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映画分析ノック⑯『トイ・ストーリー』(1995)

映画『トイ・ストーリー』ログライン


第1幕「オモチャの日常/新参者・バズの登場/ウッディの嫉妬」(状況設定)

①:少年アンディがお気に入りのオモチャで遊んでいる(それぞれ、ただのオモチャだ)。特に少年のお気に入りは、カウボーイ人形・ウッディ。
②:アンディが部屋を出ると、ウッディの号令でオモチャたちが一斉に動き出す。ウッディは集会を開き、
 (1)近いうちに「引っ越し」があること/(2)少年の「誕生日パーティー」が今日であること
  を伝える。
③:早速、誕生日プレゼントを持って客が来る。それは、新しいオモチャの仲間が増えるということだ。期待と不安を募らせるオモチャたち。兵隊を偵察に向かわせ、誕生日プレゼントの様子を探るウッディ一同。
④:最後のオモチャの中身を聞く前に、無線機を落としてしまう。電池をつけると「子供が部屋に向かった!」と警告が。大慌てで元のオモチャに戻るウッディたち。
⑤:部屋に戻ってきた子供たちは、ベッドの上にプレゼントを放り投げ、また部屋の外へ。ベッドの上にいたのは、新しいプレゼント・宇宙戦士のバズ・ライトイヤーだった。バズは、自分が本当に宇宙戦士であると信じ、オモチャであるとは気付いていない。
⑥:最新のオモチャであるバズにチヤホヤする一同。少年アンディのお気に入りも、ウッディからバズへ。それまで皆の中心だったウッディは嫉妬する(点描)。
⑦:ウッディとバズが小競り合いをしていると、隣の家の住人・シドが庭で遊びはじめる。シドはオモチャをいじめる悪名高い少年だ。今日も兵隊のオモチャに爆弾をつけて爆破した。恐れるオモチャたちだが、引っ越せばお別れだと話す。

第2幕「ウッディとバズの冒険/険悪から友情へ」(葛藤・対立)

⑧:引っ越し前日の夕方。アンディ少年は母とピザ屋へ行く。連れて行けるオモチャは1体だけと聞いたウッディは、バズを部屋の隙間に落とそうとする。が、誤って窓からシドの家の庭に落下させてしまった。皆から責められるウッディ。【PP1】
⑨:アンディ少年が戻ってくるが、バズがいない。アンディは仕方なくウッディを連れていくことに。庭の茂みに落ちていたバズは、車に乗せられているウッディを目撃し、仕返しのために追いかけて車にしがみつく。
⑩:ガソリンスタンド。給油している間に、ウッディのいる車内にバズが乗り込み、車の外で乱闘に発展。喧嘩に夢中になっている隙に、アンディの車は走り去ってしまう。取り残されたウッディとバズ。
⑪:そこへピザ屋の宅配カーが来る。ウッディとバズは宅配カーに乗り込むことに成功。ウッディとバズを乗せた宅配カーは、アンディのいるピザ屋へ到着する。
⑫:ピザ屋はゲーセンと一体になった近未来型(まるで宇宙)のお店。ウッディはアンディ少年を見つけるが、バズは宇宙船型のUFOキャッチャーに夢中。景品の中に入ってしまう。それを追いかけウッディも景品の中へ。
⑬:そこへ現れたシド。UFOキャッチャーの景品にバズが入っているのを発見し、バズを捕まえてしまう。連れ戻そうとしたウッディも一緒に、シドの家に連れていかれることになる。【MP】
⑭:シドの部屋は解剖された不気味なオモチャだらけ。妹の人形も無惨な姿に。怖がるウッディとバズ。(アンディ宅のオモチャ「ウッディ消えた」強まる疑惑)
⑮:シドの拷問(虫眼鏡で熱)に耐えるウッディとバズ。玄関から逃走を試みるも、凶暴な犬を起こしてしまい、別々の部屋へ逃げ込む。
⑯:シドの寝室へ逃げ込んだバズは、TVCMを見て自分がオモチャであることを知り、ショックを受ける。信じたくない気持ちから2階の窓を目掛けて飛び立つが、落下して腕を損傷。
⑰:ウッディは妹の部屋で自暴自棄になっているバズを見つける。窓を目掛けて飛んだというヒントを得て、ウッディはシド宅の窓から隣のアンディ宅の窓へ飛び移ることを思いつく。が、アンディ宅の仲間は未だにウッディを疑っており、ハシゴを外してしまう。
⑱:落胆していると、バズの腕をシドのオモチャたちが直してくれた。彼らは不気味だが悪い人ではなさそうだ。
⑲:そこへシドが来る。危険なロケット爆弾で遊ぶようだ。標的にされたのはウッディ……ではなく、バズ。ロケットを括り付けられたバズは(雨天のため)翌朝にロケット爆弾で飛ばされることに。
⑳:アンディの家。明日の引っ越しを前にウッディとバズが見つからないことで、寂しそうなアンディ少年がいる。
㉑:シドの部屋。シドが寝ている隙に逃げたいウッディだが、バズは落ち込んだまま。そんなバズにウッディは「宇宙戦士ではなくオモチャだからアンディは君が好きなんだ」「君はオモチャの憧れだ」と励ます。素直になったウッディに勇気づけられるバズ。
㉒:ウッディとバズは脱出を試みる。同時に隣のアンディ宅では引っ越しの車が来ていた。急いで脱出しようとするが、シドが起きてしまい、バズは庭へと連行されてしまう。ウッディはシドのオモチャたちに助けを仰ぐ。
㉓:片付いているアンディの部屋。アンディはウッディとバズが見つからずに悲しそうな顔。
㉔:シドのオモチャたちとウッディは力を合わせ、シドの部屋から庭に脱出する。
㉕:庭でバズをロケット爆弾で発射しようとしているシドを、オモチャ一同で怖がらせて懲らしめることに成功。

