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私に輝きを教えてくれたdanger


TASAKIのdanger
買ったのは29歳ごろだったろうか。
もっと後だったか。
今では無数の宝石の虜となり、真珠やダイヤモンド、オパール、黒真珠と
様々に所持しているが
私が初めて買った宝石で、初めて買ったネックレスでもあった。

私は、それまで
アクセサリーが苦手だった。
雑誌のモデルを始めても、私には似つかわしくないと思い
自分に自信を持てないでいた。
それは、肌の色だった。
小学生の頃の私は、日焼けをし彫りが深めの顔立ちだったので
差別的な言葉で揶揄された。
肌の色を揶揄されたことがコンプレックスとなったが
それ以上に子供といえど、
その浅はかな差別的な言葉に
哀しい想いがあった。

次に、もう二度とこのニックネームで呼ばれることはないだろうと
女子中へ入学したが
早々に、最寄駅が同じ同級生から「首が汚い」と毎朝言われた。
毎朝。毎朝。毎朝、だ。

なぜ言われたのかは分からない。
今でも分からない。
以来、思春期というのもあり、朝晩必ずお風呂に入るようになった。

私は、こうも小中学生の頃、一部の人間から肌に対して揶揄されたが
生まれてこの方、40前になる今でも
顔や体にニキビはできたことがなく
シワもできにくく
肌トラブルに悩んだことはほぼない。それでも。

それでも、私は汚いのだろうかとコンプレックスを拭えないでいた。

高校生で雑誌のモデルになってからもだった。
令和の今は多様性という言葉が至る所で使われるようになったが
20年前の時点でも、日本では
肌は白くないと美しくないと思われていた。

美しさの基準は時代と共に変化はするが
どこかにどうしても潜在的な差別が人間にはあるのだろうか

肌の色を言われたこと
「首が汚い」と言われたことで
私は、アクセサリーがつけられなかった。
宝石の美しさで、より自分が汚く見えると思っていたからだ。
でもそんなコンプレックスを拭ってくれるまでに
欲しいと思わせてくれたのが
TASAKIのdangerシリーズであった。

チェンソーマンとコラボしたdanger。

dangerの意味は『危険、脅威』。
真珠の宝石言葉は『純粋・健康・長寿・富』。
真反対な二つが組み合わされたこのエッジの効いたデザインは、
革新的でとても惹かれるものがあった。
私のコンプレックスをdangerの棘が守ってくれたのだ。

出会えて良かった。
dangerが、私に美しさを教え一歩踏み出させてくれた。
とても感謝している。

danger Galper(サメの顎の骨格がモチーフ)

#買ったわけ