Chiba Hisayoshi

仕組みで物事を解決していくこと、組織を成長させていくための手法や取り組みに興味がありま…

Chiba Hisayoshi

仕組みで物事を解決していくこと、組織を成長させていくための手法や取り組みに興味があります。 趣味で読書と料理と筋トレしてます。 年間400回ペースでサウナに行ってます。 メルカリ←NOIN←Gunosy←電通←東大

マガジン

  • コスメ系スタートアップのマーケティング戦略

    コスメEC PFを運営するノイン株式会社で取締役 COOをしています。 会社のことや業界のニュースなど自分の思考の整理も含めて更新していきます。マーケティング系の話題が少し多くになるかもしれません。データを見ながら意思決定を進めるように気をつけているので、意思決定の背景や結果のレビューなど。 こんな調査して欲しいとかこういう内容知りたいというものがあればリクエストしてください。

  • 乱読本紹介

    週末に読んだ本の内容を忘れないように書いていきます。献本いただける場合は会社まで送ってください。

最近の記事

メルカリ10周年企画を通じて感じた事業KPIに直結"しない"マーケティング活動の重要性

色々な場でメルカリの10周年企画について聞かれることが多いので、久しぶりにnoteを書いてみようと思います。それぞれの会社には個々の事情や状況があるため、参考にならないかもしれませんが、何かの参考になれば嬉しいです。 周年企画は何のためにやるのか 周年企画を任されたときに色々調べてみましたが、「何をやったらいいのか?」のイメージを掴むものがあまりインターネット上にありません。そもそも周年企画はなぜやる必要があるのでしょうか? 周年といっても、消費者目線では、会社が勝手に

    • 【超独断】個性派サウナ12選

      先日公開したエストニア、フィンランドサウナ旅行記がけっこう好評だったので個人的に好きな個性派サウナの紹介も勢いで書いてみようと思います。 サウナのランキングみたいなのはサウナシュランを始めとして、サウナイキタイのイキタイ多い順、ニフティ温泉ランキング(サウナ施設は何故かこれに載ったこと掲示してあるところ多い)、SPA!読者アンケートなどなど様々紹介されています。これらを活用しながら「いいサウナ」を探すことはそこまで難しくありませんし、これらのランキングに載ってくるものについ

      • エストニア、フィンランドサウナ旅行記(2022.12)

        サウナの本場に行ってみたいサウナにハマってから「サウナの本場に行ってみたい」というのは何年も前から考えていました。意を決して2020年に行こうと考えていたのですがコロナのせいで行けなくなり、以来ずっと行けていませんでした。 「サウナ好きを自称しながらフィンランドにも行ったことないのは恥ずかしいだろ」 そう友人に煽られ、ついに2022年のエストニア及びフィンランドに行ってきました。 サウナの連載とか番組のパーソナリティの仕事とかあったらやりたいので是非とも仕事くださいw

        • スタートアップCOOの3年間でやったこと

          私がノインに移ってこの3月で3年が経ちました。わたわた動いていたらあっという間だったというのが実感です。そんなこんなの中で最近、シリーズCの資金調達についてのリリースを出しましたが、一定の区切りがついたのでこの3年で何をやったのか振り返ってみようと思います。 調達した資金で何をやっていくつもりなのかについて私のインタビューも出しました。主に採用をごりっとやって事業を進めたいです。 会社として何をやってきたのかみたいなところはこれまでも発信していますが、No.2のCOOが何

        メルカリ10周年企画を通じて感じた事業KPIに直結"しない"マーケティング活動の重要性

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        • コスメ系スタートアップのマーケティング戦略
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        記事

          【カルチャー紹介】コスメ勉強会について

          採用の面接をしている中でノインのカルチャーについての質問はけっこうあります。特に社内のメンバー間での交流についてはよく聞かれるポイントです。一緒に働くのであればどんなカルチャーの会社なのかは気になりますよね。 飲み会ばかりがコミュニケーションではないですが、コロナが蔓延し始めてからは飲みにもなかなかいけないし、部署間でのコミュニケーションは減りがち。「だれがどういう人なのか」や、「どういうことを考えているのか」みたいなことが伝わる場があるかどうかというのはいろいろな業務を進

          【カルチャー紹介】コスメ勉強会について

          スタートアップが大企業と上手に事業提携するためのコツ

          本業はスタートアップ経営なのに、スクワットについての書籍を出版したためにラジオやテレビ出演の依頼がきています。また、先日サウナについての投稿をFacebookにしたらそちらも非常に反響があり、本業がなんなのか皆さんが勘違いしてる気がしてきました。ちゃんと本業の方にフルコミットしてることをnoteでも示さないと。。 スタートアップにおける事業提携さて本題ですが、今回はスタートアップにおける事業提携をテーマに書いてみようと思います。事業にある程度尖りが出てきたり、ちょっと目立っ

          スタートアップが大企業と上手に事業提携するためのコツ

          化粧品業界のDXとはなにか

          先日、仕事と全く関係ない本を出版し、私のSNSでもスクワットが大事だとか、筋トレが人生で一番重要だとかそんな内容を発信していたらフォロワーが激減しました。スタートアップ、マーケティングクラスタの人が激減し、トレーニング界隈のフォロワーが微増、トータルとしては激減という結果になりました。 ちなみに書いた本は下のリンクのものです。この世の理のすべてを書きました。是非買ってください。 マーケティング視点でいくと、1アカウント1人格というのはSNSのような個人の特徴を打ち出すもの