第3幕「決死の帰還/自己犠牲の変化」(解決・変化)

㉖:ロケット爆弾を外す間もなく、アンディの車が出発してしまう。ウッディとバズはアンディの引っ越しカーに捕まろうとするが、バズがシドの犬に捕まって乗り遅れてしまう(お互いに自己犠牲を払うようになる)。【PP2】
㉗:ウッディは引っ越しカーの荷台にあるアンディのオモチャの箱を開け、仲間たちの中からラジコンを探し出す。そのラジコンを車外に放り出し、操作することでバズを助けようとする。が、ウッディを信用していないオモチャたちは、ウッディを車外へ放り出す。
㉘:放り出されたウッディをラジコンに乗ったバズが迎えに行き、二人で引っ越しカーに追いつくことを目指す。が、あと少しというところでラジコンのバッテリーが切れ、追いつけなかった。
㉙:落胆するウッディとバズだが、バズにはロケット爆弾が括り付けられていたままだ。ウッディはシドに持たされたマッチで火をつけようとするが消えてしまう。もうダメかと思われたが、バズのシャッターが虫眼鏡の役割になり、太陽で燃やすことで着火に成功。
㉚:ロケット爆弾の勢いで引っ越しカーに追いつき、勢い余って空を飛ぶウッディとバズ。さらにバズは綺麗に空を飛んで、引っ越しカーを通り越し、先頭を走るアンディの車(のダンボール箱)に着陸。喜ぶアンディ。微笑み合うウッディとバズ。
㉛:季節は冬。新居でクリスマスプレゼントを開けるアンディ。それを兵隊が偵察し、無線機で聞いているオモチャたち。新しいプレゼントに期待と不安の様子。新しいプレゼントは……仔犬!笑い合うウッディとバズ。


映画『トイ・ストーリー』分析


■主人公は誰で、どこから登場しているか

主人公は、カウボーイの人形「ウッディ」。
少年アンディが一番気に入っているオモチャであり、
オモチャ仲間たちの中でもリーダー的存在である。

第1幕①、少年アンディがオモチャで遊ぶファーストシーンで登場。
少年アンディが無邪気にオモチャで遊ぶシーン。
ウッディや他のオモチャたちは、ただのオモチャとして遊ばれているだけ。
(オモチャが動き出す展開への前振りになっているシーン)

