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F&N

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F&Nは長岡研究室で発刊しているマガジンです。 Foot&Networkの略であり、半年間の活動で出会った人や活動について紹介していきます。これまでは冊子の印刷をしていましたが、… もっと読む
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記事一覧

Footwork & Network vol.26

Footwork&Network、略してF&Nはゼミ生が「出会った人」を紹介することを通じて、自らの越境活動について書いていくマガジンです。 *今回は記事からの文章抜粋ではなく、編集者が記事紹介の文章を作成しています。 ◆悩むからこそ見えてきたもの / リンメイ【コンポスト/アップサイクル/環境問題】「環境問題と自分の関係をどのように見出すか」という課題に対し、環境ビギナーの自分がどう考えたら良いのかこれまでの出会いをヒントに綴ったリンメイ。記事の中では、マルシェで農園「

おかずクエストとアウトプット学習[Footwork & Network vol.26]

9月と10月はかなり目まぐるしい月でした。4週連続で静岡県焼津市に片道3時間半の鈍行列車で通っていたのです。なんでそんなことをしていたのか。そんな誰もが思うだろう疑問を紐解くために、全国各地でさまざまな活動をしている土肥潤也さんと、私が考えたビジネスプランである「おかずクエスト」を紹介します。  土肥さんと商店街クエストまず土肥潤也さんは、静岡県焼津市の駅前商店街で行われた大学生11人が参加したサマープログラムである「商店街クエスト」の主催者で、普段は焼津の駅前商店街を拠点

悩むからこそ見えてきたもの[Footwork & Network vol.26]

はじめに 4月、ドキュメンタリー映画「ザ・トゥルー・コスト〜ファストファッションの代償〜」を鑑賞しました。低価格に隠れた誰かの犠牲の上に成り立つ大量消費の残酷な映像に戸惑いました。また7月には映画「フード・インク」を鑑賞し、自分が口にする食料がどのように手元へやってくるのか、どのような品質なのか知りました。  そんなふうに、結構衝撃の強い映像から環境問題のテーマについて意識的に触れはじめた中で、「環境問題と自分の関係をどのように見出すか」という課題に直面しました。  環境ビギ

本気を生みだす場づくり[Footwork & Network vol.26]

 ”子どもの教育”に興味がある私は、教育支援を行うNPO法人カタリバが運営するユースセンターb-labで、この1年間活動をしてきた。b-labでは中高生と一緒に勉強をしたり、ボードゲームで遊んだり、時には真面目な相談を受けたり。そんな10代の居場所づくりに関わってきた。  昨年7月、b-lab職員の方から「手伝ってほしいカタリバの事業があるんだけど…」と声をかけられた。それが今回紹介する『中野ハイティーン会議』である。 中野ハイティーン会議とは 『ハイティーン会議』は中野

私、こういう人になりたいです。 [Footwork & Network vol.26]

 子どものとき、「私、◯◯になりたいです!」って発表する時間がありました。その頃の私は、アナウンサーとかアイドルとかになりたかったと発表した気がします。キラキラした姿が羨ましく、そのようなかっこいい、ステキな人になりたいと思ったかもしれません。どんどん大人になりながら、何かになりたいと思うことが少なくなったと思います。  それからどこかで夢は名詞ではなく、文章になる方がいいと聞いたことがあります。夢が名詞ではなく、文章であることがいいというのはなんでしょうか。だが、この次か

Footwork & Network vol.25

Footwork&Network、略してF&Nは「出会った人」を紹介することを通じて、自らの越境活動について書いていくマガジンです。それぞれが違う分野に越境するようになり、多様な記事が生まれてくるようになりました。彼/彼女らが素敵な「オトナ」との出会いを通じて得た気付きやテーマにご注目あれ。 捨てないで、取っておく。/あべちゃん (働き方) 香川県にいたころ、地元の料理人の下で、塩つくりの釜で火をくべていたことがあります。木には、燃えやすい材質のものと、そうでないものがあ

必要な存在[Footwork & Network vol.25]

私は今、文京区で中高生と関わるボランティアをやっている。その中で、とある日に起こったことから考えることがあったので、共有したいと思う。 b-lab 私は4月から文京区教育センターの中にある文京区青少年プラザ、通称b-lab(ビーラボ)という施設でボランティアをやっている。この施設は文京区に在学・在住・在勤の中高生世代が利用でき、ホールや音楽スタジオが使える他、Switchやボードゲーム、パソコンやiPadなど様々な物の貸し出しを行なっている。友達とおしゃべりするもよし、勉

