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私は出来レースをぶっ壊す穴馬になりたい

なんとなく「ああ、競馬に興味を持ってみるのもイイかも知れない」と思い始めたのは、おにぎりは明太子 32(年齢じゃないです) さんの記事を拝見するようになってからだ。

noteという場所には残念ながら、私の記事なんてまったく読んでいなくって、きっとワードで検索して引っかかった私に「スキのお返し」目的でスキを押しに来たんだろうなあ、みたいな人が少なからずいる。そしてそういう人というのは、だいたい意図が透けて見えるものだ。

どういうSNSでもそうなんだけれど、いいね(スキ)の数と本当のファンの人数というのは必ずしも一致するものでは無い。それでもスキの数を稼ぎたいんだろう、たとえば「不登校」で検索してたどり着いたらしき作家さんとかぼちぼちいらっしゃるけれど、それであーたの本を買いたいとは思いませんってば。

前置きは長くなったけれど、そういう人も多くいる中で、おにぎりは明太子 32(年齢じゃないです) さんとは相互フォロー関係になっている私。おにぎりは明太子 32さん、ありがとうございます。ここまで来るのになんだかおかしな文章になってしまいましたが、お赦しくだせえ。

ところで、埼玉は日高市の巾着田という観光名所には以前、馬がいた。馬を飼っていた所が火事になったと聞いたので、今はどうなっているかはちょっとわからない。

↑ 以前、巾着田について物語を書いた時の記事です。

数年前に巾着田に行った際のことだ。小さな馬舎に二頭の馬がいて、私が近づくと二頭とも、私から離れる様にしてよその幼女のところへ行った。「…なんて損得勘定できる馬だこと!」、私は憤慨したけれども、馬の気持ちはわかる気もした。

その日からなんとなく「自分は馬と相性が悪い」というナゾの決めつけが私の中で始まった。

ヤギならだいたい寄って来てくれるから、ヤギとは相性ばつぐんな気がした。ヘヴィーメタルというとバフォメット(ヤギの頭を持つ悪魔)も連想されるし、まあそういうものなのかも知れない。

そういえばだいぶ昔、北海道のSTVラジオの名物リスナーにラジオネーム「馬刺しのお頭付き」さんがいらっしゃったが、彼は今もSTVラジオ界隈にご健在なのだろうか。それにしてもエグい絵面が想像できて、秀逸なラジオネームだなあと今でも思い出される。

そんなこんなで、去年のこと、群馬県藤岡市と埼玉県児玉郡神川町にまたがる下久保ダムに行った時のことだ。

ダムへと繋がる道の横に馬舎があり、馬が一頭繋がれていた。

その馬の横を通り過ぎる瞬間、馬はぬっ、とウチの車に向かって首を伸ばす様にした。「あ、かわいい」、そう思った私の中で、とたんに「自分は馬と相性が悪い」という概念が崩壊した。だって、馬から私にアピールしてくれたのだ。「大丈夫、ボクはロリコンじゃあないもんで」—馬がそう言おうとしてくれたかどうかまでは、定かでは無い。

そういう経緯が少なからず影響したのか、おにぎりは明太子 32さんの記事を拝見してふと「そういえば競馬ってまったく見てこなかったな」「ああ、これからは競馬に興味を持ってみるのもイイかも知れない」、そう感じた。

ボートもオートレースも、Abema TVで放送していたこともあってテレビで「見た」ことはある。ナマでの観戦は一回も無いけれど、従兄がボートレースでちょこちょこ当てては焼き鳥を奢ってくれるのも、ボートに対して興味を持った理由のひとつだ。

そして自分がテレビ埼玉のCMに出演するようになって、自分のCM見たさにテレ玉をがんがん視聴する生活が始まり、その中で競馬中継にも興味を持った。こないだは浦和競馬をちょこっと見た。

↑ 浦和競馬をきっかけに書いた物語です。

しかも今まさにこれを書きながら、テレ玉で競馬中継を見ていたりする。

なんというか、走っているお馬さんを眺めているだけで心が癒される気がする。動物園は好きだけどもテレビの動物番組は見ないゆえ、まるでその代わりみたいにして、競馬中継を見ている—単勝とかオッズとか不勉強で無知な私には、そんな塩梅なのだ。ごめんなさい、脳みそだけは幼女レベルで…(´・ω:;.:...

ちなみにオートレースも「バイクかっこいい」で見てました。ほんとすみません。

で、今朝ふとこんなことを思った。

バンドをやっていると、ちょいちょい「コネ」とか「ツテ」で動いている業界の闇みたいなものを見てしまったりする。否、バンドだけで無いんだろうけども。

正当な「コネ」とか「ツテ」ならいいんだけれど、結局周囲をイエスマンで固めたいとか、自分に都合いい環境で動かしたいとか、そういうたぐいの意図が読めるものが大半だもんで、よっていいバンドが埋もれてハイおしまい、というのが昔以上に横行していると思う、おそらく。

いかんせんコロナ禍もあって業界のどこにもお金が無いので、発掘費用も捻出できないことは重々承知の上だ。

ただ、淀んだ池の中で近親交配を繰り返すばかりになっている—そういう箇所も少なからずあることは、否めないと思う。

だもんで、出来レースでしか無い「自称・公募」みたいなものが開かれ、そこにはもう決まりきった結果が用意されていて—的な、そういった事例を見つけてしまうと「で、それが業界の活性化につながると思うかい?」と疑問を投げかけたくなる。

そんなことで、たとえばCDが、たとえばライヴのチケットが、本当に売れると思うかい?—売れ残りを身内でさばくっていうのも、いい加減に厳しくはないかい?、そんな風につい、チベスナ顔で眺めてしまう。

だから自分は、出来レースをぶっ壊す穴馬になりたい—そう思う。

そういえばゴールデンカムイにもそんなシーンがあったよな。

競馬場を駆け抜けるお馬さん達の様に、私も、すがすがしく走りぬけてやりたい。

たとえ自分がいるこの環境が、普通に頑張ってみたところでなかなか前へ進めない様にできていたとしても。

一等賞が最初っから用意されていて、それを私たちが手にできない様につくられた世界であったとしても。

それでも私は、出来レースをぶっ壊す穴馬として駆け抜けて、番狂わせして会場を大盛り上がりさせてやりたい。

そんな風に思いながら、競馬場を走っているお馬さんたちを眺めた。

四月はまだ始まったばかり、何が起こるか、まだまだわからない未知の季節なのだ。


※ちなみに競馬を出来レースだと思っているとかそういう意味で書いたんじゃあないので、悪しからず。さすがにわかるよね、でも時々おっかない人がいるんだよ(´・ω:;.:...


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テレビ埼玉のCMに出ています。よかったら是非ご覧くださいね!


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