スクリーンショット_2019-02-12_23

白色より灰色!注目株のTwitterアカウント「シャープ」さんを勝手に分析

みなさん知っていますか? シャープ株式会社の公式Twitterアカウントの存在を。シャープと言えば、テレビやパソコン、スマートフォンなどが有名ですね。Android搭載スマホの販売台数シェアは17年、18年と2年連続1位とのこと。

そんなシャープの公式Twitterアカウントが最近何かと話題になっています。ぶっちゃけると、何で企業の公式アカウントがもてはやされているのか、理解ができませんでした。しかし、流れてきた次のツイートを見たときに、悟りました。

……キレッキレッじゃないですか……。ねとらぼに取り上げられようとするあたりに好感が持てました。他にも、次のような可愛いツイートも。

……気づきました。こいつはおもしろいと!

ということで、「シャープさん」がなぜおもしろいのかを、勝手に分析してみました。

分析の結果、ポイントは多く分けて次に3つになりました。

1.印象のギャップ
2.双方向コミュニケーション2.双方向コミュニケーション
3.つぶやくことが灰色

3つのポイントが程よい均衡を保って、それぞれ相互作用をもたらしていると思います。それでは、順に見ていきましょう。

1.印象のギャップ

シャープを知らないという日本人を見つけることの方が難しいぐらいの日本を代表する企業。そんなシャープに対して、みなさんはどのようなイメージを持っているでしょうか。私は「お堅い会社」という印象です。それは、メーカーだからかもしれませんし、大企業だからかもしれません。少なくとも「ゆるい会社」という印象を持つ人は、そうそういないのではないでしょうか。

そう思っている中で、先のようなツイートを目の当たりにすると、面食らわずにはいられません。この印象のギャップこそが、好感を生みます。例えば、見かけ不良少年が道端で困っている小さい子どもを助けている光景を見たら印象が変わるような。

2.双方向コミュニケーション

企業のSNSは単方向のコニュニケーションになりがちです。つまり、企業が自分から発信するのみで、外部とのコミュニケーションは取らないということ。もしシャープさんが単方向コミュニケーションであったならば、いくらおもしろいツイートをしていたとしても、良くても瞬間的な話題止まりで、ここまで受け入れられなかったでしょう。

しかし、SNSの醍醐味は双方向コミュニケーションが取れることにあります。シャープさんは、プロフィール文で「お問い合わせにはお答えできないこともありますが、いただいたリプにはできるだけ反応します」と記している通り、返信をこまめにしています。次のリプライもユーモアに溢れていませんか。

何か反応があると、つついてみたくなりますよね。面白い返しがくるんじゃないかって。受け手にとってしてみれば、単方向は受動的、双方向は能動的と言い換えられるでしょう。フォロワーは、このアカウントに対して能動的になれるのです。これが、超有名企業の公式アカウントとできるとなれば、なおさら興味深いですよね。

今後企業がSNSを活用する上で、このコミュニケーションができるかできないかは大きな分かれ目となるでしょう。もちろん、SNS運用の目的にも寄りますが。

3.つぶやくことが灰色

この灰色とは、シャープさんに限って言えば“ちょっと闇がある”ことです。次の自虐ツイートを見ていただければ、少し感じ取っていただけるでしょうか。

多くの企業のSNSの場合、自社サービス・製品などの紹介や当たり障りの内容になっていると思います。間違いのない、気分を害さない内容はもちろん大事ですが、オリジナリティを築くことは難しいでしょう。

当たり障りのない内容を白色、毒のある内容を黒色とするならば、シャープさんはちょうど灰色。影響を与えたり、覚えてもらったりするという意味では、灰色か黒色が有効でしょう。しかし、黒はあまりに極端。炎上にもつながりかねない危険な綱渡りです。

私のシャープさんの印象は「優しくて男前だけど、たまに毒っ気がある」です。毒っ気があると言っても、誰かを攻撃して傷つけたりはしません。少しクセのあるネガティブなことを発信するぐらいです。これぐらいの灰色がちょうど良いのかもしれません。

クセがあるけどいいやつ……
例えるなら、ONE PIECEのMr.2ボン・クレーのような。

以上3つの要素が相互作用しています。例えば「企業の公式アカウントなのに、リプライが飛んでくる。しかも、ちょっと毒っ気がある」などです。

シャープさんのツイートを深く掘ってみれば、まだまだネタがありそうですが、今日はこの辺で終わりにしたいと思います。
いま思いましたが、シャープさんのTwitterってもはや(もちろん良い意味で)ネタに見えるんですよね。
目が離せないシャープさんなので、今後も引き続きウォッチしていきます。

最後に、シャープさんの中の人が登壇したというSNS公式アカウントNightをうえはらけいたさんという方が漫画レポートにしていらしたので、ぜひ見てみてください。めちゃ面白くて、勉強にもなります。ビジュアルが、天下一武闘会かと思いました。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?