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番外編-ここまでを振り返って-

字を読むのが苦手な相手に記事を読み聞かせたたところ、このような意見をもらった。

「淡々と書かれていて、まるで何でもない事のようだ」

仮状態の記事とはいえ、読者にそのような印象を持たれては元も子もない。
私は、この記事を読んだ誰かに「あと1日頑張ってみよう」「もう少し生きてみよう」と思って頂きたいのに、どうやら今のままでは違う結果を生んでしまいそうである。

私の欠点である。
私は自分以外の事を深く掘り下げて文に起こす事は得意だが、自分の事となるとどうやら淡々としてしまうのである。
誰にとっても自分の人生はある程度の”普通”であり、そこに自分自身で驚きは抱きにくいものである。

貴重な意見をくれた彼はこうも言った。

「文の最初に虐待と書かれてあるのと、最後の方にこれは虐待だったのかもしれないと書かれてあるのでは、印象が全く違う」

確かにそうである。
私は自分の生い立ちを自分で書いているため、どうにもその辺がうまくいかない。
決して誇張して伝えないように努力しているが、逆に何でもない事のように伝わるのはもっと違う。

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