          化粧品業界のDXとはなにか

          なぜ東大卒の私が職業筋肉と共著で書籍を出版するのか

          この度、2021年8月3日に書籍の出版をすることとなりました。単著ではなく共著で、友人でもありトレーニング指導もしてもらっている「職業筋肉」山田崇太郎と一緒に書きました。内容はスクワットです。本格的にトレーニングし始めてから5年以上は経つし、あまりオープンにはしてなかったけど実はジムの経営(ただの株主だけど)もしてたりするんでまぁ恥ずかしくはないくらいではあるかと思っています。もう一つの趣味である、サウナについても書籍化したいので是非出版社の方々ご連絡下さい。 自分の著書を

          なぜ東大卒の私が職業筋肉と共著で書籍を出版するのか

          「意思決定」が上司の仕事という話

          会社がだんだん大きくなってきて、人が増えることにより組織としての歪みやルール作りの重要性が顕在化してきました。そんな中で以前に私の上司が社内のマネジメント研修でやっていた内容が非常に印象的だったので、私なりにまとめ直してみようと思います。資料もまるままパクった部分が多いです。 仕事でよく言われる報連相、「報告、連絡、相談」についてです。「部下は報連相しないといけない」とは思っていましたが、衝撃だったのは「報連相を受ける上司の資質」についてです。これを聞いてから 「お前は報

          「意思決定」が上司の仕事という話

          ノインの2代目CTO採用について

          以前、私のnoteでもCTOを採用していることに少し触れましたが、今、当社ではCxOのポジションをいくつか募集しており、CTOの採用も行っています。これについてCTO候補として選考を受けてくださる方や、エンジニアのメンバーのポジションを受けてくださる方、そしてエージェントの方より多数ご質問をいただいておりますので、現状と背景について説明しておいたほうがいいかと考えて、書いてみました。 現執行役員CTO小川の進退について現在、当社のCTOは創業当初から在籍している小川(執行役

          ノインの2代目CTO採用について

          大企業からスタートアップへ転職する場合のリスクについて

          ちょっと前にTwitterになんの気なしに書いたら軽く反響を呼んだのですが、ベンチャーがいいのか大企業がいいのかみたいな議論はずっとあります。私がここで言いたかったことは主にメンタリティについてで、まさにつぶやきだったんですが、意外と反響あったし、引用RTとか見てると全然伝わらないんだなぁという気持ちもあったのでnoteでちゃんとこのあたり書いてみようと思います。 スタートアップにリスクはあるのか採用の面接だったり転職の相談だったりを受けているとみんなこれを言います。 「

          大企業からスタートアップへ転職する場合のリスクについて

          無理やり連れて行かれた2次会を上手に切り抜ける方法

          一次会を無事切り抜けたら前回、飲み会で3杯しか飲まずに「一番飲んだヤツ」になる方法を完全に酔っ払った勢いで書いたらやたらとバズってしまい、100円のnoteでの売上が10万円を超えました。本当にくだらない内容だったので驚いています。まったく儲ける気がないコンテンツだったので売上は全額寄付しました。コロナ禍でもみんなお酒で困っているのでしょうか?? 「いただきマウス」が面白いとお声をいただきましたが、「いただきマウス」以外に知らないのでさっぱりです。 まぁコロナ禍で緊急事態

          無理やり連れて行かれた2次会を上手に切り抜ける方法

          40名のスタートアップが4ヶ月で自己応募で12名採用できた話

          採用こそスタートアップの一番の悩みスタートアップにとって人材採用は一番の悩みではないでしょうか。ノインでは私が入社したとき社員は私を含めて10名でしたが現在では50名を超える規模になってきました。採用については昨年の12月まで専任の採用担当なしでなんとか回してきましたが、さすがに回らなくなり4ヶ月ほど前から採用担当を採用して採用を強化しています。採用担当を入れてからの成果は以下です。 採用担当:2020/12入社 実績(2020/12以降の入社):19名(うち自己応募12名

          40名のスタートアップが4ヶ月で自己応募で12名採用できた話

          NOINが決済をファミペイに統一して売上を36倍にした方法

          2月の売上が前年比で約10倍になったという話を以前に上げましたが、この1年で最も売上が伸びた施策の詳細について書いてみようと思います。2月は「ファミペイキャンペーン」と「ニコニコノイン」の組み合わせで2日間の売上が通常時の36倍という爆発的効果を生みました。あまり再現性があるものではないですが、多少でも参考になれば幸いです。 メディアのマーケティングのKPIこれまで私がやってきたマーケティング(プロモーション)はあまりキャンペーンの山をつくるようなことはせずにずっと一定の金

          NOINが決済をファミペイに統一して売上を36倍にした方法

          発売わずか3ヶ月で30万本の大ヒットを生んだsöpöはデータから生まれたという話

          ファミリーマート限定で販売しているsöpöというブランドがあります。söpöはNOINが作っているブランドで、先日発売わずか3ヶ月で30万本の大ヒットとなっているというリリースを出したところですが、今回はそのsöpöがどのような経緯で作られたのかという点について解説したいと思います。解説なんて偉そうに言っていますが、開発に私はまったく絡んでいませんが…。マーケティング視点での施策設計や、なにより企画段階での女性からの反応をみてもsöpöは自信はありましたが、文字通り社運を賭け

          発売わずか3ヶ月で30万本の大ヒットを生んだsöpöはデータから生まれたという話

          NOINが1年間で売上を10倍にした方法

          1年間で10倍の売上(GMV)に成長「コロナの影響はECにとっては追い風である」ということは一般的に言われていますがNOINにもコロナは大きく影響しました。ECで売上が300%とか400%という話はよく聞きますが、NOINでも流通額(GMV)が昨年2月比で今年の2月は9.6倍でした。これも売れすぎて物理的に在庫が倉庫からなくなってしまった影響もあるので、ちゃんと在庫用意できていればちゃんと10倍を達成できたはずです。絶対値は伏せますが、グラフにするときれいな右肩上がりです。(

          NOINが1年間で売上を10倍にした方法