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『鶴見祐輔資料』を読んだメモ

先日、以下の記事で紹介した『鶴見祐輔資料』を読んでいて気づいたことを雑多ながらメモという形でまとめておきたい。何かの参考になれば幸いである。

徳富蘇峰と意外と接点が多い。年譜によると、1903年にはじめて会ったらしい。また、同じころ、海老名弾正の説教をきいている。

②全寮制だった一高で谷崎潤一郎の通学を許可した。

③一高時代の英語の先生が夏目漱石で、何度か自宅を訪問している。

④政治家・永井柳太郎との交流は弁論関連であった。

⑤「火曜会」という勉強会を1916年から開いている。講師は、河合栄治郎、鈴木文治、島崎藤村、深井英五、杉村楚人冠、松岡洋介、徳富蘇峰、有島武郎、後藤新平など。火曜会に関しては、有島武郎との関連で検討された以下の論文がウェブで閲覧できる。

⑥1936年にイギリスの日本大使館で鈴木大拙と会っている。

⑦『思想の科学』との関連。『思想の科学』と鶴見祐輔との関連では、関係が深かった太平洋協会の出版部の方でおさえていた紙や印刷所とのコネを提供したことは知られているが、これ以外にもあったようだ。1947年に毎日新聞社で行われた思想の科学主催のシンポジウムで、「演説」を担当した。

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