■二番目の人物は誰で、どこで登場しているか

副主人公は、スペースレンジャーの人形「バズ・ライトイヤー」。
少年アンディが新しく買ってもらった新商品のオモチャであり、
それ以降はウッディに代わってバズがアンディのお気に入りとなる。
自分のことをオモチャではなく本物のスペースレンジャーだと思い込んでいる。

⑤(第1幕)、少年アンディの誕生日プレゼントとしてバズがベッドの上にいるシーンで登場。
新しいオモチャで機能性もあって宙を飛べる?ことでチヤホヤされ、ウッディの嫉妬を買う。

💡バズの登場(ウッディとバズの出会い)が、物語が本格的に始まるキッカケとなっている。

■主人公の物語が本格的に始まるのはどこか。それはどんな物語か

物語が本格的に始まるのは……「⑧(第2幕)」、
引っ越し前日の夕方。アンディ少年は母とピザ屋へ行く。連れて行けるオモチャは1体だけと聞いたウッディは、バズを部屋の隙間に落とそうとする。が、誤って窓からシドの家の庭に落下させてしまった。皆から責められるウッディ。

どんな物語か……
【カウボーイ人形のオモチャ・ウッディが宇宙戦士人形・バズと出会い、危機を乗り越えながら徐々に友情を深めてゆく冒険物語】

■物語が大きく転換しているのはどこか

「⑬(第2幕)」
ピザ屋。ウッディとバズが少年アンディの家に戻ろうとするが、隣の家の暴れん坊・シドに貰われてしまうシーン。
ここからは、シドの家からの脱出がメインの障害となる(その後、引っ越しに間に合うかの障害)。

■クライマックスはどこか

クライマックスは2回。

1回目:第2幕ラスト
㉔〜㉕で、ウッディがシドの部屋から脱出し、庭でバズのロケット爆弾に着火しようとしているシドをオモチャ一同で懲らしめる一連のシーン。

2回目:第3幕ほとんど
㉖〜㉚で、ウッディとバズが力を合わせて、出発してしまった少年アンディの車に追いつこうとする一連のシーン。

クライマックスは基本的に2回必要!

■主人公が困ること、苦しむことはどこでどんなふうに起こっているか

・アンディのお気に入りが、自分(ウッディ)からバズへ代わってしまう。
・嫉妬心から、誤ってバズを部屋の外に落としてしまう。
・故意にバズを落としたと疑われ、オモチャ仲間から不信感を買ってしまう。
・アンディの車の中でウッディとバズが喧嘩し、その間に車に置いてかれてしまう。
・アンディの元に戻れそうになるも、隣の家の悪ガキ・シドに拾われてしまう。
・シドの部屋からなかなか脱出できない(シドの部屋のオモチャが怖い)。
・アンディのオモチャ仲間も、ウッディへの不信感から手を貸してくれない。
・バズが自分をオモチャだと認識してしまい、自暴自棄になってしまう。
・自分の代わりにバズがロケット爆弾を括り付けられてしまう。
・シドを懲らしめたのも束の間、アンディの引っ越し車が去ってしまう。
・追いつく寸前で追いつかない…の繰り返し。

■逆にホッとするようなことや主人公が喜ぶことはどこで起こっているか

主に後半……
・ウッディの励ましによってバズが気力を取り戻す。
・シドのオモチャたちが実は良い人たちで、ウッディの作戦に協力してくれる。
・無事にシドの部屋から脱出し、シドを懲らしめることに成功する。
・ウッディのためにバズが犠牲になってシドの犬と戦ってくれる。
・ロケット爆弾に着火する方法を思いつく。
・バズが空を飛べる。
・アンディの車に着地できる。
・アンディがウッディをちゃんと大切に思っていたことが分かる。

■起承転結に分けるならどこまでが起でどこまでが承か

起「オモチャの日常/バズとの出会い」
①:少年アンディがお気に入りのオモチャで遊んでいる(それぞれ、ただのオモチャだ)。特に少年のお気に入りは、カウボーイ人形・ウッディ。

