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「TMCとは何か」がわかるプロローグ Part2


<前回までのあらすじ>

松下元気は、現役の経営者という立場でありながら、大学の客員教授となった。
悪戦苦闘が続いたが、授業やゼミを軌道に乗せていく。
4年後、客員教授を退任した松下は、若い世代に何らかの「価値ときっかけ」を与えていきたいという思いで、今後も大学に関わっていくことを決意する。

学生は何を求めているのだろうか、自分に何ができるのだろうか。
まずは、それを探っていく。


<TMCのコア事業決め>:2022年1月、TMC立ち上げ3ヶ月前

「うーん、悩むな・・・」。
いよいよ来週の授業で、ゼミ生のみんなに今後どうしていくのか?を提案しなければならない。
彼らが一緒にやるかどうかを決めるのは、その後だ。
「大学の授業では経験できない何かを提供できなければ意味はない」
一体自分に何ができるんだろうか?

まずは、自分が顧客(大学生)の立場に立ち、顧客が何を求めているのか?を整理してみよう。

今の大学生たちは数年前、高校生として受験勉強をしていたはずだ。
「彼らは高校生の時、大学に一体何を求めていたんだろう?」、まずはその整理だ。

<学術面>
- 自分の学術的な興味を追求する:経済・経営・
マーケ・法律・国際

-詰め込みでは無い高校までとは違う楽しい授業:グループワーク、ディスカッション


<生活面:時間的余裕、友人、遊び>
-自由な時間

-自分探し

-友達との出会い

<シゴト、社会への準備面>
-アルバイト

-就活、就職

-社会人との出会い

-社会へ出る準備


様々な期待と不安を抱いて大学生になったはずだ。果たして、みんなが求めていたものは、手に入ったのか?
確かに学術面、そして生活面では、高校生とは比べ物にならないほどの自由と、経済的な自由を手に入れたかもしれない。
しかし、社会への準備という面ではどうか?

日本の大学生は、アルバイト以外で社会に接することはほとんどない、謂わば「完全に守られた世界で、好きなことをやっている状態」なのだ。

ところが、その守られた幻想の世界が突如打ち砕かれる、「就活」だ。
これまで何の準備もしてこなかった大学生は、突然「職業選択」という現実を突き付けられ、
「自分が人生で何に価値を感じ何のために仕事をしてどのように企業に貢献するか?
を自分の言葉で説明しないといけなくなる。

また、説得力は自らの経験によってのみ証明される。大学3年生になるまでボーっとしていた学生、遊び呆けていた学生は後悔することになる。

そうだ、大学とは
「社会への準備(最後の階段)」であり、
大学生とは社会人になる前の、最終段階なのだ。しかし、その割には就活以外での「社会人との接点」は、ほぼゼロである。「なるほど、ここに解決すべき課題がありそうだ」、松下の考えも少しずつ固まってきた。

次に「自主ゼミ」のベネフィットを整理していこう。

大学という場所は最高学府であり、最高の学びを習得するところである。
とはいえ、あまりにも現在の大学は社会との接点が少ない。
「そうか、社会人との接点や、インタラクティブなキャリア教育は大学の授業で提供するのがとても難しい、それこそが我々がやっていくべきことだ」。
自分の自主ゼミで創り出すべきこと、それは「社会人から直接キャリアを学ぶ場」だ。

経営者である自分がプロデュースすれば、中々楽しくなりそうだ。大学の授業では経験できないことを学生自身が創り出し、学生主導で毎週授業を行う。
多くの社会人を招聘し、様々なキャリアに対する考え方、そして仕事やプライベートについて、様々な選択肢を聞くことで、自分たちのキャリアに対する選択肢を広げるのだ。

そして就活を始める頃には、きっと通常の大学生たちが考えるキャリアよりも、もっと広い選択肢の中で就活を始めることができるはずだ。

これが自分が考える自主ゼミ1つ目のベネフィットだ。

「面白くなってきた」、松下は自分の頭が回り始めたことに満足感を覚えた。

2つ目のベネフィットは、何よりこの自主ゼミ活動を通じて、学生たちは組織としての働き方、チームワークを学ぶことができる。
組織の一員として働くには、何が必要なのか?、最低限必要なもの、持っておいた方がいいもの、

