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「好き」を見つけるその過程を、人は「幸せ」と呼ぶ ~ 想像力が世界を救う ~

「どこかの国で今日は○人が亡くなった。」
「日本での一日の感染者数が過去最多となった。」

暗いニュースばかり見て、自宅にずっといると気分まで暗くなる。

コロナウイルスの影響で、日々の生活を送ることが前よりもずっと息苦しくなっている。そんな今だからこそ「幸せってなんだろう?」ということについて、改めて考えてみた。

この文章が、みんなの元気が出るお助けにちょっとでもなれば嬉しい。

■そもそも「幸せ」ってなんだっけ?

そもそも「幸せ」とはどのような状態を指すのだろう?
「幸せ」の定義を考えた時、こんなことを誰かが言っていたのを思い出した。

「幸せ」= 「不安や不幸な気持ちがない状態」

生活が苦しい、健康でいたい、将来どうなるか分からない、嫌われたくない、死ぬのが怖い etc... 人は誰しも、何かしらの不安を抱えて生きている。

不安を少しの間でも忘れて、充足感の中にいる状態。
そういった、満たされているという気持ちを人が感じている瞬間を、ここでは「幸せ」と表していきたい。

言い換えれば、悲しい時や辛い時であっても、「満たされている」と心の中で感じる時間 (= 幸せ)をどうやって作っていくか?ということが、今回のテーマだ。

■ハメの外し方はサウンド・オブ・ミュージックに学べ!

しんどい時にあっても、どうやって心の方向を変えて明るい気持ちを取り戻すか?
その方法の一端を、ここでは往年のミュージカル映画である「サウンド・オブ・ミュージック」に見つけたい。

※まだ観たことがない人のための「サウンド・オブ・ミュージック」のあらすじ!

1938年、第二次世界大戦直前のオーストリア。
自由奔放だが人に愛される修道女マリアは、厳格なトラップ一家の家庭教師を務めることになった。
一筋縄ではいかない7人の子供たちだが、マリアの歌と音楽で心が通じ合う。一家の主であるトラップ大佐とも恋が芽ばえ、結ばれる二人。
折しもナチスの侵略の時、一家は音楽祭を利用して亡命を図り、スイスへと雪割草の咲く山を越えていく……。

映画のビジュアルよりも、「ドレミの歌」「エーテルワイス」のように聞き馴染みある劇中歌も多いので、それで知っている人もいるかもしれないね。

※ちなみに、作曲家のリチャード・ロジャースは"Take Home Tune(お持ち帰りソング)"という考えを大事にしていたとも言われている。つまり、舞台を見た後の帰り道、鼻歌交じりで歌えるような記憶に残る曲ということ。

名曲ぞろいのサウンド・オブ・ミュージックだが、その中の「マイ・フェイヴァリット・シングス(My Favorite Things)」という曲が、実は「幸せを感じるにはどうすればいいか?」ということを考えるのに実はぴったりなんだ。

■嵐の中でどう過ごすのか?

嵐の晩。雷を怖がって寝付けない子供達が、マリアの部屋にやってくる場面でこの「マイ・フェイヴァリット・シングス」が歌われる。

この「マイ・フェイバリット・シングス」というタイトルは、日本語でいうと「私のお気に入り」。
そう、この曲は 「自分の好きなものを思い浮かべてみよう!」という内容なんだ。

歌の中では、こんなフレーズが歌われる。

When I’m feeling sad
I simply remember my favorite things
And then I don’t feel so bad
悲しい気持ちになった時は、好きなものをただ心に浮かべるの。
そうすれば、気分もそんなに悪くないわ。

雷が鳴るような恐ろしい嵐の夜でも、楽しい・嬉しい気持ちになるような自分が好きなモノ達を思い浮かべれば大丈夫!そんなメッセージがこの曲には込められている。

■キーワードは『好きの再発見』

令和2年4月7日。
安倍首相が緊急事態宣言の発出を宣言し、日本の空気が、人々の心情が変わった。

仕事帰りに飲みに行ったり、カラオケに行ったり、ちょっと旅行に出かけたり、、、そんな当たり前だった日々の生活がどんどん遠いものになっていく気がしたのは、僕だけではないはずだ。

そんな状況に心が折れそうな時は、ぜひ「マイ・フェイバリット・シングス」の歌を思い出してほしい。

いつもは当たり前だったことが当たり前じゃないタイミングだからこそ、「思い返せば○○する時はとてもウキウキしてたな」「■■って、自分にとって大事だったんだな」と気づくことが出来るんじゃないかな。
もしかしたら、いつもと違う環境だからこそ「△△って、意外と面白いじゃん!」という新しい気づきがあるかもしれない。

そんな『好きの再発見』をしていこう。

世の中が混乱して大変な時に一番やっちゃいけないのは、自分の心の声を無視して自分で自分を追い込んでしまうことだ。周りにいる人達を大事に想うのと同じぐらい、自分自身も大切にしてほしい。

想像力を羽ばたかせよう。
自分の「好き」を再発見していこう。

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