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なぜ東大卒の私が職業筋肉と共著で書籍を出版するのか

この度、2021年8月3日に書籍の出版をすることとなりました。単著ではなく共著で、友人でもありトレーニング指導もしてもらっている「職業筋肉」山田崇太郎と一緒に書きました。内容はスクワットです。本格的にトレーニングし始めてから5年以上は経つし、あまりオープンにはしてなかったけど実はジムの経営(ただの株主だけど)もしてたりするんでまぁ恥ずかしくはないくらいではあるかと思っています。もう一つの趣味である、サウナについても書籍化したいので是非出版社の方々ご連絡下さい。

自分の著書を持つことには前から憧れがありました。今回、趣味をカタチにするということで書籍化できたことはとても嬉しいです。

私にとってのトレーニング

当たり前ですが、私の本業はビジネスです。いまはスタートアップのノインで取締役をしており、こちらにフルコミットしています。トレーニングはあくまで趣味。私がトレーニングにハマったのは勉強や仕事との類似性によるところが非常に大きいです。

いまでは趣味が生活に取り込まれており週に4,5回程度ジムに行っています。

大学1年生の教養課程の時に石井直方先生の講義を受けたことがかなり印象に残っています。

講義の際「私の若い頃の写真です。ははは」とIFBBミスターアジア優勝時の写真をスクリーンに投影したのは衝撃的でした。

石井先生曰く、

「トレーニングは東大生に向いている」

当時は意味がよく分からなかったですが、今は分かります。確実に類似性があります。かなり大枠の正解があり、そこから自分にあった形を効率的に探す、漸増性の法則に従い、正しい負荷設定を行えば誰でも確実に挙上重量を上げられる。挙上重量と比例する形で身体に変化がある。

目的を決め、意思を持って正しい努力を継続すれば必ず結果が出る辺りは勉強とほぼ一緒です。仕事と少し違うのはラッキーパンチが仕事にはあるけど、勉強やトレーニングには絶対にないというところくらいでしょうか。ただ、仕事も地の力をつけるという点ではラッキーパンチはありえないので、ほぼ一緒とも言えるかもしれません。

山田崇太郎との出会い

山田さんと会ったのは、SNSの会話きっかけでパーソナルトレーニングをお願いしたことからです。書籍にも書いてあるとおり、感覚的な部分が少なくてロジカル、かつ無駄のない効率的なトレーニング指導法を当時から確立していて初めて指導を受けた際に驚いたのをよく覚えています。

この時は素直に驚き、尊敬しましたが、その後、筋肉関連以外の能力が著しく低いという驚愕の事実を知ります。

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私の知る山田崇太郎の能力をレーダーチャートにするとこんな感じです。圧倒的にいびつなスキルセットです。

PANDA GYMのオープン

人形町のPANDA GYMは山田崇太郎を社長とする株式会社KNDが運営しています(筋肉道場の略)。2018年になんとなく会社を登記して麻布十番のマンションの一室で始めたパーソナルトレーニング専門のジムがスタートです。ビジネスというより、自分たちのトレーニングの場として場所を作ったという側面がけっこう大きいです。

ちなみにジムの屋号のPANDA GYMの方が先に決まっており、(なんか動物かわいくない?みたいなノリから)社名はP&Gだろって話も出ていました。

しかし、ワンチャン訴えられたら勝ち目が無さそうなので筋肉道場でGOしました。

PANDA GYMはこれまでパーソナルトレーニング中心のジムでしたが色々とできないことややりたいことも増えていき、移転場所を探していました。そうした中でちょうどいい場所が見つかり、更に山田がゴリ押すので引っ越す事になりました。スペースとしては麻布十番のマンションの一室よりはかなり広くなるものの、なんでもできる程広いわけではないため、特色をつけるということでスクワットに特化するという珍しい戦略にでました。普通にイかれてると思います。

なぜ本を書いたのか

本を書いたのは私の趣味の延長と、山田崇太郎がスクワット専門家(なんだそれ)を名のれるだけの存在であるということを示すというのが目的です。

山田崇太郎の人物なんかは下記御覧ください。

これまでのPANDA GYMは趣味でやっていたので全く儲かっていません。ただ、拡張して固定費は上がるため、これまでのパーソナルだけはなく、新規の顧客獲得をしないと回りません。かといってお金がないのでマーケティング予算を使うということもできません。「じゃあ本書くか!」ということで企画しました。

山田崇太郎の単著ではなく私が入ったほうが、ビジネス的側面、読者層の幅が広がるので共著の形をとっています。

仕事をしながらの書籍執筆は思った以上に大変で、寝る前とかサウナでバカみたいに本を読んだし、学術論文も読みました。CIOで論文を読んでたの私だけではないでしょうか。専門分野ではないものの論文は慣れないとなかなか難しいし、英語の論文も知らない単語が多すぎでした。。。是非参考文献リストを見てほしいです。