そして「シゴトが出来る」と言われるためには、どんな要素やスキルが必要なのか?を、企業に入る前に経験・習得することができる。
この活動自体が「インターンシップ」になるのだ。

3つ目のベネフィットは、共通のゴールを目指して切磋琢磨した「生涯の仲間」を手に入れられることだ。
社会人になると、利益を全く求めない友人関係を求めるのは難しいように思う。今だからこそ構築できる人間関係を、この組織内でたくさん作ればいい。

そして4つ目、最後のベネフィットは何と言っても、「ここで自分を変えたいと本気で思っている学生」が、「自分を変えるきっかけ」をここで手に入れることだ。

<TMC設立>:2022年4月、TMC立ち上げ

斯くして、初代TMC(学生が命名)は、2022年4月に設立された。

未公認ではあるが、大学へのサークル登録も済ませ、毎週水曜日の5限にミーティングという名の「自主授業」を行っている。
心配していた学生数も、第1期はゼミ生の70%が残留、そして新たなメンバーを加えて約30名で活動することができた。

そして2023年4月、設立2年目が勝負の分かれ道だと思っていたところ、既存メンバーが大規模なリクルーティング活動を展開してくれ、
なんと新規生が50名、既存生30名、合計80名の大所帯となった。

「単位が無ければ学生は集まらない、どんなに魅力的な内容でも、短期的なメリットには敵わない」、そんな大学生の常識を打ち破ったことに、松下の目は潤んでいた。

「まだまだ、日本の若い子たちも、捨てたもんじゃない。みんながその気なら、とことん付き合ってやろうじゃないか」。

パソコンを見ながらそんなことを考えていると、子供たちが書斎に入って来て
「パパ、何をニヤニヤしてるの?」と聞いてきた。「ニヤニヤしてたか? 良いことあったんだよ、聞きたい?」
松下は、十数年後に大学生になるであろう小学生の息子と娘に得意げに語り始めた。

<最後に>:2023年9月、TMC立ち上げから1年半後

さて、松下の長い話は終わりにして、ここからの展開はTMC生に引き継ごう。

約10名が名乗りを上げてくれ、「出版部」というチームを立ち上げることができた。
ここからTMCのコンテンツを紹介、毎週の展開をnoteに投稿していくことになり、自分自身もワクワクしている。

最後になるが、これからTMCで何をやっていくのか、どのように各メンバーが成長していくのか、彼らが自分自身をどう変えていくのかを見ていけることが本当に楽しみでならない。

「一人の成功体験を100人の成功体験に、そして一人の失敗体験を100人の失敗体験」にしていくことができれば、
同じ時間で一人が100回の成功と失敗を得ることになり、引いては最強の組織になるに違いない。

利益を追求する必要が無い、今の段階でそれを経験できることは、何にも代え難い経験になるはずだ。
そんな組織を後輩たちに引き継ぐ、そしてその後輩たちは自分たちの独創性で違う方向性を導いていく。

「ここに正解は無い」。

TMCではテニスができなくても運動ができなくてもいい、テストで点数を取るのが苦手でもいい。大事なのは、チームでシゴトをすることを楽み、きちんとシゴトができる人材になり、成功体験を積み上げること。

そして周りから尊敬され、自分を変えていくことだ。これからの数十年はシゴトで評価されていくことになる。この子たちには、その素質がある、そして自分がきっかけを提供する。

将来は自分のためだけでなく、大事な人のため、組織のため、日本のために頑張ってほしいと願うばかりだ。

TMCは、変わり続ける

「課題」があれば、それをどのように解決するかを学生自らが気づき、話し合い、試してみる。
それでダメなら、また違う方法を試すのみだ。

どんな考えを持つ新規生が仲間になっていくのか、そしてTMCを巣立っていった卒業生たちがどのように自分たちを変え、後輩たちにどのようなアドバイスをしてくれるのか、本当に楽しみでならない。

本気で自分を変えたいと思っているあなた、
今後TMC生が本気で書いた投稿を継続して読んでみてほしい。その思いに触れることで、あなたの中で何かが変わっていく「きっかけ」が生まれたのなら、そんな嬉しいことは無い。

TMCは活動を止めない。「自分を変えるきっかけ」を求めて集まった本気のメンバーが、「新たなきっかけ」をもっともっと多くの人に与え続けるために!

