完全版がリリースされ、そういえばこのALちゃんと聴いていなかったなと思い一聴したら、ものの見事に好み過ぎて完全にハマっちゃいました。

完全版とは?という疑問はこの記事に詳細が記載されています。ざっと引用すると

本作は2008年に発売され、多くのリスナーから愛され続けてきたアルバム「サーフ ブンガク カマクラ」の完全版だ。「サーフ ブンガク カマクラ」には江ノ島電鉄、通称“江ノ電”の駅をモチーフにした10曲が収録されていたが、今作にはその10曲の再レコーディング音源に加え、既発シングルのカップリング曲「柳小路パラレルユニバース」「日坂ダウンヒル」、新曲「石上ヒルズ」「西方コーストストーリー」「和田塚ワンダーズ」の5曲を追加収録。江ノ電15駅分をコンプリートした“完全版”となっている。

とのこと。

まぁ、懐かしいですね。M-1 “ 藤沢ルーザー “ のイントロが流れた瞬間、当時中学生で塾の帰りのバスの中、父親から譲ってもらった中国産の容量の悪いウォークマンで聴いていたあの頃がフラッシュバックして、否応なしに涙腺に直撃してしまいました。

アジカンの曲調の好みとしては代表曲 “ リライト “ “ 遥か彼方 “ のようなギターをかき鳴らすロック・ナンバーよりも、ポップでちょびっと切ないメロディーの曲調のほうが好みで。だからこそ M-3 “ 江ノ島エスカー “ M-4 “ 腰越クライベイビー “ M-5 “ 七里ヶ浜スカイウォーク “ の流れがあまりにも大好き過ぎてお酒を飲みながらマジで泣きながら唄っています…

夏になると聴きたくなる音楽がまた一つ増えて嬉しいな。

以上! 音楽は最高! 

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