捨てないで、取っておく。[Footwork & Network vol.25]

 香川県にいたころ、地元の料理人の下で、塩つくりの釜で火をくべていたことがあります。木には、燃えやすい材質のものと、そうでないものがあって、燃えやすい材質の木は逞しく火が熾るけれど、灰になるのも早く、一方燃えにくい材質の木は燃えるのに時間がかかるけれど、一度火が付いたらパチパチと静かに音を立てながら長い間持続します。  ワーカホリックに、ひたすら仕事を頑張る。そんな人を見ると、一度消えた火は戻らないのに、燃え尽きたりしないのかな。と思っていました。そんな考え方にすこし変化を起

学生運動を知り、経済学に興味を持つ[Footwork&Network vol.25]

「三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜」という映画を観た。今の自分と同年代の学生が、少し無責任に見える部分はあるが、学生運動に熱中している様子が印象的だった。自分を含む同年代の学生はバイトをしたり、スマホをいじったり、たまにしか投票に行かなかったりする一方で、当時の学生はとてつもない熱意を持って政治を変えようと行動していた。「なぜこの時代の学生はそんなに活発だったのか」この映画を通じてそんな疑問を持つようになった。漠然と頭の片隅でそのような事を考えていたところ、たまたま

主体的に、[Footwork&Network vol.25]

春学期の締めとなるF&N。今回は去年の11月ごろに出会ってから今に至るまで一緒に活動させていただいている合同会社 Ucycleの代表細田侑さんについてと、一緒に動く中で感じたこと、今も考えていることについて書きたいと思う。 細田さんについて 細田さんは合同会社 Ucycle の代表。東京墨田区で「墨の市」というマーケットを隅田公園で開催したり、「すみだパークシネマフェスティバル」や「ことまちプロジェクト」、「継創」など多くのプロジェクトに関わっている。また、撮影や配信技術

エシカルで繋ぐ未来への架け橋[Footwork&Network vol.25]

エシカルショップってなんだ?あまり自分と馴染みがないな。ゼミでフェアトレード、SDGsについて学んでいる中でエシカルな商品を取り扱っているお店があることを知った。エシカルという言葉から連想されるのはサステナブルであったりフェアトレードであったりオーガニックなどのワードがぱっと思いつく。そしてそれらのワードが付いている商品は値段が高く、値段の割には質がついてきてなかったりする。自分の当初のエシカルアイテムに対する偏見としては一部の使命感を持った意識の高い人が使用しているどことな

場と人とがフラットさを生む[Footwork&Network vol.25]

6月24日、私はゼミ生4人とソーシャルバー「PORTO」という場所に行った。場所は日本橋の方にある。元々は1人のゼミ生がアルバイトをしている神田の「ロボットカフェ」に残りのゼミ生で行ったのだが、その帰りである。ゼミ生の1人がこのバーの存在を知っていて、「みんなで行ってみよう!」ということで行くことになった。 PORTOは、その日の店長が日替わりで変わるというおもしろい特徴を持ったバーである。後から調べてみると人とのつながりやそこから生まれる価値を大切にしていると公式サイトに

考えながら動く、動きながら考える【Footwork & Network vol.25】

 私が所属する長岡ゼミでは、半学期の活動の中で新たに出会った人を紹介しつつ、気づいたことや考えたことなどを文章にまとめ、「Footwork & Network (略してF&N)」というマガジンにて発信をします。 元気な子供たち  私は今回のF&Nで、碓井さんという方を紹介しようと思います。碓井さんは、板橋区南常盤台にある、カフェバー lil infinityというお店を経営していらっしゃる方です。日中は、小学生や中学生にお店を開放しており、自由に使って遊べるボードゲームが

"モノの消費の仕方"を見つめ直す[Footwork & Network vol.25]

 「こんにちは!長岡ゼミの学生さん?」  昨年の6月、初めて鎌倉にあるエシカル商品のセレクトショップ「えしかる屋」に訪れた際、最初に話したのがえしかる屋のオーナー店長の黒崎さんだった。昨年の4月にゼミに入って、越境をどうしようかと考えていた時期に、ゼミでゲスト講師としてえしかる屋プロデューサーである稲葉さんがお店のことを紹介してくれたことを思い出して、「1回実際に行ってみよう!」と決心したのがきっかけだ。事前に稲葉さんに連絡を取ってアポを取っていたものの、1人で初めての場所に