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文学が私を救う!おすすめ図書その2

救うというよりも私の価値観の礎を作った一冊。しかし、この価値観があるから30歳も40歳もいい感じに楽しめているのかもしれない。そういう意味では救ってくれた1冊にノミネートしていいだろう。

またも三島由紀夫の作品です。これを読んだのは高校生くらいだったかも。ティーンの時に読んだのは間違いない。この作品から感じたことが私の人格形成に大きな影響を与えていると言っても過言ではない。

人の、女性の美しさとは?

本当の美とは?

この本を読んで私の価値観は確固たるものになった。美しさは若さでもなく、白い滑らかな肌でもない。醸し出すものだ!とういうこと。若い頃には気づかない若さという日々目減りする美しさ。若い危うさも美しい。けれどそこに依存していたら目減りする不安と日々向き合うことになる。形の美しさに依存していたらその形が崩れる不安と向き合うことになる。

自分の中に蓄積した知識や経験、美しい言葉使いや所作はどうだろうか?

これらを作り出すのは日々の生活だと思う。一分一秒若さを失う代わりに得られるものがたくさんあるのではないか?と思わせられたこの一冊。

内側にあるものは誰からも侵されず誰にも奪われない。内なる資産を増やして行きたいと思わせた10代に出会った1冊。


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