⑦:ウッディとバズが小競り合いをしていると、隣の家の住人・シドが庭で遊びはじめる。シドはオモチャをいじめる悪名高い少年だ。今日も兵隊のオモチャに爆弾をつけて爆破した。恐れるオモチャたちだが、引っ越せばお別れだと話す。

承「ウッディとバズの旅/シドの家に監禁」
⑧:引っ越し前日の夕方。アンディ少年は母とピザ屋へ行く。連れて行けるオモチャは1体だけと聞いたウッディは、バズを部屋の隙間に落とそうとする。が、誤って窓からシドの家の庭に落下させてしまった。皆から責められるウッディ。【PP1】

⑱:落胆していると、バズの腕をシドのオモチャたちが直してくれた。彼らは不気味だが悪い人ではなさそうだ。

転「バズのピンチ/シドの家から脱出」
⑲:そこへシドが来る。危険なロケット爆弾で遊ぶようだ。標的にされたのはウッディ……ではなく、バズ。ロケットを括り付けられたバズは(雨天のため)翌朝にロケット爆弾で飛ばされることに。

㉕:庭でバズをロケット爆弾で発射しようとしているシドを、オモチャ一同で怖がらせて懲らしめることに成功。

結「引っ越しに間に合うか/ウッディとバズの友情(自己犠牲)」
㉖:ロケット爆弾を外す間もなく、アンディの車が出発してしまう。ウッディとバズはアンディの引っ越しカーに捕まろうとするが、バズがシドの犬に捕まって乗り遅れてしまう(お互いに自己犠牲を払うようになる)。【PP2】

㉛:季節は冬。新居でクリスマスプレゼントを開けるアンディ。それを兵隊が偵察し、無線機で聞いているオモチャたち。新しいプレゼントに期待と不安の様子。新しいプレゼントは……仔犬!笑い合うウッディとバズ。

■三幕だとするとどこが分かれ目か

第1幕「オモチャの日常/新参者・バズの登場/ウッディの嫉妬」(状況設定)
①:少年アンディがお気に入りのオモチャで遊んでいる(それぞれ、ただのオモチャだ)。特に少年のお気に入りは、カウボーイ人形・ウッディ。

⑦:ウッディとバズが小競り合いをしていると、隣の家の住人・シドが庭で遊びはじめる。シドはオモチャをいじめる悪名高い少年だ。今日も兵隊のオモチャに爆弾をつけて爆破した。恐れるオモチャたちだが、引っ越せばお別れだと話す。

第2幕「ウッディとバズの冒険/険悪から友情へ」(葛藤・対立)
⑧:引っ越し前日の夕方。アンディ少年は母とピザ屋へ行く。連れて行けるオモチャは1体だけと聞いたウッディは、バズを部屋の隙間に落とそうとする。が、誤って窓からシドの家の庭に落下させてしまった。皆から責められるウッディ。【PP1】

㉕:庭でバズをロケット爆弾で発射しようとしているシドを、オモチャ一同で怖がらせて懲らしめることに成功。

第3幕「決死の帰還/自己犠牲の変化」(解決・変化)
㉖:ロケット爆弾を外す間もなく、アンディの車が出発してしまう。ウッディとバズはアンディの引っ越しカーに捕まろうとするが、バズがシドの犬に捕まって乗り遅れてしまう(お互いに自己犠牲を払うようになる)。【PP2】

㉛:季節は冬。新居でクリスマスプレゼントを開けるアンディ。それを兵隊が偵察し、無線機で聞いているオモチャたち。新しいプレゼントに期待と不安の様子。新しいプレゼントは……仔犬!笑い合うウッディとバズ。

■このストーリーを3行で言うとどうなるか

アンディ少年のオモチャであるカウボーイ人形・ウッディは、新しいオモチャ・バズの登場によって人気者の座を奪われてしまう。
嫉妬したウッディがバズを部屋の外に落としてしまったことで、ウッディとバズの冒険が始まる。
アンディ少年の家へ帰還すべく、いくつもの危機・困難を乗り越える過程で、ウッディとバズは友情を深めてゆく。

