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PDCAサイクルで見落とされがちな「Plan」の重要性

この記事は何か

目標を達成するためのフレームワークとして用いられることの多い「PDCAサイクル」について筆者の最近の学びも踏まえて色々書き起こしたものです。

PDCAとは何か?という初歩的な部分から、PDCAサイクルの中で見落とされがちな「Plan」の重要性についてまで、私なりの考えを述べていきます。

PDCAサイクルとは何か

PDCAサイクルとは、
「Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)」のサイクルのことを指します。
上記の4つの項目を繰り返し回すことで、継続的に業務の改善を目指す(目標達成をする)といったフレームワークになっています。

サイクルと言うからには、Action(改善)の次はPlan(計画)に戻るの?と疑問に思った人は観点が鋭いです。
回答としては、Check(評価)とAction(改善)次第で、Planに戻ることもあれば、Doに戻ることもあります。
(以下、Plan、Do、Check、Actionと記載します)

その理由としては、
Checkの段階で、Planに対して進捗できたか、できていないかを評価し、Actionでその評価を元に改善案を考えるのですが、
改善案の方向性として、Planの段階で設定した目標がそもそも間違っていればPlanから見直す必要がありますし、Doの段階で解くことを決めた課題や課題の解決策が間違っていればDoの段階から見直す形になるからです。

注意点として、サイクルの形やフェーズの確認を意識しすぎるが故に、PDCAを回すことが目的になってしまわないようにしてください。
あくまで継続改善・目標達成を目指すためのフレームワークであり、成し遂げたいことは綺麗な運用ではないです。


補足)
PDCAサイクルに関して、レイヤーによってはDoの部分だけを担当したり、DoからActionの提起までということもあるかもしれません。いや、リーダー以外の人のほとんどがDoから担当として入ることが多いです。

そのため、これから述べる内容はリーダー以上のレイヤーに対する内容が主になりますが、これからリーダーを経験したいという方もぜひ読み進めていただけると嬉しいです。

Plan(計画)を侮るな

Planが曖昧なものであれば、柔軟性がなければ、メンバーが頑張って回してくれるDo→Check→Actionのサイクルもうまく機能しないという可能性が高いです。

Planとは先ほど「計画」と記載していましたが、「戦略」といっても良いと思います。
ある方向に向かう上で、「やらないことを決める」のです。そしてやることが決まるのです。これが戦略のポイントです。

もし、方向性に対して「何でもかんでもやってしまおう!」という曖昧なPlanの元、メンバーにDoを降ろすとどうなるでしょうか?

実際、曖昧なPlanの元、Do→Check→Actionの中だけで綺麗にPDCAサイクルが回ることも、メンバーのレベルや解決する課題の大きさによってはあります。
ただ、スタートアップのようにハイストレッチ目標を掲げている場合は、"これがダメだったから、次はこれ、これもダメだったから次はこれ"という形で幅広くDoの手を伸ばしてしまい、"PDCAサイクルが回っていると言うよりかは、多方面に施策を打っているだけの学びやアップデートが薄い状態"が出来上がってしまいます。

これは、メンバーが悪いとはいっていません。
ガードレールがない状態で走る列車は運転手の権限の範囲でどこにでも向かってしまうという極めて自然なことです。

適切な方向に向かって、最短で進むためにも、
リーダーの役割として、「Plan」を戦略としてしっかり定め、チームに軸を与えることが大事になってくるのです。

だからこそ、PDCAサイクルにおける「Plan」を侮ってはいけないのです。

ただ、Planを熟考しすぎて全くDoに進んでいないという状況に陥ることは避けてください。Doをすることでしか見えないこともあります。
一回DoをしてみてPlanに戻ると言う方法があることも忘れないでください。

おしまいに

最後まで読んでくださりありがとうございました!
皆さんの中で今取り組んでいる「PDCAサイクル」が本当に回っていると言えるのか?を考え直すきっかけになることができていたら幸いです。

また次の記事でお会いしましょう!


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