※資料集:TMCの掟

<TMCの特徴>:インターンシップに負けない実践的なシゴトはここにある

・TMCは、皆さんが大学生活で手に入れたいもの、社会人として一歩早く身につけるべきことを、詰め込んだ場所
(=ゼミ+授業+インターン+サークル+自主団体)です。ここでは「自主ゼミ」と呼びます。

・自分を変えたいと思っている方は
「企業人としてのチャレンジ」と
「チームで働くこと」を一足早く経験し、ここで「自分を変えるきっかけ」を手に入れて下さい。

そうすれば「シゴトはつまらない・・・」という固定観念を変え、生涯の仲間を作ることができるはずです。

・ビジネスを共に創り上げる熱く楽しいチーム、シゴトも遊びも全力で、チームを一つの企業と見立ててゴールを目指す、それがTMCの理想です。

・そして目指すべきミッションは、TMCメンバーを含めて「本気で頑張る大学生を応援すること」です。

<TMCの設立理由>

・きっかけを提供したい、それがTMC設立の理由です。僕自身、経営者サイドの視点から何人もの大学生を見ると、
「勿体ない、この子は何かのきっかけがあれば変われるのに・・・」と思うことが多かったことを覚えています。

・単位やシラバスに縛られず、やる気のある大学生に「大学の授業では学べないきっかけ」を提供したいと考えました。
現役経営者のそばで、シゴトの進め方を吸収できるチャンスはここにあります(ちなみに無料です・・・笑)

<TMCが求める学生>

・TMCのゴールは、あくまで「チームの一員として、シゴトをするスキル」を手に入れることです

・学生の内に起業したい方や、起業家を目指す学生に有りがちな「自分だけがメリットを享受できれば良い」、「就活に役立ちそうだから」、
「現役経営者と知り合いになりたいから」という考えの方には向いていません。
他責・自己中心的な方はご遠慮下さい。

・全ての基本は「チームワーク」ですので、自分本位な考えでチームに貢献できない方は脱退のお願いをさせていただく場合があります。

・一方で、今まで何となく高校・大学生活を過ごしてしまい自分自身を変えたい方
(どうやって変えたいのか?を自分なりに悩み、変えるために行動している方)、

一つのチームで仲間と一緒にシゴトを楽しく進めたいと思っている「本気」の皆さんにお勧めです。

・TMCは・・・、飲み会、ゼミ合宿等、イベントが多数あり、
「シゴトも遊びも全力」です。

・毎回、成果を出せる方、出そうとする意欲のある方を募ります

・人の話をしっかりと聞ける方

・インターンだけでは就活のネタが足りない、物足りないというやる気溢れる受講生を求めていますが、自分の実績だけを優先せずに他の学生を尊敬・尊重できる方を求めています!

<TMCで手に入ること>

・本当の意味での「大学の楽しさ」(居場所・仲間・大人への階段)

・苦労と楽しさを共有した生涯の仲間(苦労を共有しないと深く仲良くなれないという前提)

・自分を変える方法、持つべき自信、そして変わった自分

・自主的に活動する楽しさ  ※本当に単位は出ません・・・!

・アウトプット重視の思考、長期インターンに代わる経験

・レスポンスのスピード

・仕事とは何ぞや?を理解すること、シゴトは楽しいということ

・社会人とのつながり、キャリア観、自分の選択肢の広がり

・社会人一年目から求められる「チームで働くスキル」

・モチベーションが高いメンバー間での「組織での動き方」、「組織の動かし方」

・ESに書ける経験とエピソード

以上

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