■このストーリーを15項目くらいの箇条書きにするとどうなるか

・アンディ少年のお気に入りのオモチャであるカウボーイ人形・ウッディは、オモチャたちのリーダー的存在だ。
・アンディの誕生日プレゼントに、新しいオモチャであるバズ・ライトイヤーが仲間入りする。一気に人気者の座を奪われたウッディ。
・バズに嫉妬したウッディは、バズに悪戯するつもりが誤ってバズを窓の外に突き落としてしまう。
・バズの代わりにピザ屋に向かう車に乗せられたウッディ。そこへバズが仕返しにきて場外乱闘。アンディの車に置いていかれてしまう。
・ピザ屋の配達車に乗り込み、アンディのいるピザ屋にたどり着くウッディとバズ。しかしそこで隣の家の悪ガキ・シドに貰われてしまう。
・シドの家には解体された不気味なオモチャ。シドの拷問に耐えるウッディとバズは、脱走を試みるが玄関の犬に阻まれて失敗。
・バズは逃げ込んだ部屋で自分のTVCMを見る。そこで自分はオモチャであると知り、ショックを受ける。窓から飛び立とうとして墜落、腕が取れる。
・ウッディはシドの部屋の窓からアンディの部屋の窓へと飛び移る計画を立てるが、ウッディに不信感を感じる仲間たちによってハシゴを外されてしまう。
・シドの不気味なオモチャたちが、バズの取れた腕を修理してくれる。実は良いオモチャたちなのだ。
・シドがロケット爆弾を持ってきて、バズの背中に括り付けた。明日の朝にこれで遊ぶらしい。
・ウッディは自暴自棄になっているバズを励ます。復活したバズはシドの部屋から抜け出そうとするが、朝が来てシドに連れていかれてしまう。
・ウッディはシドのオモチャたちを集めて、バズの救出作戦を計画。無事、救出に成功し、シドを懲らしめることができる。
・喜びも束の間、アンディの引っ越し車が行ってしまう。ウッディとバズは走って追いかけるが、追いつきそうで追いつかない。
・ウッディとバズはバズの背中についたロケット爆弾に望みを託す。着火に成功し、宙を舞うバズとウッディ。綺麗にアンディの車に着地。
・オモチャが戻ってきたアンディは大喜び。仲違いをしていたウッディとバズには、友情が生まれていた。


学びポイント


■構成/ストーリー


卑しい性格のポテトヘッド=ウッディの嫉妬を焚きつける役割
👉ウッディがバズに嫉妬している構図を分かりやすく説明している!


2幕の転換点【MP】で、シドを初登場させると急な印象がある。
💡1幕の最後で、ちょこっと「シド=暴れん坊」の紹介シーンを挟むことで、解消。


ウッディとバズが《2人揃って》戻らないと、友情が育まれない!
👉そのためには《ウッディだけが戻っても意味がない設定》にすべき
👉だから、ウッディがバズを突き落としたことによって、仲間たちがウッディを疑っている!という展開に。
💡これによってウッディは疑いを晴らすためにも、バズと2人で帰還しなくてはならなくなる。
(本当はバズを置いて帰りたいくらい、バズの存在が疎ましいはずなのに……)


ピザ屋が宇宙コンセプトである
👉バズが進んで向かいたくなるような「ピザ屋」である必要があるから
(宇宙船の宅配車・宇宙船のクレーンゲーム)
💡強引な設定でもディテールを作り込めば説得力はある。


定期的に、アンディ宅の様子を映す
・冒険シーンの繋ぎ目の役割(シーン転換がしやすい)
・引っ越し(時間的な制約)が迫っていること
・オモチャ仲間がウッディを軽蔑して、バズを心配している様子
・アンディがウッディとバズを大切に想っている気持ち
💡冒険モノの時は、定期的に「留まっている人/場所」のシーンを入れると、メリハリが効く


シドの拷問・虫眼鏡の照射
👉それがクライマックスでロケット爆弾に火をつけるアイディアになる
💡(前半)ネガティブな経験→(後半)ポジティブな用途に変換すると面白い!


