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“マーケティング”全体像をズバリ一枚絵にしてみました。

マーケティングという言葉はビジネスの現場で頻繁に使われますが、その意味が人によって異なることがよくあります。

「私はマーケティング系の部署で働いています」
「あの会社はマーケティングが上手い」
「あの製品はよくマーケティングされている」
「最近TV局もマーケティングに力を入れているらしいよ」

「??」


それぞれの会話の中の“マーケティング”の意味、どれも違いますよね。

マーケティング=調査
マーケティング=広告 etc.

今回の記事はそんな曖昧な言葉になってしまっている“マーケティング”を一枚の絵にまとめて解説したいと思います。


●自己紹介
・私はデジタルマーケティングを中心に企業のマーケティング部門に15年在籍し、広告プロモーションの全体企画・ディレクションを行なってきました。
・転職も何回かしておりまして、在籍した企業の規模は10名程度のベンチャーから100名規模、1000名規模、今は社員数2万人以上いる、いわゆるナショナルクライアントの宣伝部門で部門長を務めています。
・その意味でいろんなサイズでのプロモーションを経験しておりますので多くの方に共感いただける記事を共有できると思います。


マーケティングとは、企業が商品やサービスを顧客に提供し、売上や利益を増加させるために実施する一連の活動を意味します。企業経営にはマーケティング、財務・管理、研究開発、生産などがあり、マーケティングはその中の一つの活動として位置づけられます。


一枚絵にまとめました。

マーケティングの主要な要素は以下の4つです。

① 商品開発(Product)

・顧客ニーズや課題を解決するための商品を開発し、価格、利便性、機能、デザインなどの面で顧客が感じるベネフィットが詰まっていることが重要です。

② コミュニケーション(Promotion)

・商品だけあっても顧客は知らないものは基本的に買いません。
・その意味でコミュニケーションの役割は商品(サービス)を顧客に知らせ、購買意欲を喚起することが役割になります。
・特に商品設計時にも定義された戦略ターゲット(最もベネフィットを感じる顧客)に効果/効率的に届けることが重要となります。
・そのために、顧客ベネフィットを広告メッセージに置き換え、顧客に届くメディアを選定し、顧客に伝わりやすいクリエーティブを開発します。

③ 販売チャネル(Place)

・どんなに良い商品ができて、どんなに良いコミュニケーションが行われても、顧客に合った買う場所がないと商品は売れません。
・そのために、企業は販売チャネルを拡大したり、チャネルの中で、棚の面積を広げたり、と顧客への接点を広げていきます。
・またチャネルに訪問した、またはチャネルに近づいた顧客に最後の一押しをするのがセールスプロモーションです。値引きやクーポンで顧客に「今買うきっかけ」を提供します。

④ CRM

・顧客が商品を購入した後も顧客に対するサポートを提供し、ロイヤルティを維持
・向上/再購入を促すのがCRMです。顧客化し顧客の情報がある中ですので、DMなど顧客に1 to 1で行うコミュニケーションが効果的です。

以上の一連の活動がマーケティングと考えます。


また私の専門分野であるコミュニケーションについて少し解説したいと思います。コミュニケーションはマーケティングの中でも特に重要な要素であり、顧客との関係構築やブランドイメージの向上に寄与します。

コミュニケーションにおいて大事なこと5つのポイントは以下の通りです。

1.戦略ターゲットの特定

効果的なコミュニケーションのために、最もベネフィットを感じるであろう顧客層を特定しましょう。これにより、メッセージやメディア選定がより的確に行えます。

2.メッセージの明確化

商品やサービスのユニークな価値を顧客に伝えるため、明確でわかりやすいメッセージを作成します。これにより、顧客の興味や理解を促進し、購買意欲を喚起します。

3.適切なメディア選定

ターゲットオーディエンスに合ったメディアを選定し、広告やプロモーションを効果的に展開します。オンライン広告、SNS、テレビCM、雑誌広告など、さまざまなメディアがありますので、ターゲットに合わせて最適なものを選びましょう。

4.クリエーティブな表現

メッセージを効果的に伝えるためには、クリエーティブな表現が欠かせません。デザインやコピー、映像などを通じて、顧客に強い印象を与え、興味を引き付けることが重要です。

5.効果測定と改善

コミュニケーション活動の効果を定期的に測定し、改善のためのアクションを実施します。これにより、コミュニケーション戦略の最適化が可能となり、より効果的なマーケティングが実現できます。

これらのポイントを押さえたコミュニケーション戦略は、商品やサービスの認知度や評価を高め、売上や利益の向上につながります。今後も、マーケティングのさまざまな側面について解説していきたいと思います。


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