無人島にもトレンドはある

無人島にも実はトレンドは存在する。ないとおかしいと。私の理論上はね。

例えば酸っぱいものが欲しいなと人間が欲した時、日本人なら梅干しを食べるかもしれない。韓国人ならキムチを食べるかもしれない。でも無人島に、梅干しもキムチもないなら、他の何かを食べるかもしれない。で、次は『甘い物も食べたい』とかって思考の連続が、実は我々がトレンドの移り変わりと呼んでいる物なんです。

野球で言うと1番から9番まであるんですけど。 1人だけ(1つの個性だけ)だと打線にならない。だけどいろんなタイプのバッターがいることにより打線になるような感じで、人間の心が変わっていく。この流れのことをトレンドって言っているんですけど。

これが実はマスメディア等の外的影響を受けなくても、ある程度一定で変わっていく。一定の速度と言うか、 一定の間隔で、ある程度大衆の平均値が変わるっていうのを私は発見したと。 そうでないと説明がつかない事がたくさんあると。

例えば、なんか『一人で遊びたいな』って思った時に、80年代の日本では、ファミコンのCMが流れたと。そうすると一定層が『欲しいなー』って思ったわけです。

じゃあ無人島でテレビがないっていう設定で、テレビの情報がないとなった時に『一人で遊びたい』んだったらまたそれは自分で、何らかの遊びを作り出すと。

で、我々はファミコンのCM が流れてから、これ欲しいなって思ったとしか普通は思っていないですね。そういうふうにしか考えられませんね。普通の人だと。

でも開発している人はあらかじめ大衆のニーズを計算して作ってます。なんでも開発したって、CMしたって売れない物は売れない。世の中のニーズに合うかどうか。この例えば『1人で遊びたい』『酸っぱい物が欲しい』という嗜好の流れは別に情報がなくても変わってるんですよ。ファミコンじゃなくても、タレントさんだったり、歌だったり、他の商品だったり、サービスだったり、キャンペーン(政策的な事も含む)だったり。

現象だけを並べていくと単純にコマーシャルされてるだけのように思ってしまう。こっちのニーズ関係なく、とりあえずこれを流行らせたいから、これを持ってきましたみたいな、この CMしとこうみたいな、これを流行らせたいからっていう風にも思えてしまうんですけど、実はこれは世の中のニーズが変化していて、それを読んで開発販売促進してるんですよね。

そして逆の事を言うようにも聞こえるかもだけど、外的要因によってもまた変わってくるからね。 あなたの心の中が変わっているんだけど、それは外的要因によってもまた変わっていくのでややこしくなるんですけど。ただそれって多少のズレみたいな、遅くなる速くなるとか。 もっとこう強調されるとか。そういう事はあるんですけど基本的なあなたの例えばその『酸っぱいものが欲しい』とか今言ったような『一人で遊びたい』とかこれは変わらないんですよ。変わらないというか、この嗜好が変わっていくっていう話なんですよ。これが一定の速度で変わっていくっていうのがトレンドなの。 あなたの欲求の根本の嗜好が変わっていくという考え方ね。それで何を具体的に求めるかは人それぞれ変わるって事ね。

まあそうだなあ今はですね意外性を求める傾向にあるんですよね。意外なほうがいいみたいなのがあるんですけど。 これをすごい意外なやつがきちゃった場合ね。先に。『もっと意外じゃないと』みたいなことが起こってくるんですよ。そうすると意外性、意外性で行きますから、意外性が段々増していくっていう。

今だったら、あんまりこう自分で宣言しちゃいすぎるとそれを超えなきゃいけないみたいなとこあるんですよね。よくアーティストが『いい意味で裏切りたい』みたいに言う人いるんですよ。 こういう曲出したら、そのイメージをまた超えなきゃいけないと言うか、こうきたかって思わさなきゃいけないとかあるんであんまり宣言しすぎると、意外性がなくなって成功しないっていうパターンもあるので難しいところなんです。

そういう外的要因が関係してくるんだけど、反動みたいなのもあって、 自分自身は真面目なんだけど、なんか『派手な女の子っていいよな』とか思ったとして、どんどん求めて行くんだけど『やっぱでも自分と違うな自分に合った娘じゃないな』というのも同時に存在するんです。だからもっと派手な娘ってなってくると、もっと自分とはかけ離れていくという事ね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?