ウッディとバズが心を通わせる必要がある
👉ただ冒険しているだけでは、2人の感情は平行線のまま
👉バズがオモチャと気づいて落胆する《アクシデント》が発生
👉天然で明るい(鬱陶しい)バズが、自信喪失して静かになってしまう
👉ウッディがバズを励ます展開に=ここでウッディとバズの距離が縮まる!
💡喧嘩している2人が心を通わせる時は、①相手の弱みが見える出来事を作り、②それを励ますことで、距離を縮める展開に!


シドの部屋から、なかなか出られない…!
・部屋のドアが閉まっている
・玄関には凶暴な犬がいて出られない
・ホール窓は飛べないので出られない
・部屋の窓は、アンディ宅の窓を閉められ飛び移れない(※実はここは破綻している)
・バズにロケット爆弾が仕掛けられる
👉シドが不在の隙に、犬を騙して家から締め出し、キッチンの裏口から逃走に成功!
💡危険な場所から脱走する展開では、障害物をとにかく重ねまくる!


ウッディがバズを励ますシーン
・オモチャのバズを肯定する
  👉オモチャは子供にとって大切な存在である、という本作の主題
・嫉妬していた自分の醜さを認める
  👉ウッディの変化のきっかけになる


ウッディのバズに対する感情の変化の過程
①嫉妬・拒絶
②罪悪感<自己保身
③不満・苛立ち
④心配
⑤バズを肯定/自分の幼稚さを認識
⑥友達認定
⑦自己犠牲


クライマックスは、自己犠牲の変化
ウッディ:バズが庭の柵にロケットが引っかかり遅れそうな時、自分は間に合ったのに、バズを助けに戻った(自己犠牲)
バズ:ウッディが引っ越し車に乗れず、犬に捕まっている時、自分は乗れていたのに、ウッディを助けて代わりに降りた(自己犠牲)
💡クライマックスに、冒頭(嫉妬・自己保身)と真逆(自己犠牲的)になった主人公・副主人公の変化を魅せる!


■シーン

・バズがTVCMを見て落胆するシーン
信じたくないがために、窓の外を見て飛ぼうとする。
外の景色には、空を自由に呼ぶ鳥が横切る。
💡飛べないバズに、飛べる鳥を見せる。

オモチャの特性を活かしたアクションシーン
・冒頭:オモチャ紹介
・シドの部屋脱出作戦
・シドを懲らしめる作戦
・引っ越しトラック追跡

・クライマックスの引っ越しトラック追跡シーン
カーアクションの真っ只中に、車内の赤ちゃんシーンを挟む
💡緊張のシーンに緩和するシーンを挟む


■キャラクター

ー主要人物ー

ウッディ:主人公
バズ・ライトイヤー:副主人公

ポテトヘッド:ウッディの嫉妬を焚き付ける役割・仲間内でウッディへの疑念を強める役割
ボー(姫):ウッディを最後まで信用する役割
レッグス(恐竜):中立的な意見を言う役割
ブー(ブタ):ポテトヘッドに同調する役割
スリンキー(犬):ウッディを最後まで信用する役割
RC(ラジコン):各PP①②で活躍する役割(バズを外に落とし、ふたりを引っ越し車に乗せる)
軍隊:アンディのプレゼントを偵察する役割
etc

アンディ:ウッディとバズの持ち主・あまり深くは描かれない

シド:アンディの隣人・オモチャを大切にしない悪ガキ


ーサブキャラー

アンディの母
アンディの妹

ハンナ:シドの妹
犬:シドの凶暴な飼い犬
不気味なオモチャたち:シドのオモチャ・本当は心優しい


■小道具



■セリフ

最初:ウッディ「(あんなの)かっこつけて落ちただけだ」
(ウッディの嫉妬)

最後:バズ「(こんなの)かっこつけて落ちただけだ」
(バズの変化:自分がオモチャであることを受け入れた)

ウッディ「手を貸してくれ!」
バズ「(外れた手を放り投げる)……」
 

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