見出し画像

【大学受験】1年3学期 中間考査

中間考査で息子氏がやらかした。

なんと、生物で23点という途轍もない点数を叩き出してしまったのだ。(満点は100点、平均点は58点)。

化学は91点なので、理科が苦手なわけではない。
他の教科にしても、数学はいい、英語はいい、社会はまずまず、国語はイマイチだけど許容範囲。
この生物だけで途方もなく平均点を落としていることになる。
もし生物が平均点だったら、過去最高だったかもしれない、とは息子氏の言。

話を聞くと、生物は興味が持てなくて授業も聞いていないそう。もちろんノートも取っていない。
そりゃ23点取っちゃうよね。

「もしかして生物は最下位じゃないの?」
「それがね、僕より猛者が何人もいるらしいよ。すごいよね」

そんなところで猛者にならなくてもよろしい。

しかし学校内でだいたいの順位が出る以上、生物だけあんなに悪くて悔しくないだろうかと思う。
聞いてみたら、

「まあ、悔しいね」

とたいして悔しくなさそうだった。

しかし、ここまで生物が苦手とは困ったものだと思う。

確かに私の兄弟は2人とも工学部で、理科の選択は物理と化学だった。
かくいう私も高校時代は生物で赤点ばかり取っていた記憶がある。

今回のテストも、テスト前に化学の範囲を聞いて、いろいろとアドバイスはした。
数学も問題を見て、あれこれと口出しをした。
ところが生物はさっぱりわからないので、全くタッチしていなかった。
そうしたら23点。

数学も英語も国語も社会も、ある程度は教えてやることができる。
だが生物はまったくわからない。

まさか息子がこんなに生物嫌いになってしまったのは、私のせいではないだろうか?

今にして思えば、小学校の時から、我が家で「生物」に関する話題が家庭内で出ることはなかった。
例えば水俣病資料館に行ったら、アセトアルデヒドが云々とか、アセチレンが云々とか、聞かれてもいないのに講釈を垂れた。
唐津の歴史博物館に行ったら、高橋是清が云々とか、水野忠邦が云々とか、これまた聞かれてもいないのに講釈を垂れた。

ところが生物に関する話題になると、完全にスルーである。
せめてコロナ禍になったときにでも、コロナウィルスの蘊蓄でも垂れてやれば(そんな蘊蓄はないが)、息子も生物に興味を持ったのかもしれない。
そうしたら、息子も生物に興味を持って、授業を一所懸命聞いていたかもしれない。
そうしたら、大して勉強しなくても、そこそこの点数を取れていたのかもしれない。

教養がないとは、かくも悲しいものだったか。

まさか息子の成績で、自分の高校時代の不勉強さを嘆く羽目になるとは思わなかった。(*´ω`*)








……いやあ、でも、やっぱ成績が悪いのは息子のせいでしょ。(≧◇≦)






#小説 #物語 #日記 #エッセイ #コラム #大学受験 #受験 #高校受験 #教育 #学校教育 #勉強


小説が面白いと思ったら、スキしてもらえれば嬉しいです。 講談社から「虫とりのうた」、「赤い蟷螂」、「幼虫旅館」が出版されているので、もしよろしければ! (怖い話です)