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【映画記録】ドンガ!ドンガ!ドンガ!

 サロンシネマ1.2 で「熱風!!南インド映画の世界」が絶賛開催中だ。熱気と興奮でラリ確定なインド映画4本を一挙公開してくれる、激熱映画祭典である。

 というわけで高倉、映画「ヤマドンガ」を観てきました。
 監督はSSラージャマウリ監督、アカデミー賞を受賞した映画「RRR」の監督だ。主演は此方も「RRR」のコムラム・ビーム役を演じた名俳優、タラクNTRjr。高倉は「RRR」大好き人間なので、「わぁっビームたん主演作品!みるみる!」とテンション爆上げです。

 ここからは若干のネタバレが入ります。本筋には特に触れない予定ですが、ネタバレを踏みたくない各位はサロンシネマ1.2 でヤマをドンガドンガしてから先に進んでください。



 めちゃめちゃ楽しかったです!!!!
 主人公はお金が大好きな大泥棒ラジャ。粗筋は……と言いたいところだが、あまりにもいろんなことが起こりすぎていて、実のところ詳細をよく覚えていない。ざっくり言うと、ラジャが泥棒をして、刺されて死んで、閻魔大王になって、生き返って、恋をして、最後は約束のペンダントの中から神様が出てくる。鑑賞後の感想としては「映画4本くらい一気に観た気分」だった。
 因みに「ヤマドンガ」の「ヤマ」は閻魔、「ドンガ」は泥棒という意味だそう。閻魔泥棒とは、なんだかちょっと落語の演目っぽい。
 「ヤマドンガ」は「RRR」ほど物語そのものに重点を置かず、ダンスと演出と舞台装置とダンスとダンスとダンスを只管楽しむ映画という印象。そして「RRR」と違ってギャグ要素があまりに多い。タラク NTRjr演じる大泥棒ラジャに町の人が「お前NTRみたいに笑うなよ」とか言うし、飛び上がったタラク NTRjrが突然三人に分裂するし、「俺は虎だぜ」と前振りをしてから爆走するタラク NTRjr とシンクロするのはチーターだ。

 そしてタラク NTRjr の顔が永遠に良い。ラジャは人から油断を引き出して盗みを働く天才なので、表情がくるくる動く。「RRR」の時よりよく笑うしよく眉根を下げるしよく酔っぱらって悪態を吐く。最高。「RRR」比で500倍ウインクしてくれた。ファンサ過剰だ。死人が出るぞ。
 顔が良いで言うと、閻魔大王が人間界でその身分を偽るために、ラジャの幼馴染の女の姿に化けるというくだりがあるのだが、閻魔大王が化けた女がまた世界一美しかった……。高倉の好みドストライクです。すっげぇ好き。もとが「大王」なので不遜で無敵でガニ股。そんなところも大好き。高倉も手をねじり踏まれたい。

 いやぁヤマドンガ、愉快な映画でした。実はインド映画とはこういうもので、「RRR」がハリウッドナイズされたインド映画亜種なのかもしれない、という仮説を得つつ、次に観るインド映画を見繕うことにする。

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