執筆期間中は本業の終業後に読書して、土日は執筆という感じでした。編集についていただいた藤本さんはご自身もボディビルをされています。普段は仕事が早く的確な助言をくださるのですが、本書の編集中に大会出場があり、絞る過程の糖質を抜いていたタイミングだけは明らかに頭が回っていなかった気がします。ちなみに藤本さんの会社名は「プッシュアップ」。藤本さんも明らかに筋肉バカです。

トレーニングの奥深さ

なぜ「スクワット」なのかというところは書籍に譲るとして、トレーニングは奥が深く、やればやるほどやりたいこと、やってみたいことが増えていきます。

私としては、バンドスクワットを普段からやりたいし、ドロップ(重りを落とすこと)がやってみたいことに加わっていきました。ベルトスクワットのように、使ってみたい器具も沢山あります。また、重要なポイントとしてジムには空気があります。これはなかなかバカに出来ないモノで、人が少なくても多くてもこの空気如何によってトレーニングのクオリティは変わります。麻布のときのPANDA GYMはただのマンションの一室なのでなかなかその点では難しいものがありますし、ドロップなんか階下への迷惑を考えるとできません。

バンド使用だとしても頭おかしい重量を扱う信田さん。信田さんまた飯いきましょう!

東京オリンピックのウェイトリフティング日本代表の山本俊樹選手。バンパープレートという落下にも耐えうるプレートを使用。山本選手の結果にも期待!

「スクワット」 選択と集中

「最高の環境」を考え始めるとキリがありません。理想をすべて叶えようとすると、バカみたいに広い体育館のような場所に沢山器具を並べ、湯船もサウナも完備して、マッサージも受けられて…というようなものが理想になってしまいます。さすがにそこまでの場所は都内になかなかないし、そこまでの需要もない。そもそもお金がないです。

ベルトスクワット。日本ではまだ導入しているジムは殆どない。でかくて邪魔。でもPANDA GYMには欲しい。。

PANDA GYMはスクワットに特化する、逆に言うと他のものは捨てるという「選択と集中」によりスクワットにとって最高の環境を実現しました。

ジムの移転先について

今回の移転は色々と偶然が重なり、電通同期でもあり、建築家のたろちゃんの紹介で入居が決まりました。内装デザインやロゴ制作も彼にお願いしました。

ちなみに場所は電通の子会社のニューホライズンコレクティブ合同会社のビルの地下2階です。ジムで地下物件は最高の立地です。

ニューホライズンコレクティブ合同会社のプレスリリース

私もたろちゃんも電通を辞めてかなり経ちますがやはりそれでも電通は大好きです。ちなみに電通を辞めて電通が嫌いな人ってほとんど知らないかも。辞めてからもこんなにみんなから愛される会社は珍しいのではないでしょうか。

ということで電通グループの社員には特別プランを用意します。GunosyメルカリLayerXも同様です(現役かOBOGかは問わず!)。これらの企業の関係者には勝手に福利厚生しますので、是非ご利用ください。ニューホライズンの先輩方よろしくお願いします。

普通の電通OBもジムは破格で使えるようにしたので、南坊が言うようにミーティングスペースとかも普通の電通OBにも使えるようにしてください

今後の展開

ジムは山田崇太郎のコミットメントを高め、形態もパーソナル専門から一般的な自由入館システムも取り入れるカタチにします。私は引き続き、株主としての立場から応援するのと、ジムユーザーとしてトレーニングには行きます。

スポーツ選手のセカンドキャリアのため、もう少し経営やビジネススキルを身につけられる場としてKNDを使えたらいいなと思っています。スポーツ選手はトップ選手であっても、あまりにスポーツ一辺倒な人が多すぎる印象で、トレーニングを学ばずにトレーナーになったり、職種をスポーツからずらした途端にまったく使えなくなったりします。怪しい人とつるんで怪しいビジネスに手を出している選手も多く見かけます。これは選手があまりに不勉強なこともありますが、そもそもの受け口がなく、こういう仕事しか見つけられないという側面もあると感じます。

「スポーツ選手」である期間より、引退後のほうが人生では長いにも関わらず、こういう未来の受け口がない状態だと若い世代が職業としてスポーツ選手を目指しにくくなりますし、そうなると層が薄くなり発展も難しいです。これは美容部員のキャリアという視点でノインでも考えていることではあるのですが、好きなことを突き詰めた先にちゃんと稼げる未来があるという世界は作りたいなと思います。

ちなみに

ちなみに今やっているクラファンの「バカみたいに山田が発注したらお金が尽きて泣きそう」という話はガチのやつです。ご支援よろしくおねがいします。でももう達成してるし200%もいきそう。応援されてます。


サポートいただいた場合とくに収入とするよりは書籍購入やセミナー参加等してその内容をまとめるなどの方法で還元予定です。